もう何年の前の話。

彼が交通事故にあった。
急な病気で手術をした。

二度とも私が知ったのは次の日に本人の電話があってからだった。
実際は死ぬような話ではなかったのだが、もしずっと彼の意識が戻らないというようなことがあれば、誰が私にそれを知らせてくれるのだろうかととても怖くなった。

音信不通だった人が帰ってきて、大病を患って歩く事も出来ない人の前で、二本の歩ける足で平気な顔をして
「自分もそう長くない、すぐに追いつくから」と言った。

そして私は最後の肝心なところでその人を突き放してしまったことを少し後悔している。
心配が現実になるかならないかはあともう何十年か先の話だろう。
本音を言うなら、もう一生係わり合いになりたくない。
けれど、人知れずその人が死んでしまったら、その事を知ってしまったら、やはり悲しいと思う。
感傷と欺瞞かもしれないけれど。

今日元気に話している人が明日も元気とは限らないのは実は当たり前の話で。

あなたを心配する人のために自分を大事にして欲しい。
あなたが無事で何事もなく生きていることが幸せなのだから。

そして、あなたに大事な人がいるならその人ために現実的にできることをしてあげて欲しいと思う。
紙切れ一枚のことが、形式に過ぎなくても、それが言葉よりもその人を守る効力を持つこともある。

今自分にできることは何だろう・・・



夜はろくなことを考えないもんで、支離滅裂ですね。

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