ぶっくれびゅーのようなもの? 担当:ぬりかべ
2004年12月11日 なお、現在、実は、ぬりかべは大量のコミック発注を行っているところである。ここまでの量を一括で買うことは、ぬりかべにとっては珍しい。
すでに物語は完結している。全63巻。
こんなに大量に買いたくはなかったのだ。しかし、どう検討を加えても、ワンピースやバカボンドのような部分買いは不可能だった。駄作部分はあるが、良質な部分がまんべんなく散らばっており、強いて上げれば完結巻こそが最も駄作という痛恨な話だった。いかにぬりかべでも、全63巻中、62巻まで買って、最終巻だけ買わないという芸当はとても出来なかった。涙を呑んで、いやいや63巻も買うことにしたのだった。
来週、ヤマダ電機のダイクマに届くことになっている(図書券を金券ショップで買い、ヤマダ電機のポイントがついて約1割お得)
にらともぞからは、頼むからそれだけはやめてくれ、それだけは読みたくない、そんなもの買えば私たちは絶対に無理矢理読まされることは分かっている、読みたくない絶対読みたくない、頼むから勘弁してくれ、などと散々言われたが、後ろ髪引かれる思いで決心した。きっと、にらともぞも分かってくれる。長い付き合いだ。きっと分かってくれる。
中古本で求めることも出来たが、何度も読むことになるので、あえて新本で手に入れることにした。この作品から多くを学ぶことによって、SS作品等の底上げに繋がることは間違いないだろう。ハハハハハ。
物語は五部構成。映画を見るような特殊な視点と、独特のキャラのポーズ、特殊な擬音の使い方で時代を風靡したこともある。
しかし、この作品の神髄は時代の先駆者となったことである。友情・努力・勝利で天下一武闘会を繰り広げるしかなかった少年ジャンプに、それ以外の方法で面白いと感じることができるのだと言うことを知らしめた作品だった。
五部構成となっているが、それぞれが独立しており、設定も作風もテーマも異なっている。作者が常に新しいことを求め、戦い続けた歴史がこの作品である。特に三部で生み出された特殊能力は、あらゆる少年マンガに影響を与え、この偉大な発明がなければ、「ハンターハンター」も「遊戯王」もその他多くの作品が存在しえなかったか、その登場が数年は遅れただろう、とぬりかべは思っている。
作品に対する作者のこだわりは強く、全63巻中生き返った人間は一人もいない(二人だけ、特殊能力によって実は死んでいなかったという場合と生きているように見えて死んでいた人はいる)。
基本的には、死ねば必ずその人間はそこで終わった。「ドラゴンボール」や「聖闘士星矢」のような、安易な生き返りや死をことさら飾り立てるようなことは一度もこの作者は行わなかった。みんなひっそりと死に、そして舞台から去っていった。
長年、ジャンプを支えながら、キワモノ的扱いを受け、アニメ化は遅れ、ついにOVAとしてしか、しかも一部しかアニメ化されなかった。太陽の下に立つことは出来ず、月の光に甘んじた無冠の作品。唯一の慰めは、ゲーム化されるや、コアなファン層に支えられ、異例の人気と売り上げを博したことであろう。
この作品に悲劇があるとするなら、最終5部で作者がその才能を枯渇したかに見えることだ。最終巻がひどいと言うのはそれである。もはや同じ人間が描いたようにはとても思えない。だから、こうも言えるだろう。
この作品は、一人の天才マンガ家が成長し、そして衰えていった歴史であると。
その名作の名は…
荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」(ジャンプ・コミックス)
すでに物語は完結している。全63巻。
こんなに大量に買いたくはなかったのだ。しかし、どう検討を加えても、ワンピースやバカボンドのような部分買いは不可能だった。駄作部分はあるが、良質な部分がまんべんなく散らばっており、強いて上げれば完結巻こそが最も駄作という痛恨な話だった。いかにぬりかべでも、全63巻中、62巻まで買って、最終巻だけ買わないという芸当はとても出来なかった。涙を呑んで、いやいや63巻も買うことにしたのだった。
来週、ヤマダ電機のダイクマに届くことになっている(図書券を金券ショップで買い、ヤマダ電機のポイントがついて約1割お得)
にらともぞからは、頼むからそれだけはやめてくれ、それだけは読みたくない、そんなもの買えば私たちは絶対に無理矢理読まされることは分かっている、読みたくない絶対読みたくない、頼むから勘弁してくれ、などと散々言われたが、後ろ髪引かれる思いで決心した。きっと、にらともぞも分かってくれる。長い付き合いだ。きっと分かってくれる。
中古本で求めることも出来たが、何度も読むことになるので、あえて新本で手に入れることにした。この作品から多くを学ぶことによって、SS作品等の底上げに繋がることは間違いないだろう。ハハハハハ。
物語は五部構成。映画を見るような特殊な視点と、独特のキャラのポーズ、特殊な擬音の使い方で時代を風靡したこともある。
しかし、この作品の神髄は時代の先駆者となったことである。友情・努力・勝利で天下一武闘会を繰り広げるしかなかった少年ジャンプに、それ以外の方法で面白いと感じることができるのだと言うことを知らしめた作品だった。
五部構成となっているが、それぞれが独立しており、設定も作風もテーマも異なっている。作者が常に新しいことを求め、戦い続けた歴史がこの作品である。特に三部で生み出された特殊能力は、あらゆる少年マンガに影響を与え、この偉大な発明がなければ、「ハンターハンター」も「遊戯王」もその他多くの作品が存在しえなかったか、その登場が数年は遅れただろう、とぬりかべは思っている。
作品に対する作者のこだわりは強く、全63巻中生き返った人間は一人もいない(二人だけ、特殊能力によって実は死んでいなかったという場合と生きているように見えて死んでいた人はいる)。
基本的には、死ねば必ずその人間はそこで終わった。「ドラゴンボール」や「聖闘士星矢」のような、安易な生き返りや死をことさら飾り立てるようなことは一度もこの作者は行わなかった。みんなひっそりと死に、そして舞台から去っていった。
長年、ジャンプを支えながら、キワモノ的扱いを受け、アニメ化は遅れ、ついにOVAとしてしか、しかも一部しかアニメ化されなかった。太陽の下に立つことは出来ず、月の光に甘んじた無冠の作品。唯一の慰めは、ゲーム化されるや、コアなファン層に支えられ、異例の人気と売り上げを博したことであろう。
この作品に悲劇があるとするなら、最終5部で作者がその才能を枯渇したかに見えることだ。最終巻がひどいと言うのはそれである。もはや同じ人間が描いたようにはとても思えない。だから、こうも言えるだろう。
この作品は、一人の天才マンガ家が成長し、そして衰えていった歴史であると。
その名作の名は…
荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」(ジャンプ・コミックス)
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