種について語る? 担当:にら
2004年12月16日学習能力のないにら。字数制限に負けてしまったので2分割で失礼します。(というより無駄な前書きなくせば入るんじゃ・・・?というつっこみはなしの方向で・・・せっかく書いたので)
以下、ガンダムSEEDについてのネタバレ・捏造・思い込み、多数です。まだ見ていないという方、特定キャラについて特別な思い入れがあるという方は、即ブラウザを閉じてお戻り下さいませ。
*** *** ***
SSらしきもの(あくまでも「らしき」もの)の内容は、ガンダムSEED(大)問題の49話補完もの。
ナタル→マリューで、はっきりいって自己満足です。基本姿勢はフラマリュ。(←分りやすいな私の趣味;)
読んでしまった後のクレーム等は受け付けませんので、よろしくお願いします〜
*** *** ***
49.2話、続き・・・
何故、一息に殺さない? こんなはずしようもない至近距離で。
ああ、そうか。ふん、随分いい趣味を持ってるなアズラエル。
ふっと笑いを漏らしてしまった私に、ますますアズラエルが激昂し銃を構える。
今度こそ終わりかと思った銃口をずらした彼は、私の足を撃った。
骨が砕け、私は激痛に呻きうずくまる。
「くそ!こんなところでっ!」
正面モニターに映し出されたアークエンジェルに呪詛の言葉を吐き、アズラエルが火器管制パネルに回り込んだ。
パネルを操作し、照準設定画面を呼び出す。
「アズラエル!何を!!」
言葉の方が勝手に口をついて出たが、分っている。
クルーを失った今、ドミニオンが帰還できる可能性は万が一にもない。
アズラエルはアークエンジェルを道連れにするつもりなのだ。
いくら「軍事産業連合理事」という肩書きあったとしても、この男が戦艦の機器類に関しての知識があるとは誤算だったが、しかし、考えてみれば端からこれが目的だったのかもしれない。新型ガンダムとそのパイロットの能力をテストするためだけなら、彼がドミニオンに乗り込む必要などどこにもないのだから。
本来なら本部にいて報告を待ち、指示を出す立場の彼が前線に出てきたのも、臨場感、興奮といったものを求める彼の欲を満たすためだろう。
「僕は勝つんだ!――そうさ、いつだって」
アークエンジェルで言えばザフト兵が吐き捨てる蔑称「足付き」の所以である部分、ローエングリンの砲門を収めたハッチが開く。
光が収束され、間を置かずそれは一気にアークエンジェルに向かって撃ち放たれた。
アークエンジェルの位置、この距離では避けられない。
「きさまぁぁぁ!!!!!」
叫んだその時、今まさに砲火を浴びようとしているブリッジの前に何かが飛び込んだ。
シールドを掲げアークエンジェルを守る影は、損傷を受け宙域に待機していたストライクガンダム。機体の動きには大なり小なりパイロットの癖がでるものだ。戦闘を見て判断した限りでは、パイロットは恐らくフラガ少佐だろう。
不可能を可能に、か…それを口癖にしている男の顔が浮かぶ。
爆発の赤い光。そして、霧散。
衝撃が去った後には、先ほどと変わらない姿でモニターに映るアークエンジェルの姿があった。
「あなたの負けです」
出血のために定まらない視線をアズラエルに向け、静かに言った。
「ぉおおまええぇえええええ!」
喉元を掴まれ、受け身をとることもできないまま操舵席に叩きつけられる。
仕舞っていた銃をまた胸元から取り出すと、アズラエルは私の左肩を撃ち抜いた。
このサディストめ。
あくまでも、嬲り殺しにするつもりらしい。
灼熱の痛みに意識を手放しそうになりながら、早く、と思った。
早く撃て、アークエンジェル。
すまない、これが私の今の最善の選択だ。
いつも彼女の事をアークエンジェルにとっての重荷だと思ってきた。
対立する度に、もともと技術将校だった貴方の指揮官としての程度はそんなものだという言葉を何度飲み込んだだろう。
――分ってる。分ってるわ、ナタル・・・
全てを引き受ける彼女に、甘えていたのは私の方だったのに・・・。
アークエンジェルで彼女の副官としてあった日々は、私にとって得難い経験だった。
そう昔のことでもないのに、懐かしさに涙が溢れそうになる。
貴方となら互いに補っていけただろう。
「撃てーーーー!!!!マリュー・ラミアスーーーー!!!!!」
どうか、この声が彼女に届くように。
ローエングリンの白と赤の渦。視界を焼く閃光。
ありがとう、これで私は最後まで軍人として死んでいける。
貴方に出会えて、貴方の下で働けてよかった。
***
という訳で、次回も種について語り(?)ます、たぶん。。。
以下、ガンダムSEEDについてのネタバレ・捏造・思い込み、多数です。まだ見ていないという方、特定キャラについて特別な思い入れがあるという方は、即ブラウザを閉じてお戻り下さいませ。
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SSらしきもの(あくまでも「らしき」もの)の内容は、ガンダムSEED(大)問題の49話補完もの。
ナタル→マリューで、はっきりいって自己満足です。基本姿勢はフラマリュ。(←分りやすいな私の趣味;)
読んでしまった後のクレーム等は受け付けませんので、よろしくお願いします〜
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49.2話、続き・・・
何故、一息に殺さない? こんなはずしようもない至近距離で。
ああ、そうか。ふん、随分いい趣味を持ってるなアズラエル。
ふっと笑いを漏らしてしまった私に、ますますアズラエルが激昂し銃を構える。
今度こそ終わりかと思った銃口をずらした彼は、私の足を撃った。
骨が砕け、私は激痛に呻きうずくまる。
「くそ!こんなところでっ!」
正面モニターに映し出されたアークエンジェルに呪詛の言葉を吐き、アズラエルが火器管制パネルに回り込んだ。
パネルを操作し、照準設定画面を呼び出す。
「アズラエル!何を!!」
言葉の方が勝手に口をついて出たが、分っている。
クルーを失った今、ドミニオンが帰還できる可能性は万が一にもない。
アズラエルはアークエンジェルを道連れにするつもりなのだ。
いくら「軍事産業連合理事」という肩書きあったとしても、この男が戦艦の機器類に関しての知識があるとは誤算だったが、しかし、考えてみれば端からこれが目的だったのかもしれない。新型ガンダムとそのパイロットの能力をテストするためだけなら、彼がドミニオンに乗り込む必要などどこにもないのだから。
本来なら本部にいて報告を待ち、指示を出す立場の彼が前線に出てきたのも、臨場感、興奮といったものを求める彼の欲を満たすためだろう。
「僕は勝つんだ!――そうさ、いつだって」
アークエンジェルで言えばザフト兵が吐き捨てる蔑称「足付き」の所以である部分、ローエングリンの砲門を収めたハッチが開く。
光が収束され、間を置かずそれは一気にアークエンジェルに向かって撃ち放たれた。
アークエンジェルの位置、この距離では避けられない。
「きさまぁぁぁ!!!!!」
叫んだその時、今まさに砲火を浴びようとしているブリッジの前に何かが飛び込んだ。
シールドを掲げアークエンジェルを守る影は、損傷を受け宙域に待機していたストライクガンダム。機体の動きには大なり小なりパイロットの癖がでるものだ。戦闘を見て判断した限りでは、パイロットは恐らくフラガ少佐だろう。
不可能を可能に、か…それを口癖にしている男の顔が浮かぶ。
爆発の赤い光。そして、霧散。
衝撃が去った後には、先ほどと変わらない姿でモニターに映るアークエンジェルの姿があった。
「あなたの負けです」
出血のために定まらない視線をアズラエルに向け、静かに言った。
「ぉおおまええぇえええええ!」
喉元を掴まれ、受け身をとることもできないまま操舵席に叩きつけられる。
仕舞っていた銃をまた胸元から取り出すと、アズラエルは私の左肩を撃ち抜いた。
このサディストめ。
あくまでも、嬲り殺しにするつもりらしい。
灼熱の痛みに意識を手放しそうになりながら、早く、と思った。
早く撃て、アークエンジェル。
すまない、これが私の今の最善の選択だ。
いつも彼女の事をアークエンジェルにとっての重荷だと思ってきた。
対立する度に、もともと技術将校だった貴方の指揮官としての程度はそんなものだという言葉を何度飲み込んだだろう。
――分ってる。分ってるわ、ナタル・・・
全てを引き受ける彼女に、甘えていたのは私の方だったのに・・・。
アークエンジェルで彼女の副官としてあった日々は、私にとって得難い経験だった。
そう昔のことでもないのに、懐かしさに涙が溢れそうになる。
貴方となら互いに補っていけただろう。
「撃てーーーー!!!!マリュー・ラミアスーーーー!!!!!」
どうか、この声が彼女に届くように。
ローエングリンの白と赤の渦。視界を焼く閃光。
ありがとう、これで私は最後まで軍人として死んでいける。
貴方に出会えて、貴方の下で働けてよかった。
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という訳で、次回も種について語り(?)ます、たぶん。。。
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