それは突然のこと。私が『BLEACH』に――もっと言えば、阿散井恋次にやられようとは、全くもって夢にも思わぬ事態だったのでした。と、いうわけで、今日は、如何にして私が恋次に落ちたかという話です。ご興味ない方は引き返して下さいませ。

私と『BLEACH』とのご縁は、アニメ放映開始からなので昨年秋からということになります。人気作品であるのは知っていたのですが、全く内容を知らなくて。なのに、何故かずっと『ONE PIECE』ぽい海洋冒険活劇系だと思い込んでいたサホ。bleach→漂白→漂泊のイメージだったのでしょうか?
で、アニメが始まる少し前に、本屋の特設コーナーで初めて単行本の表紙をちゃんと目にし「これって侍モノだったの?」と。その時点で時代劇的内容だと思い込み、アニメを見て、ようやく現代舞台だったと気付いたのです。
“死神”だから、あんな黒袴だったのかぁ…。主役のCVはティーダなのね。フーン…。
――などなど、ぼんやり思いつつ、初回は終了。

このテンションの低さ、実はその日、すこぶる体調が悪く半分寝込んでまして。布団の中から、うつらうつら眺めるというような鑑賞だったせいもあるのかないのか…。
一応、2話以降もチェックすることにはしましたけど、時間帯も微妙で、じっくり堪能というよりは、BGM代わりにつけているだけという感も無きにしも非ずで…。
……つまり、ルキアが正真正銘の女の子だと確信出来たのが、もう恐ろしくて、いつとは言えないくらい、随分後になってからという状態だったのでした;;;
第一印象がとても凛々しくて、学校でのお嬢演技の不自然さにも、本当は男の子なのに、たまたま女の子の義骸(仮の身体)しかなくて、だから苦労してるの?と思ってしまって。見るからに“女の子”キャラ・織姫の存在もありましたし。…最近、また真のヒロインが誰か分からなくなってきましたけど…(遠い目)

番組自体はちゃんと見ると結構面白く、好きな声優さん揃いでしたので、何となく見続けてはいましたが、そんな態度での視聴だったので、登場人物の顔と名前が、ほんっとシャレにならないくらい覚えられず。ヒロインの性別すらギモンなくらいでしたし、それも無理からぬことですが…。

そんな中、割と顔と名前がすぐに一致したのが朽木白哉と阿散井恋次でした。
彼らの初登場の回がじっくり鑑賞出来たということもあれば、ルキアにとって、白哉は義兄、恋次とも顔見知りとくれば印象深くなるのも当然でしょう。
ですが、やはり、最大の理由は、白哉が私の萌えゾーンど真ん中っぽそうだったこと!あの髪留めに微妙な笑いを洩らさずにはいられませんでしたけど(苦笑)
で、恋次の方は、その上官の白哉とは正反対のチンピラ兄ちゃん系という実に少年マンガらしい敵キャラ。名前にも結構笑えたのですが、目にも鮮やかな赤毛と、それ以上に面白眉毛のインパクトがありすぎて!(笑)

それまでは特にキャラ萌えを感じることはなく、強いていうなら雨竜贔屓だったくらいですが、クールビューティーな隊長で、しかもルキアの義兄! この先、落ちるとしたら白哉兄様に間違いないと踏んだものの、そんなBGM的鑑賞法がすぐに改まることもなく…。

そうこうしているうちに『銀魂』を本誌でチェックするようになり、やがて、ついでに『BLEACH』も一緒に立ち読みするようになり。と、いっても、斜め読みもいいところでしたが(苦笑)、いつしか、恋次が何となくお気に入りキャラになっている自分に気が付いたのでした。

――でも。
それは萌えではなくて、その侠気が好きだなぁ、と。ただそれだけ。
『銀魂』では近藤さんが一番好きなサホですが、それが「萌え」かと言われると、少し違う気がするんですよね。近藤さんは萌えときめくよりは「イイ人だなぁ」的存在で親愛度が高いというか。で、恋次も近藤さんと似たタイプかなという認識だったのです――アニメ第32話を見るまでは。

その回は、阿散井恋次というキャラが完全なる「萌え」キャラに転じた瞬間でした。
恋次とルキアの昔話だったことを思い出し、久々にしっかり鑑賞したのですが、なっ、なんてなんて、きゅんきゅん人生なの――!
それまでは恋次が白哉の部下なのも、彼の義妹と面識があるという縁から?と思っていたのです。
ところが、そのルキアと恋次、単なる幼馴染どころか“家族”だったとは!
しかも、恋次にとって超えたい人物というのが、主人公・一護ではなくて、上官の朽木白哉! 
ルキアの幸せを願えばこそ、内心の葛藤を押し殺し、大貴族・朽木家の養子になることを賛成してみせたものの、いつか白哉より強くなって、ルキアを取り戻したいと願っていたなんて!!
そして、ルキアが人間界へ行ったまま行方不明になっている間、死ぬ気で鍛錬して、副隊長にまで昇り詰めただなんて、嗚呼っvvv

主人公とのバトル後、味方に転じるというのは、よくあるパターンで、そこで好感度UPというのも過去に何度か経験済みですけど、よもや、あんな一見、柄の悪い、しかも面白眉毛なキャラの行動原理が全部、ヒロインへの深い深い想いからだったとは! そんなメロドラマばりの切なさを見せられるとは微塵も思わず、そのギャップから一気に萌え沸点に達してしまったサホ。

そのアニメ第32話は原作よりも恋ルキ的演出だったのですが、その日のうちにファンサイトさまを彷徨ったために、もう完全にこのCP推奨――百歩譲って「恋次→ルキア」は確定です――そして、萌え止まない心は、私を原作全巻一気に大人買いへと走らせたばかりか、DVD購入し、果てはゲームにまで手を出し…!!

いやはや、誰がこんな未来を予想出来たでしょうか。
正直、CV目当てで、物語にはさして期待するところもなく、現に片手間鑑賞らしく、OPが相当萌え度高い構成だとか、前クールEDも毎回、各隊登場と違う演出と気付いたのも、随分後になってからのこと。ましてや、私の萌え心鷲づかみにしたのは大穴すぎるキャラ! 昔から私の萌え傾向を知っている人からすると、やっぱり意外がられる気がしますもの。
これほどまでの甚だしい中毒っぷりは、それまでの反動が大きく作用しているのでしょう。
そして、これでいよいよ、ひとりの女性にForever Loveキャラに滅法弱いらしいことまでも証明されてしまいました(笑)恋次の場合、速水やリズ先生と違って、どう頑張っても実力的には永遠のNO.2止まりだろうなというところでトドメを刺されてしまったのですが(笑)

予想外のギャップ、それが一途で切ないほど萌え心も刺激されるもの。しかも、へたれ属性にも弱い今日この頃です。恋次CVの伊藤健太郎さんが「恋は二の次恋次」なんて仰ってましたけど、今の私には、その名前からして切な萌えに酔えますしね!相手を想うばかりに、らしくなく自分の感情押し殺して、結果、兄様に切り刻まれる…とか。ああ、本当にバラバラにされなくて良かった(笑)
髪を下ろしただけでもセクシー度UPですけど、脱いだらリズ先生を凌駕してるかもという実に私好みな体型ですし(←先生のは公式では拝めなかったので・笑)今やあの面白刺青眉毛に至るまで、すべてが愛しく見えるほど。恋は盲目とはほんと、よく言ったものです(笑)

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