萌えとぬりかべと私たち 担当:もぞ
2004年11月28日にらの家に漫画本が溢れかえってしまっていて、にらママの怒りの鉄槌がそろそろ下される5秒前くらいらしいです。
ということで、我が家には少しずつにらの漫画本が横流しされてきます。
というわけで今まで読んだことのない作品をぬりかべと二人で読んでいるわけですが。
先日持って来られたのは『美女が野獣』(マツモトトモ著 白泉社)――このサイトに訪問される方の多くが既読ではないかなぁと勝手に思っている作品です。
レビューではないので詳しい内容は割愛しますが(よく言うよ)女子寮に住むエイミと寮友と男子寮に住むイケメン連中の日常を描いた作品です。
万能で孤高で色気ある「わにちん」とエイミの不可思議な危ない関係が気になるところ。
でも私の感想は「わにちん」よりは「しもーぬ」が好きだな、ということでした。え?
何となく前評判だけを聞いていたときは「わにちん」を好きになるだろうと思っていたのですが、どうやら私はけなげな少年に萌えを感じるお年頃になってしまったようですね。あは。
好きな人と膝が触れあうだけでもドキドキしてしまう「しもーぬ」に入れあげてしまう心は、数年前なら全く持ち合わせてはいなかったですものね。
で。
我が家にやってきたぬりかべが目ざとく本を見つけてしまったんですね。
「これって面白いの?」
私は面白かったけど、多分ぬりかべには絶対分からないんじゃないのかな。
「何で絶対とかって言うかなぁ。俺だって斜に構えて読んでる訳じゃないんだぞ☆」
――それから15分後の第一声。
「なぁ、美女が野獣って誰のこと?悪いがヒロインは美女じゃないぞ」
…この件について君と議論するつもりはないから、その質問に対してはスルーさせてもらいます。
私の回答がよほど気に入らなかったのか、先日にらが来たときに再び話題を蒸し返すぬりかべ。
「これは萌え漫画なんだよなぁ?にらはどこに萌えたんだ?」
「えー…ぬりかべと私じゃ萌えポイントが違うから言いたくない」
「俺に自分の選んだ作品の良さを分からせてやりたいとは思わないのかい?」
「た、多分ぬりかべ…いえ、男性と女性では脳の造りが違うので、萌えポイントも全然違って分かり合えないと思うんですよね」
さすがに「ぬりかべ、あなたと私は永遠に分かり合えないのよ」とは言い難かったのか、あやふやな科学的根拠を駆使してまで議論を避けようとするにら。
しかし、いつものように浅はかな作戦では彼を撤退させることは出来ず。
「じゃあ分かるまで読むから♪」
「えぇー?!」
そして彼は全巻読み終えて「わからん…」とただ一言だけ曰いました。
それからが大変で、何巻のどのページにどのような萌えを感じたかという発表を二人でさせられるという不毛の時間を過ごす羽目に…
結構長い時間を費やしたあと、ぬりかべは「よし、会得した♪」と言い放ちました。
それから30分後でしょうか。
新コンテンツ立ち上げの話の途中のこと。
「ぬりかべは私の書いたSSはイマイチな出来映えだと思ってるんですか?」とにらが質問したんですね。
「いや、そんなことはないと思ってるよ」
平然と言い放ちながら彼女の方に向き直って答えるぬりかべ。
「そういう質問が出るということは、にら自身が自分の作品の出来映えに疑問を持っているということなのじゃないのか?実際、自分ではどう思ってる?」
「………」
自分のかつての作品を胸張って「完璧♪」と思える人は、まぁあまりいませんよね。
言葉に詰まるにらに微笑みながら彼は続けます。
「じゃあ『私の作品って今一つなんですよね』って言ってごらんよ」
「………」
「俺はこう言うけどな――そんなことない、ってね」
思わず頭が真っ白になるにらもぞ。
私らの知っているぬりかべは、自虐的なことを言った途端にその傷口を広げるような男だったはず…
「はぁ?」
からかわれたんだ、という結論に行きついたのか険悪な空気を醸し出すにら。
しかし彼の発言は予想しないものでした。
「な、今の発言、わにちんをイメージして言ってみたんだけど萌えた?」
絶句するにらもぞ。
「こういうことサラっと言える男に萌えるんだよな?」
「「あはははは…た、確かにわにちんっぽいですな」」
果たして本当に萌えを会得したのかどうかは分かりませんが、その日は大いに笑わせて頂きました。
オチてませんが、この辺で…
ということで、我が家には少しずつにらの漫画本が横流しされてきます。
というわけで今まで読んだことのない作品をぬりかべと二人で読んでいるわけですが。
先日持って来られたのは『美女が野獣』(マツモトトモ著 白泉社)――このサイトに訪問される方の多くが既読ではないかなぁと勝手に思っている作品です。
レビューではないので詳しい内容は割愛しますが(よく言うよ)女子寮に住むエイミと寮友と男子寮に住むイケメン連中の日常を描いた作品です。
万能で孤高で色気ある「わにちん」とエイミの不可思議な危ない関係が気になるところ。
でも私の感想は「わにちん」よりは「しもーぬ」が好きだな、ということでした。え?
何となく前評判だけを聞いていたときは「わにちん」を好きになるだろうと思っていたのですが、どうやら私はけなげな少年に萌えを感じるお年頃になってしまったようですね。あは。
好きな人と膝が触れあうだけでもドキドキしてしまう「しもーぬ」に入れあげてしまう心は、数年前なら全く持ち合わせてはいなかったですものね。
で。
我が家にやってきたぬりかべが目ざとく本を見つけてしまったんですね。
「これって面白いの?」
私は面白かったけど、多分ぬりかべには絶対分からないんじゃないのかな。
「何で絶対とかって言うかなぁ。俺だって斜に構えて読んでる訳じゃないんだぞ☆」
――それから15分後の第一声。
「なぁ、美女が野獣って誰のこと?悪いがヒロインは美女じゃないぞ」
…この件について君と議論するつもりはないから、その質問に対してはスルーさせてもらいます。
私の回答がよほど気に入らなかったのか、先日にらが来たときに再び話題を蒸し返すぬりかべ。
「これは萌え漫画なんだよなぁ?にらはどこに萌えたんだ?」
「えー…ぬりかべと私じゃ萌えポイントが違うから言いたくない」
「俺に自分の選んだ作品の良さを分からせてやりたいとは思わないのかい?」
「た、多分ぬりかべ…いえ、男性と女性では脳の造りが違うので、萌えポイントも全然違って分かり合えないと思うんですよね」
さすがに「ぬりかべ、あなたと私は永遠に分かり合えないのよ」とは言い難かったのか、あやふやな科学的根拠を駆使してまで議論を避けようとするにら。
しかし、いつものように浅はかな作戦では彼を撤退させることは出来ず。
「じゃあ分かるまで読むから♪」
「えぇー?!」
そして彼は全巻読み終えて「わからん…」とただ一言だけ曰いました。
それからが大変で、何巻のどのページにどのような萌えを感じたかという発表を二人でさせられるという不毛の時間を過ごす羽目に…
結構長い時間を費やしたあと、ぬりかべは「よし、会得した♪」と言い放ちました。
それから30分後でしょうか。
新コンテンツ立ち上げの話の途中のこと。
「ぬりかべは私の書いたSSはイマイチな出来映えだと思ってるんですか?」とにらが質問したんですね。
「いや、そんなことはないと思ってるよ」
平然と言い放ちながら彼女の方に向き直って答えるぬりかべ。
「そういう質問が出るということは、にら自身が自分の作品の出来映えに疑問を持っているということなのじゃないのか?実際、自分ではどう思ってる?」
「………」
自分のかつての作品を胸張って「完璧♪」と思える人は、まぁあまりいませんよね。
言葉に詰まるにらに微笑みながら彼は続けます。
「じゃあ『私の作品って今一つなんですよね』って言ってごらんよ」
「………」
「俺はこう言うけどな――そんなことない、ってね」
思わず頭が真っ白になるにらもぞ。
私らの知っているぬりかべは、自虐的なことを言った途端にその傷口を広げるような男だったはず…
「はぁ?」
からかわれたんだ、という結論に行きついたのか険悪な空気を醸し出すにら。
しかし彼の発言は予想しないものでした。
「な、今の発言、わにちんをイメージして言ってみたんだけど萌えた?」
絶句するにらもぞ。
「こういうことサラっと言える男に萌えるんだよな?」
「「あはははは…た、確かにわにちんっぽいですな」」
果たして本当に萌えを会得したのかどうかは分かりませんが、その日は大いに笑わせて頂きました。
オチてませんが、この辺で…
コメント