「近くて遠きもの」
清少納言が枕草子の中でそう言った鞍馬寺。
春になったら、大河影響というよりは、メインはやはり遙か3…というか、リズ先生に想いを馳せたいがために、鞍馬寺へ行く気満々だったサホ。
でも、はたと気付けば、私、花粉症なのでした。それも鼻よりも目に来るタイプ。あんな山奥じゃ花粉の飛散量も半端じゃなさそう!
けど、せっかく現地に赴いて、流す涙がかゆみのせいなんて、情緒なさすぎるっ!! ここは、それこそ仮面キャラ並の完全防備が必要か?と冗談半分に考えていたのですが(←半分は真剣・笑)、それ以上に思わぬ障害が!

市中ならまだしも、萌え理由もない友人を鞍馬寺へなど誘えるべくもなく。ま、ここもひとりで行っちゃえ♪と気軽に考えていたのですが、日頃、かなり放任な両親が、両親とも「若い女がひとりで行くなんて無謀!」と反対したのでした。
花粉に対して、仮面キャラ並防備を想定していたサホですが、身を守るために完全武装しなきゃいけない場所だとは…!! 昔よりずっと楽に行けるはずですけど、今も変わらず“遠い”のですね…。
けど、義経ブームの今なら大丈夫そうな気もするんですけど…???

と、いうことで、一番行きたい場所は保留のまま、萌えプチ旅行第3弾に選んだのは御室の仁和寺です。遙か1では永泉さんゆかりの場所、遙か3では神子に桜を見せるちび白龍が愛らしいんですよね♪

仁和寺へは過去2回行ったことがあるのですが、どちらも有名な御室桜の時期ではなく、いい機会なので、今年の桜の見納めは御室桜に決めた私(ここの桜は開花時期が遅いのです)。
新聞のお花見情報欄は「五分咲き」だったのに、寝る前に、何気なく仁和寺サイトにアクセスしてみたら、ええっ! 満開!? 種類によっては散り始め!? それを見たのは、既に明け方に近いような不健全時間でしたが、週間天気予報を見ると、明後日辺りから雨模様…。だったら明日(厳密にはもう「今日」でしたけど)行くしかないじゃないか!と…。けれど、遠足前の子供と同じなのか、妙に目が冴えてきて眠れない(苦笑)

この萌えプチ旅行、お花見目的もプラスされているので、天気と都合さえ合えば、寝不足でも敢行するしかなく。第1弾の二の舞は踏みたくはないですけど、更に寝不足だった第2弾、実は自転車で行って、でも全然平気だったので、ちょっと迷ったものの、それよりは多少長く寝てましたし、第3弾も自転車で強行突破することに。自宅から公共交通機関を使って行くのは、微妙に不便なので…。但し、仁和寺までの最短距離というのが、緩やかにカーブを描きつつアップダウンする長い坂道。その前にも結構キツイ坂があったりで、もう息の上がることと言ったら…(遠い目)

さてさて。その仁和寺ですけど、まず、その人出に圧倒された私。立地的にもっと観光しやすい二条城よりもスゴイ! けれど、それもすぐに納得。満開の御室桜は本当に見応えがありました〜!
遙か3の春の下鴨神社CGは、実際よりも、桜が誇張して描かれてましたが(苦笑)仁和寺は、あのCG以上に桜にあふれている…と、いうか桜に埋もれる感じ! あまり丈が大きくなく、根元辺りから花をつける品種なので、ちび白龍の目の高さでも十分、間近にその枝ぶりを鑑賞出来るのです。そりゃ神子に見せたくもなるでしょう♪

そんな目前すぐに迫る春爛漫な景色を愛でるだけで軽く1時間半ほど経過。それでも一向に厭きませんでしたが、3度目の正直、今回初めて、宸殿拝観の時間に間に合ったので、そちらの見学へ。
そこは、さっきまでとは打って変わり、それこそ永泉さんに似合いそうな静かで落ち着いた雰囲気。お庭を眺めていると、心が洗われるよう…。とか言いながら、実際、脳内は…(笑)

春の仁和寺は予想以上に良かったのですが、ただ、惜しむらくは、その人の多さ故? 見かけたのが、多分、エライお坊さんなのでしょうが、年配の方ばかりだったことです。
実は去年の5月末に行った時は、平日で宸殿拝観時間も過ぎたような時間。だからなのか、お堂で修行中というか、ごく普通に生活中という感じの僧侶の姿を何人か見かけたのですが、それが皆さん、若くて、しかもなかなかの美男! 不謹慎と言われようと、思わず目を奪われずには…!(笑)
もちろん剃髪されてますけど、永泉さん風なときめきお坊さんに出会えるとしたら、時期外れのそんな微妙な時間帯が狙い目かもしれません。

この後は再び恐怖の坂道――の前に、仁和寺の門前でふと目にした看板地図。
それが私の運命を狂わせるのでした……

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