世の中に怒る人 担当:ぬりかべ
2004年9月20日僕の身の回りに、プンプンと世の中に怒っている人がいる。
「世の中間違っている」「これはああすべきだ」「アメリカは許せない」
などと、いつも怒っている。唐竹を割るように小気味のよい発言は好感が持てるものの、意見を翻すことはないし、迷惑をかけても顧みないしで、どう対応していいか分からなくなる。
僕には、世の中に怒ることで、人生がつまらない鬱憤晴らしをしているとしか思えない。
そういった人達は、先生によく似ていると思うし、へたすると先生そのものだったりする。
きっと、学校にいるあいだは優等生であったのだろう。頭はいい。
要するに、頭のいい馬鹿ということなのだろうか。
例外なく、僕もその部類に入る。
これら主義主張の強い人、正義や信念を恥ずかしげもなく口に出来る、学校の先生によく似た人は、どこか病んでいると思ってしまう。なぜなら、彼らの正義や信念を聞いていると、そのなかで快適に生きていられるのは、主張している彼らのみだということが多いからだ。
彼らが主張する世界が実現して、最も得をするのは彼ら自身と言うのは、とてもいやらしいことだと思う。
一人しか生きていけない世界をつくっても、つまらないのではないだろうか。
また、時として彼らは、味方だったあらゆるものをかなぐり捨てて、勝ち目のない勝負や勝ちが存在し得ない戦いに打って出ることがある。
横で見ていて、いつだって訳が分からない。
なんだって、このような状況で、そのようなことを言いだすのか、やりだすのか。
彼らは特に追いつめられたわけでもないのに。
しかし、いまや何となく、その気持ちは分かる。
結局、彼らは自分たちの心の救済以外には興味がなかったのではないかと思う。
口では大義を唱えつつも、人から認められたいという虚栄心。
何か大きいことを成し遂げたいという野心。
誰にでもあるだろう。
耐えきれない寂しさ、助けを待つ気持ち、誰だって涙と共に味わったことがあるだろう。
しかし、いつだって、それらは簡単には埋められないものなのだ。
誰もが知恵を使い、プライドと体を張り、人生をかけてそれらを埋めている。この世に生きている全ての人間が苦しんでいる。苦しいのは、彼ら一人だけではない。
彼らが、一人しか生きていけない世界を語り、自分たちのことだけしか興味がないのは、ひとえに、この世の中で苦しんでいるのは自分ただ一人だけだ、と考えているからではないだろうか。
そう考えている限り、心の穴は埋まることはない。
彼らは、生きている限り、怒り続けるのだと思う。
「世の中間違っている」「これはああすべきだ」「アメリカは許せない」
などと、いつも怒っている。唐竹を割るように小気味のよい発言は好感が持てるものの、意見を翻すことはないし、迷惑をかけても顧みないしで、どう対応していいか分からなくなる。
僕には、世の中に怒ることで、人生がつまらない鬱憤晴らしをしているとしか思えない。
そういった人達は、先生によく似ていると思うし、へたすると先生そのものだったりする。
きっと、学校にいるあいだは優等生であったのだろう。頭はいい。
要するに、頭のいい馬鹿ということなのだろうか。
例外なく、僕もその部類に入る。
これら主義主張の強い人、正義や信念を恥ずかしげもなく口に出来る、学校の先生によく似た人は、どこか病んでいると思ってしまう。なぜなら、彼らの正義や信念を聞いていると、そのなかで快適に生きていられるのは、主張している彼らのみだということが多いからだ。
彼らが主張する世界が実現して、最も得をするのは彼ら自身と言うのは、とてもいやらしいことだと思う。
一人しか生きていけない世界をつくっても、つまらないのではないだろうか。
また、時として彼らは、味方だったあらゆるものをかなぐり捨てて、勝ち目のない勝負や勝ちが存在し得ない戦いに打って出ることがある。
横で見ていて、いつだって訳が分からない。
なんだって、このような状況で、そのようなことを言いだすのか、やりだすのか。
彼らは特に追いつめられたわけでもないのに。
しかし、いまや何となく、その気持ちは分かる。
結局、彼らは自分たちの心の救済以外には興味がなかったのではないかと思う。
口では大義を唱えつつも、人から認められたいという虚栄心。
何か大きいことを成し遂げたいという野心。
誰にでもあるだろう。
耐えきれない寂しさ、助けを待つ気持ち、誰だって涙と共に味わったことがあるだろう。
しかし、いつだって、それらは簡単には埋められないものなのだ。
誰もが知恵を使い、プライドと体を張り、人生をかけてそれらを埋めている。この世に生きている全ての人間が苦しんでいる。苦しいのは、彼ら一人だけではない。
彼らが、一人しか生きていけない世界を語り、自分たちのことだけしか興味がないのは、ひとえに、この世の中で苦しんでいるのは自分ただ一人だけだ、と考えているからではないだろうか。
そう考えている限り、心の穴は埋まることはない。
彼らは、生きている限り、怒り続けるのだと思う。
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