等価交換な恋愛 担当:もぞ
2004年9月2日恋愛に関する格言というのは多々あるわけですが。今回は「等価交換」をテーマに語ってみます。
***
自分の恋愛感情がどこに由来するものなのか、明確に宣言できる人間は希有かと思われます。
「見た目が好みだった」
「性格が好みだった」
「嗜好が似ていた」
「会話が弾む」
「肌にあった」
「心地よかった」
「なんとなく気が合う」
など、まぁ色々ありますが、いざ他人に問われると言葉で表現しがたいような気がします。
実際のところ、私自身が問われたときに「尊敬できるから、かな」と発言したら「相手を尊敬するなんて向上心のない女だね。だいたい君が彼の優位にたったとしても男を捨てる事なんて出来ないクセに。終わってるよ」…みたいなことを言われまして。何て言うか、恋愛感情は一言で表現できないのだからお茶を濁しておくのが賢い選択なのでしょうかねぇ。それとも私の言葉が足りないのでしょうか。
それはともかく。
人間が他人を好きになる行為というのは不思議なものです。孤独が平気な人間ですら恋におちるときは呆気ないものです。恋をすれば他人を支配し支配される関係が生まれます。どんなにお互いを尊重し合っても覇権争いというのは避けられません。誰だって優位に立ちたいし。愛されたいし。でも守られたいし。このパワーゲームが恋愛の醍醐味…なのかしら。
さて。
世の中にはこの力関係がものすごーく偏っているカップルというのが存在します。片方が支配し、もう片方は翻弄されるしかない恋愛関係。翻弄されている方はこの不毛な恋愛を解消したい、といつも言っています。でも絶対に別れません。相手を呪うような発言をしても恨むような発言をしても泣いても悔しがっても絶対に別れないんですよね。
傍観者である私たちは、自分の心を納得させるために「何故別れないのか」必死に考えます。余計なお世話ではあるんですが、あくまでも自分のためだけの行為です。ほぼ毎日愚痴を聞かされるわけですから、ネタにくらいなってもらわないと平静でなんていられませんよ。
そして私たちが納得できる理論を見出すに至りました。名付けて「等価交換な恋愛」…はい、鋼に毒されております、てへ。
私は支配者たる男のことも知っているのですが、彼は別れのピンチになると「でも俺、○○ちゃんの身体が好きだよ。スタイルいいしエッチも最高だと思ってる」というふざけた発言をなさいます。普通はこのオヤジな態度にブチ切れて別れると思うのですが。実際言われた直後は荒れますが。何故かこの発言によって彼女は再び繋ぎ留められてしまうんですよね。
思い当たる理由はただ一点。彼女の相手をみっちり根気よくしてくれるマメな男が彼しかいないという事実です。彼女の望むような返答をして、彼女の望むように会話をしてあげて、彼女の虚栄心だったり孤独で寂しい気持ちだったりを満たしてあげられるのが彼なのです。
もちろん、そのような会話を成立させるには彼もそれなりの時間を割いています。みんなが「はいはい」とあしらう場面でも親身になって聞いています。
この彼の労力と彼女の身体、これが等価交換なんだろうな。
…でも私たちは加齢には抗えないですよね。いずれ彼女の身体が彼の労力に見合わなくなる日がやってくるでしょう。
その日が別れの日になればそれも良し。
しかし等価交換な恋愛は交換できる物が尽きない限りは続きます。私たちはそれが彼女の身体から金品に移行することを恐れています。「そんなのは等価交換じゃないよ」と彼女が自分の口で言える日が来ることを夢見て「意地悪な女友達」を演じる私なのです。余計なお世話、なんですけど、本当に。
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自分の恋愛感情がどこに由来するものなのか、明確に宣言できる人間は希有かと思われます。
「見た目が好みだった」
「性格が好みだった」
「嗜好が似ていた」
「会話が弾む」
「肌にあった」
「心地よかった」
「なんとなく気が合う」
など、まぁ色々ありますが、いざ他人に問われると言葉で表現しがたいような気がします。
実際のところ、私自身が問われたときに「尊敬できるから、かな」と発言したら「相手を尊敬するなんて向上心のない女だね。だいたい君が彼の優位にたったとしても男を捨てる事なんて出来ないクセに。終わってるよ」…みたいなことを言われまして。何て言うか、恋愛感情は一言で表現できないのだからお茶を濁しておくのが賢い選択なのでしょうかねぇ。それとも私の言葉が足りないのでしょうか。
それはともかく。
人間が他人を好きになる行為というのは不思議なものです。孤独が平気な人間ですら恋におちるときは呆気ないものです。恋をすれば他人を支配し支配される関係が生まれます。どんなにお互いを尊重し合っても覇権争いというのは避けられません。誰だって優位に立ちたいし。愛されたいし。でも守られたいし。このパワーゲームが恋愛の醍醐味…なのかしら。
さて。
世の中にはこの力関係がものすごーく偏っているカップルというのが存在します。片方が支配し、もう片方は翻弄されるしかない恋愛関係。翻弄されている方はこの不毛な恋愛を解消したい、といつも言っています。でも絶対に別れません。相手を呪うような発言をしても恨むような発言をしても泣いても悔しがっても絶対に別れないんですよね。
傍観者である私たちは、自分の心を納得させるために「何故別れないのか」必死に考えます。余計なお世話ではあるんですが、あくまでも自分のためだけの行為です。ほぼ毎日愚痴を聞かされるわけですから、ネタにくらいなってもらわないと平静でなんていられませんよ。
そして私たちが納得できる理論を見出すに至りました。名付けて「等価交換な恋愛」…はい、鋼に毒されております、てへ。
私は支配者たる男のことも知っているのですが、彼は別れのピンチになると「でも俺、○○ちゃんの身体が好きだよ。スタイルいいしエッチも最高だと思ってる」というふざけた発言をなさいます。普通はこのオヤジな態度にブチ切れて別れると思うのですが。実際言われた直後は荒れますが。何故かこの発言によって彼女は再び繋ぎ留められてしまうんですよね。
思い当たる理由はただ一点。彼女の相手をみっちり根気よくしてくれるマメな男が彼しかいないという事実です。彼女の望むような返答をして、彼女の望むように会話をしてあげて、彼女の虚栄心だったり孤独で寂しい気持ちだったりを満たしてあげられるのが彼なのです。
もちろん、そのような会話を成立させるには彼もそれなりの時間を割いています。みんなが「はいはい」とあしらう場面でも親身になって聞いています。
この彼の労力と彼女の身体、これが等価交換なんだろうな。
…でも私たちは加齢には抗えないですよね。いずれ彼女の身体が彼の労力に見合わなくなる日がやってくるでしょう。
その日が別れの日になればそれも良し。
しかし等価交換な恋愛は交換できる物が尽きない限りは続きます。私たちはそれが彼女の身体から金品に移行することを恐れています。「そんなのは等価交換じゃないよ」と彼女が自分の口で言える日が来ることを夢見て「意地悪な女友達」を演じる私なのです。余計なお世話、なんですけど、本当に。
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