一目惚れ 担当:サホ
2004年12月28日それは運命の出逢い。
一目見たその瞬間、私の心は貴方に奪われてしまったのです――
――な〜んて。色めく話ではないのですが(笑)
私が一番、マンガを読んでいたのは中・高校生の頃。あの頃は友人たちと貸し借りの日々でした。特に中学生の頃は、例えば、作家だったり、出版社だったりで各自担当分野(?)みたいなのがありまして。それを侵してはならないという不文律が生まれ、皆、なるべく違うところから新たな作品を発掘してはそれを周りにも貸す、みたいな。
そういう状況で、既に誰かが持っている作品を買うとなれば、それは結構な秘密事項でした。今から思えばとっても思春期的な感じですよね〜(苦笑)他の子から「これ買ったこと、○○には内緒にしてね」と頼まれたりとか、そんなやりとりも懐かしいものです。
こういう貸し借りをしていたお陰で、自分からは手に取らないような作品にも多く出合うことが出来ました。そういや、BLな作品デビューも、意外なことににらねーさんよりも私の方が時期はずっとずっと早かったらしいんですよねぇ。あはははははは。
その後、大学でもマンガ好きな友人はいましたけど、かつてのような頻繁な貸し借りはなくなってしまいました。これは、私もですが、実家から遠距離通学という子が多く、お互いに移動の負担をかけたくなかったというのが大きかったような気がします。実際、私に本を貸してくれるのは、もっぱら寮生か下宿生でした。
それでもまだ、本を通じて楽しみを友人と分かち合うことの出来る日々がありましたが、社会人になり、配属された部署というのが、それまでとはまさに対極。。。
それは、月9みたいなごく一般的なドラマとか、人気のバラエティーとか。そういうメジャーなTV番組を見ているだけでも、半ば呆れがちに感心されるくらいなのです。決して、マイナーな深夜アニメとかの話ではありませんよ(苦笑)
なので、サホはゲーム好きですけど、ヘタなので、実際プレイした作品は少ない方ですのに、そんな私ですら「…ゲーマーなの?」と言われるくらいでした。
ゲ、ゲーマー? 私レベルで?! っていうか、そのビミョーな「…」も痛いんですけどっ。
マンガを含めて読書好きというのは、何となくバレましたけど、あの同情すら漂うような視線がつらくて、「あれば何でも読むんですよ」というスタンスを保つことにしました。卒業学科がそういうところだと皆さんもご存知でしたので。
そんな中に置かれてしまうと、それまであったような本の貸し借りはもちろん、情報交換すらもゼロに等しくなり…。
よく「社会人になったら卒業」みたいな言葉を聞きますけど、私の場合、否が応にも環境がそうさせたという感じでしょうか。そのうち仕事に忙殺されるようにもなると、好きなマンガでも、新たな作品に手を出す気力・体力・時間もなく、せいぜい、それまで買い続けていた作品くらいしか読まなくなりました。
今思えば、あの頃の私は、人生の中で最も無趣味期間だったでしょう。TVですら、ドラマは激減、毎週見なくてもOKなバラエティーを見る程度。アニメも週末の深夜に放送されているものくらいしか見てなかったですし、ゲームはほとんど触ってもいなかったように思います。
そうこうして、その仕事を辞め、ようやく趣味も再開。
久々に、これまで読んだことのない作家さんの作品なんかにも手を出せる余裕が出てきましたが、それでも、気付けば、かつてのような情熱がないのです。それはマンガや本を読むこと自体への熱意の問題ではなく、手に取るまでの気持ちの高まりとでもいうようなもの。
今って、ネットとかで何でも情報収集出来て、その作品の評判とかすぐ分かるんですよね。それはすごく有難いのです。失敗するリスクも随分減らせて。
ただ、昔は、今ほど裏表紙にあらすじが書いてあるようなことも少なくて、表紙絵とかタイトルくらいの判断材料だけで、購入すべきか否かの駆け引きを楽しんでいたような気がするのです。それで痛い思いをしたことも、とってもありますけど(苦笑)予想を超える読後感を得られるのは、まさに至福!
ところが、今の懐具合は、昔よりもずっと自由になったのに、もちろん金銭的なこともありますけど、昔は思いもしなかった、時間を損したくないとか、本棚スペースを考えたりとか、そういうことまで妙に合理的に考えてしまって。
ある程度の満足度が得られることを予め保証されていなければ購入には至らないのです。そんな妙に「大人」な予防線を張って、作品を選んでいる自分に気付き、ちょっぴり悲しくなりました。
インスピレーションだけで作品を手に取る。遊び心といいますか、ちょっとした冒険心を取り戻し、店頭にて、まだ見知らぬ作品に情熱的な一目惚れアタック(笑)を仕掛けたい今日この頃なのでした。
一目見たその瞬間、私の心は貴方に奪われてしまったのです――
――な〜んて。色めく話ではないのですが(笑)
私が一番、マンガを読んでいたのは中・高校生の頃。あの頃は友人たちと貸し借りの日々でした。特に中学生の頃は、例えば、作家だったり、出版社だったりで各自担当分野(?)みたいなのがありまして。それを侵してはならないという不文律が生まれ、皆、なるべく違うところから新たな作品を発掘してはそれを周りにも貸す、みたいな。
そういう状況で、既に誰かが持っている作品を買うとなれば、それは結構な秘密事項でした。今から思えばとっても思春期的な感じですよね〜(苦笑)他の子から「これ買ったこと、○○には内緒にしてね」と頼まれたりとか、そんなやりとりも懐かしいものです。
こういう貸し借りをしていたお陰で、自分からは手に取らないような作品にも多く出合うことが出来ました。そういや、BLな作品デビューも、意外なことににらねーさんよりも私の方が時期はずっとずっと早かったらしいんですよねぇ。あはははははは。
その後、大学でもマンガ好きな友人はいましたけど、かつてのような頻繁な貸し借りはなくなってしまいました。これは、私もですが、実家から遠距離通学という子が多く、お互いに移動の負担をかけたくなかったというのが大きかったような気がします。実際、私に本を貸してくれるのは、もっぱら寮生か下宿生でした。
それでもまだ、本を通じて楽しみを友人と分かち合うことの出来る日々がありましたが、社会人になり、配属された部署というのが、それまでとはまさに対極。。。
それは、月9みたいなごく一般的なドラマとか、人気のバラエティーとか。そういうメジャーなTV番組を見ているだけでも、半ば呆れがちに感心されるくらいなのです。決して、マイナーな深夜アニメとかの話ではありませんよ(苦笑)
なので、サホはゲーム好きですけど、ヘタなので、実際プレイした作品は少ない方ですのに、そんな私ですら「…ゲーマーなの?」と言われるくらいでした。
ゲ、ゲーマー? 私レベルで?! っていうか、そのビミョーな「…」も痛いんですけどっ。
マンガを含めて読書好きというのは、何となくバレましたけど、あの同情すら漂うような視線がつらくて、「あれば何でも読むんですよ」というスタンスを保つことにしました。卒業学科がそういうところだと皆さんもご存知でしたので。
そんな中に置かれてしまうと、それまであったような本の貸し借りはもちろん、情報交換すらもゼロに等しくなり…。
よく「社会人になったら卒業」みたいな言葉を聞きますけど、私の場合、否が応にも環境がそうさせたという感じでしょうか。そのうち仕事に忙殺されるようにもなると、好きなマンガでも、新たな作品に手を出す気力・体力・時間もなく、せいぜい、それまで買い続けていた作品くらいしか読まなくなりました。
今思えば、あの頃の私は、人生の中で最も無趣味期間だったでしょう。TVですら、ドラマは激減、毎週見なくてもOKなバラエティーを見る程度。アニメも週末の深夜に放送されているものくらいしか見てなかったですし、ゲームはほとんど触ってもいなかったように思います。
そうこうして、その仕事を辞め、ようやく趣味も再開。
久々に、これまで読んだことのない作家さんの作品なんかにも手を出せる余裕が出てきましたが、それでも、気付けば、かつてのような情熱がないのです。それはマンガや本を読むこと自体への熱意の問題ではなく、手に取るまでの気持ちの高まりとでもいうようなもの。
今って、ネットとかで何でも情報収集出来て、その作品の評判とかすぐ分かるんですよね。それはすごく有難いのです。失敗するリスクも随分減らせて。
ただ、昔は、今ほど裏表紙にあらすじが書いてあるようなことも少なくて、表紙絵とかタイトルくらいの判断材料だけで、購入すべきか否かの駆け引きを楽しんでいたような気がするのです。それで痛い思いをしたことも、とってもありますけど(苦笑)予想を超える読後感を得られるのは、まさに至福!
ところが、今の懐具合は、昔よりもずっと自由になったのに、もちろん金銭的なこともありますけど、昔は思いもしなかった、時間を損したくないとか、本棚スペースを考えたりとか、そういうことまで妙に合理的に考えてしまって。
ある程度の満足度が得られることを予め保証されていなければ購入には至らないのです。そんな妙に「大人」な予防線を張って、作品を選んでいる自分に気付き、ちょっぴり悲しくなりました。
インスピレーションだけで作品を手に取る。遊び心といいますか、ちょっとした冒険心を取り戻し、店頭にて、まだ見知らぬ作品に情熱的な一目惚れアタック(笑)を仕掛けたい今日この頃なのでした。
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