それは忘れ得ぬ御名。
『円舞曲は白いドレスで』(さいとうちほ著・小学館)の登場人物、鬼堂院将臣さんのことです。

私が初めてこの作品を読んだのは確か中学生の頃のことでしたが、そのビジュアルといい、性格といい、海軍士官という肩書きといい、ついでにその軍服姿も、もう何もかもが激烈に私のタイプで(笑)
将臣さんスキーが高じて『ジパング』アニメにはまったようなものですし、映画『ローレライ』も観に行きたくて仕方ない今日この頃。こちらは他にも興味ポイントが多々あるのですが、あまり好きでない映画館で上映されているのでDVD待ち濃厚ですけども。。。

さて。
その「将臣さん」ですが、主人公・湖都が恋に落ちる英国軍人サジットの恋敵という役どころ。なので、その結末はズバリ報われない最後なのです。物語の展開そのものとしては、それが王道なわけですが、けれど、その理由があまりにも切なすぎて……。
で、その後日譚になる将臣さん主役の読み切り『紫丁香夜想曲』も、湖都以外の別の誰かと…なんていうのは正直見たくない私でしたが、かといって、これまた切なさ滲むオチ…。。。

将臣さんのあまりの報われなさに、もう売り払おうと決めた頃。一番の類友が私に思いがけない情報をもたらしてくれたのでした。それは
「アカンって! 続編でめちゃくちゃ将臣さん美味しいのにっ」
というもの。
は? 続編? しかも美味しいって、えええーーーっ???

その友人とは高2からの付き合いですが、その情報を教えてくれたのが、いつだったか忘れましたけど、もっと後になってからのこと。
『白木蘭円舞曲』というその続編の存在を、私、実は知ってはいたのですが、円舞曲シリーズだとは全く思っていなくて、機会があれば読んでもいいかな〜、という程度でさっくりスルーしていたという…;;;
タイトルをちゃんと最後まで読んでいたら簡単に気付けそうなものを…嗚呼っ。
言い訳すると、目にしたのが1巻だったというのも不運でした。同じマンガ家さんなので、以前の作品のキャラと絵柄が似てても不思議はないよね〜、と…。サジットではなく将臣さんが表紙飾っていれば飛びついたことでしょうに……!!!
(ちなみにサジットも嫌いではないのですが、将臣さんには勝てないということで)

そんなわけで、己の不覚さに打ちひしがれながらも、ともかく、これほどまでに有益な情報を教えてくれた友に最大の感謝を捧げました。さすが一番の類友!
しかも、その時まで、お互い、将臣さんスキーだとは知らなかったんですよね。彼女もさいとうさんの作品を好きで、その話題から徒然と「円舞曲シリーズなら当然、将臣さん!」という流れになり、そこで「でも、報われないから処分リスト入り」と私が嘆かなければ、この新事実が改めて話題に上ったかどうか…。
本当に彼女とは驚くほど趣味趣向が共通しているので、さいとうさんの作品ファンだとか、将臣さんスキーだという事実は意外でも何でもなく、むしろ、彼女は、私がこの続編をチェックしてなかったところに驚愕してましたしねぇ(笑)

で、その後もしばし「将臣さん」話で花を咲かせていたのですが、そこで「将来、男の子を産んだら、絶対“将臣”って名付けるつもり!」と、私でも言わないような熱い語りを聞かせてくれた彼女。

――いや、確かに“将臣”って名前自体も格好いいけど、その由来をだんな様に説明することは出来るの…?

と、ちょっぴり疑問に思ったサホ(笑)
あれからまた数年経ち、彼女が今もそう名付けるつもりでいるのかどうかは定かではありませんが、遙か3の将臣くんの名に、ふと、そんな懐かしい思い出が甦るとともに、思えば、私の友人で遙か3布教の余地があるのも、彼女ただ一人……。
我が子に名付けたいくらい憧れの名前のキャラもいることですし、何とか牙城を切り崩せないものかと目論み中の今日この頃。
ストレス溜まりまくりな大変堅い業種にお勤めの彼女なので、こう甘いささやきで疲れた心を癒してほしいなぁという友の願いを込めて(笑)
もっとも、彼女の最も御気に召しそうなのは「将臣くん」よりも、クレイジーな某退廃的武将さんの予感なので、甘いささやきという点においては……ははは。

そんなこんなで話が逸れてきてますが、この円舞曲シリーズ、メロドラマ好きな方にはとってもオススメのマンガです。但し、古き良き「少女マンガ」的乙女ちっく展開をお望みの方には鬼門かもしれませんが…。
そして、将臣さんスキーの方は特に『恋物語』8巻もお見逃しなく♪円舞曲シリーズラストとなるお話が収録されていますので。こちらは将臣さん表紙だったので、店頭で目にした瞬間、即買いした私。裏表紙で内容紹介されているのは別作品ですけども(笑)

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