サホ的『ハウルの動く城』1 担当:サホ
2004年12月1日先週、公開して初めてのレディースデーに『ハウルの動く城』を観てきました。ネタは被りますけど、もぞねーさんのれびゅーに倣い、サホ的ハウルでも語ってみようかなと。但し、日頃、感覚だけで、しかもそれを擬音語・擬態語で叫ぶくらいのサホですので、当然のことながらレビューなんて大層なものではないのですが。
と、いうことで、皆様、これより先はちょっぴりのネタバレと、かなり私の独断と偏見が入り混じると思われますので、遠慮なく「回れ右」なさって下さいませ。
***
今となっては実に「ごめんなさい」なことでしたけれど、わたくし、ハウルの配役が決まった時、これはもう英語吹替え日本語字幕版でも上映されない限り、映画館まで行くのは止そうと思ってまして。と、いうか、正直、レンタルで見ようどころか、TV放映すらも見ないかも、というくらい、それはもう、にらねーさんの当初の予想レベルなんて目じゃない低評価であったことと思います。
私は原作も未読で、粗すぎるあらすじしか知らなかったのですが、そこへ「中身が薄っぺらい」とか辛口コメントばかり聞いてしまい、最初は配役の不満だけでしたけど、これでもう決定的に冷めてしまってたのですね。
そもそも、私、基本、ジブリ作品は好きなんですけど『もののけ姫』の時はとーっても期待して――と、いうより、期待しすぎて、映画館で「んん〜?」となった教訓を踏まえ、期待せず、だいぶ後からレンタルビデオで見た『千と千尋の神隠し』が、アカデミー賞も獲ったくらい評判は高いですけど、私的にはもののけ以上に苦手かなぁ、というものでして…。
これは本当に好みの差でしょう。あくまで「ジブリ作品として考えるなら」という条件の中でのごくごく私好みな評価であり、あの色使いとか、宮崎作品ならではの空での物語展開には目を奪われましたしね。
それに、もしかしたら『もののけ姫』も『千と千尋』も、その物語の真髄に気付いてないだけかもしれません。と、いうのも、それをきちんと理解しようとか味わおうというよりは「これなら、ナウシカ完全版を作ってほしかったなぁ…」という気持ちが勝ってしまうので(苦笑)
と、いうことで、今のところ、私の中では映画版の方も好きですけどナウシカ漫画版は別格、それ以外なら、肩肘張らずに楽しめる以前のような作風が好きだなぁと。これはあくまでも私の好みですけど、お好きな方、御気を悪くなさったら申し訳ありません;
で、前置きがとっても長くなりましたが。
そんなサホが、なぜ、レディースデーとはいえ、それもこんなに早い時期に劇場へと足を運んだのか申しますと、ジブリの綺麗絵を堪能、声は話の種に。一番の目玉は予告よね♪ 1000円なら、それも、ま、いっか――と、いう理由からでした。
そう、スターウォーズ新作予告編がハウル上演前に流されるとウワサを聞き、そこに妙に勢いづいてしまったのです。
こうして、本編よりも予告見たさに公開第1週目に行くほど気合を入れたものの、お目当ての予告、待てども待てども出てくるのは、やたら邦画ばかり。洋画も数作ありましたが、ついには現れることなく……な、なんてこと! あれはガセネタ――!?
かなり打ちひしがれ、呆然となりながら上映を迎えたサホ。その瞬間、白目青筋になっただなんてことは、当然、生まれてこの方ありませんでしたとも。。。
――ところがです。
開幕で灰になったも同然の私の耳には、ソフィーの第一声からして、そう違和感を感じることもなく響いてくれたんですよね。物語全般通して私は特に悪印象は受けませんでした。そこはベテラン女優さんの演技力というのか底力を見た(というか聞いた?感じた?)という気分。
で、キムタク声も意外な評判どおり(?)良くて。と、いうか、こ、これは…っ!!! ←衝撃のあまりまたも白目。
キムタクにときめいたのは、遠すぎる昔「あすなろ白書」の“取手君”以来かも(笑)
大変失礼ながら、本っ当に最低の更に最低レベルを想定していたサホですが、それが幸いしたのか、当初の予想に反して見事クリティカルヒット☆ 映画を見終わって原作本も買いに走ってました(笑)
何がそこまで良かったかというと、まずキャラが(外見も含めて)私好みに描かれていたことでしょう。
特にハウルvvv何コレ、めちゃくちゃ好みなんですけどーーーっ。
未だかつて宮崎作品の男性キャラにここまでやられたことはなかったです。いえ、もう、ここまで激しく一目惚れというのか一目萌えしたのも久々かもしれません。あの性格であの外見って、サホ的には反則すぎるほど悩殺キャラなんですよね(笑)
こうして、わたくし、最も危惧していたはずのハウルに一瞬にして心臓を食べられ
た模様。
ヒロインのソフィーも、見た目はしわの刻まれたおばあちゃん姿の方が冒頭の18歳の姿よりもずっとイキイキとしていて、ステキなヒロインなんですよね。18の時の姿も可愛いですけど。
火の悪魔カルシファーのコミカルなキャラ、マルクル少年のいたいけな姿や年寄り口調も可愛かったですし。他の登場人物もも皆、私にはそれぞれに好感の持てるキャラクターに仕上がっていた上に、あんなに心配だった声も、最近のジブリ作品の中では一番、私の耳にすんなり馴染んでくれたような(笑)
内容の方は、確かに「?」となったところもところどころありましたけど、ここは原作から削除された部分なんだろうなとさっくり無視。ソフィーと母親との関係にはちょっと戸惑いましたが、それ以外は適当な妄想でカバー出来た気がします。その分、捏造された世界になっているかもしれませんが(笑)
これは原作未読だからこそ、細かい部分は深く追究せずにいられたのかもしれませんね。感覚のみで画面に感情移入して見ていると、あのワルツ風な曲をBGMにしたソフィーとハウルのメロドラマは、確かに私にはうるっと来たものです(笑)
これはジブリ作品の中で一番、切な萌えを感じる恋愛模様だったでしょうか。映画を見てから、あの主題歌(上記の曲ではなく、倍賞千恵子が歌ってる曲)を聞くと、これまた胸に迫るものがあり(笑)
原作を読んでみると削除されてしまったのが惜しい部分も多々ありましたが、ヨーロッパ風ファンタジー世界観が、宮崎作品としてすっかり再構築されているんですよね。
ゆにぽんにお越しの方には、おそらく、あまりいらっしゃらないかと思いますが、サホの身近には『ロード・オブ・ザ・リング』のような王道ファンタジーは鬼門という人が数人いまして。指輪物語系ファンタジーの世界観やお約束には馴染めないけど、例えば、ジブリなら『ラピュタ』や『魔女の宅急便』のようなファンタジーなら楽しめるという方には、原作より映画の方がオススメかもしれません。
映画は街並みこそヨーロッパ風ですけど、使う魔法も無国籍風(?)で、原作ほど「魔法世界」という印象もなく、より現実社会を反映した世界に描かれてますし。
登場人物数も大幅に抑えられコンパクトになっている辺りにも、原作ほど客層を選ばない、幅広い間口を持った作品に仕上がっているような気がします。
もちろん、原作の世界観がお好きな方、舞台設定とかキャラの行動に論理的説明を求めたいというような方には、いろいろ粗が目立つ作品かもしれませんが、私には、これは久々に深く考えずに、特に女性が気軽に楽しめそうな宮崎映画という印象です。
折りしも世間の流れも純愛メロドラマブーム。メロドラマって理屈で考えては楽しめない世界だったりしますしね。補完作業するなら、世界観にではなく、キャラにのみ掘り下げるが吉でしょうか。萌えろと言うわけではありませんが(笑)
……と、すっかり結論っぽい語り口になってますが、あ、あれ; 肝心の本題に辿り着けてない…;
というわけで、続きはまた次回ということで……
と、いうことで、皆様、これより先はちょっぴりのネタバレと、かなり私の独断と偏見が入り混じると思われますので、遠慮なく「回れ右」なさって下さいませ。
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今となっては実に「ごめんなさい」なことでしたけれど、わたくし、ハウルの配役が決まった時、これはもう英語吹替え日本語字幕版でも上映されない限り、映画館まで行くのは止そうと思ってまして。と、いうか、正直、レンタルで見ようどころか、TV放映すらも見ないかも、というくらい、それはもう、にらねーさんの当初の予想レベルなんて目じゃない低評価であったことと思います。
私は原作も未読で、粗すぎるあらすじしか知らなかったのですが、そこへ「中身が薄っぺらい」とか辛口コメントばかり聞いてしまい、最初は配役の不満だけでしたけど、これでもう決定的に冷めてしまってたのですね。
そもそも、私、基本、ジブリ作品は好きなんですけど『もののけ姫』の時はとーっても期待して――と、いうより、期待しすぎて、映画館で「んん〜?」となった教訓を踏まえ、期待せず、だいぶ後からレンタルビデオで見た『千と千尋の神隠し』が、アカデミー賞も獲ったくらい評判は高いですけど、私的にはもののけ以上に苦手かなぁ、というものでして…。
これは本当に好みの差でしょう。あくまで「ジブリ作品として考えるなら」という条件の中でのごくごく私好みな評価であり、あの色使いとか、宮崎作品ならではの空での物語展開には目を奪われましたしね。
それに、もしかしたら『もののけ姫』も『千と千尋』も、その物語の真髄に気付いてないだけかもしれません。と、いうのも、それをきちんと理解しようとか味わおうというよりは「これなら、ナウシカ完全版を作ってほしかったなぁ…」という気持ちが勝ってしまうので(苦笑)
と、いうことで、今のところ、私の中では映画版の方も好きですけどナウシカ漫画版は別格、それ以外なら、肩肘張らずに楽しめる以前のような作風が好きだなぁと。これはあくまでも私の好みですけど、お好きな方、御気を悪くなさったら申し訳ありません;
で、前置きがとっても長くなりましたが。
そんなサホが、なぜ、レディースデーとはいえ、それもこんなに早い時期に劇場へと足を運んだのか申しますと、ジブリの綺麗絵を堪能、声は話の種に。一番の目玉は予告よね♪ 1000円なら、それも、ま、いっか――と、いう理由からでした。
そう、スターウォーズ新作予告編がハウル上演前に流されるとウワサを聞き、そこに妙に勢いづいてしまったのです。
こうして、本編よりも予告見たさに公開第1週目に行くほど気合を入れたものの、お目当ての予告、待てども待てども出てくるのは、やたら邦画ばかり。洋画も数作ありましたが、ついには現れることなく……な、なんてこと! あれはガセネタ――!?
かなり打ちひしがれ、呆然となりながら上映を迎えたサホ。その瞬間、白目青筋になっただなんてことは、当然、生まれてこの方ありませんでしたとも。。。
――ところがです。
開幕で灰になったも同然の私の耳には、ソフィーの第一声からして、そう違和感を感じることもなく響いてくれたんですよね。物語全般通して私は特に悪印象は受けませんでした。そこはベテラン女優さんの演技力というのか底力を見た(というか聞いた?感じた?)という気分。
で、キムタク声も意外な評判どおり(?)良くて。と、いうか、こ、これは…っ!!! ←衝撃のあまりまたも白目。
キムタクにときめいたのは、遠すぎる昔「あすなろ白書」の“取手君”以来かも(笑)
大変失礼ながら、本っ当に最低の更に最低レベルを想定していたサホですが、それが幸いしたのか、当初の予想に反して見事クリティカルヒット☆ 映画を見終わって原作本も買いに走ってました(笑)
何がそこまで良かったかというと、まずキャラが(外見も含めて)私好みに描かれていたことでしょう。
特にハウルvvv何コレ、めちゃくちゃ好みなんですけどーーーっ。
未だかつて宮崎作品の男性キャラにここまでやられたことはなかったです。いえ、もう、ここまで激しく一目惚れというのか一目萌えしたのも久々かもしれません。あの性格であの外見って、サホ的には反則すぎるほど悩殺キャラなんですよね(笑)
こうして、わたくし、最も危惧していたはずのハウルに一瞬にして心臓を食べられ
た模様。
ヒロインのソフィーも、見た目はしわの刻まれたおばあちゃん姿の方が冒頭の18歳の姿よりもずっとイキイキとしていて、ステキなヒロインなんですよね。18の時の姿も可愛いですけど。
火の悪魔カルシファーのコミカルなキャラ、マルクル少年のいたいけな姿や年寄り口調も可愛かったですし。他の登場人物もも皆、私にはそれぞれに好感の持てるキャラクターに仕上がっていた上に、あんなに心配だった声も、最近のジブリ作品の中では一番、私の耳にすんなり馴染んでくれたような(笑)
内容の方は、確かに「?」となったところもところどころありましたけど、ここは原作から削除された部分なんだろうなとさっくり無視。ソフィーと母親との関係にはちょっと戸惑いましたが、それ以外は適当な妄想でカバー出来た気がします。その分、捏造された世界になっているかもしれませんが(笑)
これは原作未読だからこそ、細かい部分は深く追究せずにいられたのかもしれませんね。感覚のみで画面に感情移入して見ていると、あのワルツ風な曲をBGMにしたソフィーとハウルのメロドラマは、確かに私にはうるっと来たものです(笑)
これはジブリ作品の中で一番、切な萌えを感じる恋愛模様だったでしょうか。映画を見てから、あの主題歌(上記の曲ではなく、倍賞千恵子が歌ってる曲)を聞くと、これまた胸に迫るものがあり(笑)
原作を読んでみると削除されてしまったのが惜しい部分も多々ありましたが、ヨーロッパ風ファンタジー世界観が、宮崎作品としてすっかり再構築されているんですよね。
ゆにぽんにお越しの方には、おそらく、あまりいらっしゃらないかと思いますが、サホの身近には『ロード・オブ・ザ・リング』のような王道ファンタジーは鬼門という人が数人いまして。指輪物語系ファンタジーの世界観やお約束には馴染めないけど、例えば、ジブリなら『ラピュタ』や『魔女の宅急便』のようなファンタジーなら楽しめるという方には、原作より映画の方がオススメかもしれません。
映画は街並みこそヨーロッパ風ですけど、使う魔法も無国籍風(?)で、原作ほど「魔法世界」という印象もなく、より現実社会を反映した世界に描かれてますし。
登場人物数も大幅に抑えられコンパクトになっている辺りにも、原作ほど客層を選ばない、幅広い間口を持った作品に仕上がっているような気がします。
もちろん、原作の世界観がお好きな方、舞台設定とかキャラの行動に論理的説明を求めたいというような方には、いろいろ粗が目立つ作品かもしれませんが、私には、これは久々に深く考えずに、特に女性が気軽に楽しめそうな宮崎映画という印象です。
折りしも世間の流れも純愛メロドラマブーム。メロドラマって理屈で考えては楽しめない世界だったりしますしね。補完作業するなら、世界観にではなく、キャラにのみ掘り下げるが吉でしょうか。萌えろと言うわけではありませんが(笑)
……と、すっかり結論っぽい語り口になってますが、あ、あれ; 肝心の本題に辿り着けてない…;
というわけで、続きはまた次回ということで……
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