謝辞と放言 文責:もぞ
2005年4月26日皆さま、ようこそお越し下さいました。
一年前に別名義で運営を始めた「ゆにおんぽんた」もめでたく一周年を迎えることが出来ました。
これも皆さまのおかげです。
本当にありがとうございます。
一年やってきた感想ですか?
そうですね。
私は楽しかったです。
何の不自由もなくて。悩みはあるものの好きなモノに囲まれて生活できる。
そういう幸せを噛みしめる一年でした。
まぁ。実際はサイトに時間をとられて余裕がなかったのもまた事実なんですけれど。
こうやってネットに繋げる時間を作れること自体が、多分とても幸せな証拠なんだと思います。
さて。
これから新しい一年が始まるわけですが。
出来るだけ萌えに忠実に活動していきたいと思ってます。
形になりそうもない妄想はオエビにでもカキコして熟成させてみたりとか。
思いついたことはとりあえず書いてみるとか。
行き当たりばったりで、見苦しい状態になってしまうかもしれませんが、かしましい3人娘の井戸端会議を聞いちゃったよ…と生暖かく見て貰えるとありがたいです。
当面、式神の城の新作ゲームにひたすら期待しています。公式ページにリンクも貼りました。
光太郎と小夜が出てくるなら購入するしかないじゃないか…!
あと、今年こそネオロマフェスタ行きたいと息巻いてます。直近のものは無理そうなのですが…大阪とかで開催されるのを期待しています。
色んなものを吸収して、皆さまに何かをご提供出来ることが、私たちの望みです。
それではこれからもどうぞよろしくお願いいたします。
ゆにおんぽんた 4月26日
一年前に別名義で運営を始めた「ゆにおんぽんた」もめでたく一周年を迎えることが出来ました。
これも皆さまのおかげです。
本当にありがとうございます。
一年やってきた感想ですか?
そうですね。
私は楽しかったです。
何の不自由もなくて。悩みはあるものの好きなモノに囲まれて生活できる。
そういう幸せを噛みしめる一年でした。
まぁ。実際はサイトに時間をとられて余裕がなかったのもまた事実なんですけれど。
こうやってネットに繋げる時間を作れること自体が、多分とても幸せな証拠なんだと思います。
さて。
これから新しい一年が始まるわけですが。
出来るだけ萌えに忠実に活動していきたいと思ってます。
形になりそうもない妄想はオエビにでもカキコして熟成させてみたりとか。
思いついたことはとりあえず書いてみるとか。
行き当たりばったりで、見苦しい状態になってしまうかもしれませんが、かしましい3人娘の井戸端会議を聞いちゃったよ…と生暖かく見て貰えるとありがたいです。
当面、式神の城の新作ゲームにひたすら期待しています。公式ページにリンクも貼りました。
光太郎と小夜が出てくるなら購入するしかないじゃないか…!
あと、今年こそネオロマフェスタ行きたいと息巻いてます。直近のものは無理そうなのですが…大阪とかで開催されるのを期待しています。
色んなものを吸収して、皆さまに何かをご提供出来ることが、私たちの望みです。
それではこれからもどうぞよろしくお願いいたします。
ゆにおんぽんた 4月26日
耳をすまして 担当:サホ
2005年4月24日ドラえもの新キャスト放送を見て、主要メンバー5人の声よりも、のび太ママの三石さんに仰天したサホ。
かつてのセーラームーンが、あの、のび太ママになってしまったとは! ママはママでも、イザークママとはレベルが違う…
そりゃ私も年取るはずだ……
――と、まぁ、実に徒然感漂う冒頭ですが(苦笑)
今日はそんな話です。ちょこっと、先日のにらねーさんともかぶるような内容ですが。
私が一番最初になりたいと思った職業、それは声優でした。もちろん、もっと幼い頃、女の子なら誰でも言いがちな「お花屋さん」とかその手のことも口走っていたようですが、きちんと「職業」として初めて憧れたのは声優だったのです。
私が声優という職業に興味を持ったのは、声フェチが高じて――ではなく、家族とTVで洋画を見ていた時、父に、その中の登場人物の声が『ルパン3世』にも出ているのだと教えられたことがきっかけでした(どなたのことだったか覚えてませんけど、きっと山田康雄さんのことでしょう)。
その昔、毎週日曜正午に『ルパン3世』の再放送があり、それを見ながら昼食というのが我が家の休日の風景だったのですが、まだ子供でしたし、ただただ一心に物語を目で追うばかり。
例えば、ルパンの声が他の物語にも登場しているなど、それまで特に考えたこともなかったのですが、俳優と違って、声優は当然、画面上には直接姿を出さず、声でもって、様々なキャラクターを演じているんですよね。時には人間以外のものも、それどころか動物でないことすら有り得るわけで。
それに初めて気付いた時、幼心に声優ってなんてスゴイんだろうと憧れるようになったのでした。
「声優」という職業を知るきっかけが洋画の吹き替えだったので、アニメ声優というよりは、どちらか言えば、吹き替え声優に憧れていましたが、その夢は程なく断念せざるを得ませんでした。早々に諦めた一番の理由は、体力勝負な職業は自分には向いていないと子供心に悟ったからでしたが(笑)たとえ体力が有り余っていても、やはり才能などなかったでしょう。
声がウリの職業ですけど、自分の声に美声だとかそんな素質もなく、ウリどころか、コンプレックスの1つなくらい(泣)強いて言えば、通りが良すぎるところだけは活かせなくもないかもしれませんが;
それに、成り行きで演劇部に所属していた学生時代、それはもう標準語のセリフに四苦八苦しましたしね(苦笑)こうして文面上は、読むのも変換も楽なので標準語使用ですが、私の日常会話は完全に関西弁。脳内では余裕で標準語アクセントで読めても、いざ口にするとアウト。長文になればなるほど、どうしても似非標準語になってしまうのです;
最初はある意味、その職人技に憧れていたわけですが、いつしか、気付けば、その素材に骨抜きにされたと申しましょうか(笑)
常々、美声は危険だと思い、極力、深みにハマらないよう敢えて避けてきましたが、その絶大なる威力の前に、わたくし、いよいよレッドゾーンに突入しそうです(笑)
その最たる影響というか、自覚に至ったのは言うまでもなくなのですが(苦笑)けれど、こんな風に、とうとう危険域を突破しそうだわ、なんて思っているのは、実は私ばかり。傍から見れば、前からそうだったではないか、と。
そう言われると、イマイチ反論しづらいサホ。そういえばガンパレも、私はアニメから入ったクチですが、見ようと思った最初のきっかけは内容というよりは声優さん目当てというのも大きかったんですよね(笑)
遙かに種Dにガンパレと。どれもメジャー声優さん揃いなので、他作品で耳にすることも多々ですけど、ここまで激烈萌え作品がかぶってくると、お声を聞いただけでは、何やらもう、どのキャラで萌えていいいのかも分からなくなるような今日この頃。
そして、そんなブレイク済みの方ばかりではなく、最近、ちょっと気になるのは、新人声優さん。以前にもネタにした『ファンタジックチルドレン』のキャストが、デビューして1、2年というような方が多かったそうですが、とてもそんな駆け出しには聞こえない、お上手な方ばかりだったので、今後のご活躍がかなり楽しみだったり。
「声優」は初めて子供心に憧れた職業でしたが、たとえ、それがなかったとしても、やっぱり、「声」は私の耳を惹き付けて止まない要素のひとつだったことでしょう。
けれども、単に美声なだけはなく、そこに、そのキャラを更に引き立てるものがなければ、やはり、これほどまで心とらわれることもなかったでしょうね。
そう考えると、たとえるなら、それはどこか某美食家・海原雄山の如く、妙なる素材を求めて彷徨い、それを堪能すべく耳を研ぎ澄ますというのと似ているのかも?
…な〜んて、私には海原雄山みたいに、薀蓄とか、こだわりとか、そんな大層なものはないんですけどね(笑)
…いえ、山岡さんみたく、私の身近な人はそれによって多大な被害を被ってるかもしれませんが…雄山と違って、あまりに黄色い萌え叫びに…
かつてのセーラームーンが、あの、のび太ママになってしまったとは! ママはママでも、イザークママとはレベルが違う…
そりゃ私も年取るはずだ……
――と、まぁ、実に徒然感漂う冒頭ですが(苦笑)
今日はそんな話です。ちょこっと、先日のにらねーさんともかぶるような内容ですが。
私が一番最初になりたいと思った職業、それは声優でした。もちろん、もっと幼い頃、女の子なら誰でも言いがちな「お花屋さん」とかその手のことも口走っていたようですが、きちんと「職業」として初めて憧れたのは声優だったのです。
私が声優という職業に興味を持ったのは、声フェチが高じて――ではなく、家族とTVで洋画を見ていた時、父に、その中の登場人物の声が『ルパン3世』にも出ているのだと教えられたことがきっかけでした(どなたのことだったか覚えてませんけど、きっと山田康雄さんのことでしょう)。
その昔、毎週日曜正午に『ルパン3世』の再放送があり、それを見ながら昼食というのが我が家の休日の風景だったのですが、まだ子供でしたし、ただただ一心に物語を目で追うばかり。
例えば、ルパンの声が他の物語にも登場しているなど、それまで特に考えたこともなかったのですが、俳優と違って、声優は当然、画面上には直接姿を出さず、声でもって、様々なキャラクターを演じているんですよね。時には人間以外のものも、それどころか動物でないことすら有り得るわけで。
それに初めて気付いた時、幼心に声優ってなんてスゴイんだろうと憧れるようになったのでした。
「声優」という職業を知るきっかけが洋画の吹き替えだったので、アニメ声優というよりは、どちらか言えば、吹き替え声優に憧れていましたが、その夢は程なく断念せざるを得ませんでした。早々に諦めた一番の理由は、体力勝負な職業は自分には向いていないと子供心に悟ったからでしたが(笑)たとえ体力が有り余っていても、やはり才能などなかったでしょう。
声がウリの職業ですけど、自分の声に美声だとかそんな素質もなく、ウリどころか、コンプレックスの1つなくらい(泣)強いて言えば、通りが良すぎるところだけは活かせなくもないかもしれませんが;
それに、成り行きで演劇部に所属していた学生時代、それはもう標準語のセリフに四苦八苦しましたしね(苦笑)こうして文面上は、読むのも変換も楽なので標準語使用ですが、私の日常会話は完全に関西弁。脳内では余裕で標準語アクセントで読めても、いざ口にするとアウト。長文になればなるほど、どうしても似非標準語になってしまうのです;
最初はある意味、その職人技に憧れていたわけですが、いつしか、気付けば、その素材に骨抜きにされたと申しましょうか(笑)
常々、美声は危険だと思い、極力、深みにハマらないよう敢えて避けてきましたが、その絶大なる威力の前に、わたくし、いよいよレッドゾーンに突入しそうです(笑)
その最たる影響というか、自覚に至ったのは言うまでもなくなのですが(苦笑)けれど、こんな風に、とうとう危険域を突破しそうだわ、なんて思っているのは、実は私ばかり。傍から見れば、前からそうだったではないか、と。
そう言われると、イマイチ反論しづらいサホ。そういえばガンパレも、私はアニメから入ったクチですが、見ようと思った最初のきっかけは内容というよりは声優さん目当てというのも大きかったんですよね(笑)
遙かに種Dにガンパレと。どれもメジャー声優さん揃いなので、他作品で耳にすることも多々ですけど、ここまで激烈萌え作品がかぶってくると、お声を聞いただけでは、何やらもう、どのキャラで萌えていいいのかも分からなくなるような今日この頃。
そして、そんなブレイク済みの方ばかりではなく、最近、ちょっと気になるのは、新人声優さん。以前にもネタにした『ファンタジックチルドレン』のキャストが、デビューして1、2年というような方が多かったそうですが、とてもそんな駆け出しには聞こえない、お上手な方ばかりだったので、今後のご活躍がかなり楽しみだったり。
「声優」は初めて子供心に憧れた職業でしたが、たとえ、それがなかったとしても、やっぱり、「声」は私の耳を惹き付けて止まない要素のひとつだったことでしょう。
けれども、単に美声なだけはなく、そこに、そのキャラを更に引き立てるものがなければ、やはり、これほどまで心とらわれることもなかったでしょうね。
そう考えると、たとえるなら、それはどこか某美食家・海原雄山の如く、妙なる素材を求めて彷徨い、それを堪能すべく耳を研ぎ澄ますというのと似ているのかも?
…な〜んて、私には海原雄山みたいに、薀蓄とか、こだわりとか、そんな大層なものはないんですけどね(笑)
…いえ、山岡さんみたく、私の身近な人はそれによって多大な被害を被ってるかもしれませんが…雄山と違って、あまりに黄色い萌え叫びに…
萌えプチ旅行? 担当:サホ
2005年4月22日仁和寺から帰ろうとしたその時、私が目にした看板地図。
そこには、遙か1に出てくる双ヶ丘の一の丘の登り口が、そのすぐ横の道からまっすぐ行ったところに記されていたのです。しかも、かなり近そう。双ヶ丘は今まで車の中からしか眺めたことがなかったので、ついでだし、ちょっと寄ってみようかな…と。
既に疲れ気味で、これからまた帰りの長い坂道という難関が控えているにも関わらず、萌え風に誘われるままペダルを漕ぎ出すサホ。
こういう時、自転車って小回りが利き過ぎてダメかもしれません(笑)
実はそこへ向かう途中、急勾配の細い上り坂に、その先が見えず、行き止まりと勘違いした私。なので、曲がらなくていいところで曲がって、ちょっと迷子になりかけ(苦笑)やっぱり諦めて帰ろうと、適当に道を曲がって進んでいたら、萌え神さまのお導き? 正しい道へと突き当たってしまったのです。
車窓から見ても双ヶ丘は「丘…?」というより感じですけど、近くから見ると、まさに低い山という感じ。
今なら観光客も多そうな鞍馬寺でも反対されたのに、こんな人気のない、鬱蒼と生い茂る木々の中へ、ひとりで入っていくのはさすがに危ないか…。と、引き返そうとした時、ちょうどハイキング中の中高年の団体さんが!
それは「登ってみよ」という萌え神さまの神託を受けた瞬間でした。
――この日もかなり寝不足でしたけど、そもそも、わたくし、体力自慢とは程遠いのです。私の体力のなさを知っている人からすれば、そんな状態で、それも自転車で、よくもまぁ仁和寺になど行けたものね! と驚かれても不思議ではないくらい。
なのに、渡りに船とばかり、すっかり血迷い、限りなく暴挙に出るサホ。
しかも、一応散策出来るように山肌が階段状になっているのですが、落ち葉やらで少々滑りやすい地面。そこを、高さこそないですけど、かなり細いヒールの靴で行くのです。日頃、愛用している高さ(7?前後)に比べたらマシですけど、いやはや、げに凄まじきは萌え心よ…。
それでも、まだ、そんな周りの年配の方々に比べると、辛うじて私の方がまだ健脚であることが証明され、ちょっと自信が持てたり(笑)
しかし、その道のりは遠く、気分はまさしく「登山」(あくまでサホ基準)。頂上に辿り着き、そこから、さっきまでいた仁和寺を見下ろした瞬間、カタルシスすら得られましたとも! 体力勝負で、こんなに頑張ったことなんて、一体何年ぶりでしょう。
しばし感動に浸った後、呼吸が楽になったのを見計らって下山(笑)。登りはキツかったですけど、下りは下りで、その傾斜は、疲れた脚には結構危険。しかも滑りやすい靴ですし。恐る恐る下りていると、息を切らしながら登ってくる、私より年下と思われる女の子2人組の姿が見えるではありませんか。まさか…と、いうか、そんな子が、フツーの格好でこんなところを登る理由なんてひとつしかない!(笑)
案の定、聞こえる会話が、
「こんなところに女の子誘うなんて信じられないよね!」
「もう次からはクリアしてやらないんだから〜!」というような内容。
で、「天真が…」とかいうのも聞こえて、思わず声をかけたくなりましたけど、場所が場所だけに、相手を怖がらせそうなので自重。と、いうか、既に不審げな眼差しで見られていたような…。
なので、心の中でこっそり、頑張って登ってねと声援だけ送ってみたり。
そんなこんなで、今度こそ、待ち構えるは地獄の坂道です。
本当はその坂がイヤで、かなり遠回りにはなるのですが、一条戻り橋でも通って帰ろうかな〜、とも考えていたのです。道自体は平坦なので。
が、空模様が一気に変わり、時々冷たいものが頬を掠め…。仕方なく行きと同じルートで帰ることに。しかも、行きより猛スピードで(泣)
信号待ちの時とかもう脚はガクガク! 脳に酸素が行き渡ってないのか、気を抜くと、そこで卒倒しそうな感じ。
なのに! どうやら本格的な雨にはならなさそうだったので、とりあえず、船岡山の前だけは通ってみたり。
そうして、第3弾は幕を閉じたのですが、言うまでもなく筋肉痛に襲われる私。
家族には、何をそんなに気合を入れてるんだと呆れられる始末。私も自分がこれほど萌えに忠実な心を持っていたとは知りませんでした。頑張りすぎですよ…。
いや、ほんとにもう筋肉痛くらいで済んで良かった…。ついでに、その日のうちに痛んでくれて良かった…。一応、まだ若い身体らしかったです(苦笑)
それにしても、地元とはいえ、結構どこも「近くて遠きもの」かもしれません。有名観光地にしても、いつでも行けると思うと、却って行けないですし。遙かスポットも、そこを通りかかることはあっても、訪れるということは、なかなか出来なかったり。
それ以上に痛恨だったのは、遙かデビュー後、知らずにそこを訪れていたことでしたが…。神楽岡のことですけど←架空の場所だと思っていたのです; 特に1の方は、架空だと思い込んでいた場所がちらほらと…;;;
住んでいても、実質的に行きづらい場所もあれば、場所的には行きやすくても、心理的に少々怖くて行きづらいところもあり(苦笑)萌えスポットコンプはなかなか難しそうですが、今回のように「お花見」とか期間限定の目的をプラスすると、勢いがついていいかもしれないですね。
と、いうわけで、過ごしやすい季節になりましたし、これからも、ちょこちょこっと小分けにめぐり続けそうなサホでした。
そこには、遙か1に出てくる双ヶ丘の一の丘の登り口が、そのすぐ横の道からまっすぐ行ったところに記されていたのです。しかも、かなり近そう。双ヶ丘は今まで車の中からしか眺めたことがなかったので、ついでだし、ちょっと寄ってみようかな…と。
既に疲れ気味で、これからまた帰りの長い坂道という難関が控えているにも関わらず、萌え風に誘われるままペダルを漕ぎ出すサホ。
こういう時、自転車って小回りが利き過ぎてダメかもしれません(笑)
実はそこへ向かう途中、急勾配の細い上り坂に、その先が見えず、行き止まりと勘違いした私。なので、曲がらなくていいところで曲がって、ちょっと迷子になりかけ(苦笑)やっぱり諦めて帰ろうと、適当に道を曲がって進んでいたら、萌え神さまのお導き? 正しい道へと突き当たってしまったのです。
車窓から見ても双ヶ丘は「丘…?」というより感じですけど、近くから見ると、まさに低い山という感じ。
今なら観光客も多そうな鞍馬寺でも反対されたのに、こんな人気のない、鬱蒼と生い茂る木々の中へ、ひとりで入っていくのはさすがに危ないか…。と、引き返そうとした時、ちょうどハイキング中の中高年の団体さんが!
それは「登ってみよ」という萌え神さまの神託を受けた瞬間でした。
――この日もかなり寝不足でしたけど、そもそも、わたくし、体力自慢とは程遠いのです。私の体力のなさを知っている人からすれば、そんな状態で、それも自転車で、よくもまぁ仁和寺になど行けたものね! と驚かれても不思議ではないくらい。
なのに、渡りに船とばかり、すっかり血迷い、限りなく暴挙に出るサホ。
しかも、一応散策出来るように山肌が階段状になっているのですが、落ち葉やらで少々滑りやすい地面。そこを、高さこそないですけど、かなり細いヒールの靴で行くのです。日頃、愛用している高さ(7?前後)に比べたらマシですけど、いやはや、げに凄まじきは萌え心よ…。
それでも、まだ、そんな周りの年配の方々に比べると、辛うじて私の方がまだ健脚であることが証明され、ちょっと自信が持てたり(笑)
しかし、その道のりは遠く、気分はまさしく「登山」(あくまでサホ基準)。頂上に辿り着き、そこから、さっきまでいた仁和寺を見下ろした瞬間、カタルシスすら得られましたとも! 体力勝負で、こんなに頑張ったことなんて、一体何年ぶりでしょう。
しばし感動に浸った後、呼吸が楽になったのを見計らって下山(笑)。登りはキツかったですけど、下りは下りで、その傾斜は、疲れた脚には結構危険。しかも滑りやすい靴ですし。恐る恐る下りていると、息を切らしながら登ってくる、私より年下と思われる女の子2人組の姿が見えるではありませんか。まさか…と、いうか、そんな子が、フツーの格好でこんなところを登る理由なんてひとつしかない!(笑)
案の定、聞こえる会話が、
「こんなところに女の子誘うなんて信じられないよね!」
「もう次からはクリアしてやらないんだから〜!」というような内容。
で、「天真が…」とかいうのも聞こえて、思わず声をかけたくなりましたけど、場所が場所だけに、相手を怖がらせそうなので自重。と、いうか、既に不審げな眼差しで見られていたような…。
なので、心の中でこっそり、頑張って登ってねと声援だけ送ってみたり。
そんなこんなで、今度こそ、待ち構えるは地獄の坂道です。
本当はその坂がイヤで、かなり遠回りにはなるのですが、一条戻り橋でも通って帰ろうかな〜、とも考えていたのです。道自体は平坦なので。
が、空模様が一気に変わり、時々冷たいものが頬を掠め…。仕方なく行きと同じルートで帰ることに。しかも、行きより猛スピードで(泣)
信号待ちの時とかもう脚はガクガク! 脳に酸素が行き渡ってないのか、気を抜くと、そこで卒倒しそうな感じ。
なのに! どうやら本格的な雨にはならなさそうだったので、とりあえず、船岡山の前だけは通ってみたり。
そうして、第3弾は幕を閉じたのですが、言うまでもなく筋肉痛に襲われる私。
家族には、何をそんなに気合を入れてるんだと呆れられる始末。私も自分がこれほど萌えに忠実な心を持っていたとは知りませんでした。頑張りすぎですよ…。
いや、ほんとにもう筋肉痛くらいで済んで良かった…。ついでに、その日のうちに痛んでくれて良かった…。一応、まだ若い身体らしかったです(苦笑)
それにしても、地元とはいえ、結構どこも「近くて遠きもの」かもしれません。有名観光地にしても、いつでも行けると思うと、却って行けないですし。遙かスポットも、そこを通りかかることはあっても、訪れるということは、なかなか出来なかったり。
それ以上に痛恨だったのは、遙かデビュー後、知らずにそこを訪れていたことでしたが…。神楽岡のことですけど←架空の場所だと思っていたのです; 特に1の方は、架空だと思い込んでいた場所がちらほらと…;;;
住んでいても、実質的に行きづらい場所もあれば、場所的には行きやすくても、心理的に少々怖くて行きづらいところもあり(苦笑)萌えスポットコンプはなかなか難しそうですが、今回のように「お花見」とか期間限定の目的をプラスすると、勢いがついていいかもしれないですね。
と、いうわけで、過ごしやすい季節になりましたし、これからも、ちょこちょこっと小分けにめぐり続けそうなサホでした。
萌えプチ旅行? 担当:サホ
2005年4月21日「近くて遠きもの」
清少納言が枕草子の中でそう言った鞍馬寺。
春になったら、大河影響というよりは、メインはやはり遙か3…というか、リズ先生に想いを馳せたいがために、鞍馬寺へ行く気満々だったサホ。
でも、はたと気付けば、私、花粉症なのでした。それも鼻よりも目に来るタイプ。あんな山奥じゃ花粉の飛散量も半端じゃなさそう!
けど、せっかく現地に赴いて、流す涙がかゆみのせいなんて、情緒なさすぎるっ!! ここは、それこそ仮面キャラ並の完全防備が必要か?と冗談半分に考えていたのですが(←半分は真剣・笑)、それ以上に思わぬ障害が!
市中ならまだしも、萌え理由もない友人を鞍馬寺へなど誘えるべくもなく。ま、ここもひとりで行っちゃえ♪と気軽に考えていたのですが、日頃、かなり放任な両親が、両親とも「若い女がひとりで行くなんて無謀!」と反対したのでした。
花粉に対して、仮面キャラ並防備を想定していたサホですが、身を守るために完全武装しなきゃいけない場所だとは…!! 昔よりずっと楽に行けるはずですけど、今も変わらず“遠い”のですね…。
けど、義経ブームの今なら大丈夫そうな気もするんですけど…???
と、いうことで、一番行きたい場所は保留のまま、萌えプチ旅行第3弾に選んだのは御室の仁和寺です。遙か1では永泉さんゆかりの場所、遙か3では神子に桜を見せるちび白龍が愛らしいんですよね♪
仁和寺へは過去2回行ったことがあるのですが、どちらも有名な御室桜の時期ではなく、いい機会なので、今年の桜の見納めは御室桜に決めた私(ここの桜は開花時期が遅いのです)。
新聞のお花見情報欄は「五分咲き」だったのに、寝る前に、何気なく仁和寺サイトにアクセスしてみたら、ええっ! 満開!? 種類によっては散り始め!? それを見たのは、既に明け方に近いような不健全時間でしたが、週間天気予報を見ると、明後日辺りから雨模様…。だったら明日(厳密にはもう「今日」でしたけど)行くしかないじゃないか!と…。けれど、遠足前の子供と同じなのか、妙に目が冴えてきて眠れない(苦笑)
この萌えプチ旅行、お花見目的もプラスされているので、天気と都合さえ合えば、寝不足でも敢行するしかなく。第1弾の二の舞は踏みたくはないですけど、更に寝不足だった第2弾、実は自転車で行って、でも全然平気だったので、ちょっと迷ったものの、それよりは多少長く寝てましたし、第3弾も自転車で強行突破することに。自宅から公共交通機関を使って行くのは、微妙に不便なので…。但し、仁和寺までの最短距離というのが、緩やかにカーブを描きつつアップダウンする長い坂道。その前にも結構キツイ坂があったりで、もう息の上がることと言ったら…(遠い目)
さてさて。その仁和寺ですけど、まず、その人出に圧倒された私。立地的にもっと観光しやすい二条城よりもスゴイ! けれど、それもすぐに納得。満開の御室桜は本当に見応えがありました〜!
遙か3の春の下鴨神社CGは、実際よりも、桜が誇張して描かれてましたが(苦笑)仁和寺は、あのCG以上に桜にあふれている…と、いうか桜に埋もれる感じ! あまり丈が大きくなく、根元辺りから花をつける品種なので、ちび白龍の目の高さでも十分、間近にその枝ぶりを鑑賞出来るのです。そりゃ神子に見せたくもなるでしょう♪
そんな目前すぐに迫る春爛漫な景色を愛でるだけで軽く1時間半ほど経過。それでも一向に厭きませんでしたが、3度目の正直、今回初めて、宸殿拝観の時間に間に合ったので、そちらの見学へ。
そこは、さっきまでとは打って変わり、それこそ永泉さんに似合いそうな静かで落ち着いた雰囲気。お庭を眺めていると、心が洗われるよう…。とか言いながら、実際、脳内は…(笑)
春の仁和寺は予想以上に良かったのですが、ただ、惜しむらくは、その人の多さ故? 見かけたのが、多分、エライお坊さんなのでしょうが、年配の方ばかりだったことです。
実は去年の5月末に行った時は、平日で宸殿拝観時間も過ぎたような時間。だからなのか、お堂で修行中というか、ごく普通に生活中という感じの僧侶の姿を何人か見かけたのですが、それが皆さん、若くて、しかもなかなかの美男! 不謹慎と言われようと、思わず目を奪われずには…!(笑)
もちろん剃髪されてますけど、永泉さん風なときめきお坊さんに出会えるとしたら、時期外れのそんな微妙な時間帯が狙い目かもしれません。
この後は再び恐怖の坂道――の前に、仁和寺の門前でふと目にした看板地図。
それが私の運命を狂わせるのでした……
清少納言が枕草子の中でそう言った鞍馬寺。
春になったら、大河影響というよりは、メインはやはり遙か3…というか、リズ先生に想いを馳せたいがために、鞍馬寺へ行く気満々だったサホ。
でも、はたと気付けば、私、花粉症なのでした。それも鼻よりも目に来るタイプ。あんな山奥じゃ花粉の飛散量も半端じゃなさそう!
けど、せっかく現地に赴いて、流す涙がかゆみのせいなんて、情緒なさすぎるっ!! ここは、それこそ仮面キャラ並の完全防備が必要か?と冗談半分に考えていたのですが(←半分は真剣・笑)、それ以上に思わぬ障害が!
市中ならまだしも、萌え理由もない友人を鞍馬寺へなど誘えるべくもなく。ま、ここもひとりで行っちゃえ♪と気軽に考えていたのですが、日頃、かなり放任な両親が、両親とも「若い女がひとりで行くなんて無謀!」と反対したのでした。
花粉に対して、仮面キャラ並防備を想定していたサホですが、身を守るために完全武装しなきゃいけない場所だとは…!! 昔よりずっと楽に行けるはずですけど、今も変わらず“遠い”のですね…。
けど、義経ブームの今なら大丈夫そうな気もするんですけど…???
と、いうことで、一番行きたい場所は保留のまま、萌えプチ旅行第3弾に選んだのは御室の仁和寺です。遙か1では永泉さんゆかりの場所、遙か3では神子に桜を見せるちび白龍が愛らしいんですよね♪
仁和寺へは過去2回行ったことがあるのですが、どちらも有名な御室桜の時期ではなく、いい機会なので、今年の桜の見納めは御室桜に決めた私(ここの桜は開花時期が遅いのです)。
新聞のお花見情報欄は「五分咲き」だったのに、寝る前に、何気なく仁和寺サイトにアクセスしてみたら、ええっ! 満開!? 種類によっては散り始め!? それを見たのは、既に明け方に近いような不健全時間でしたが、週間天気予報を見ると、明後日辺りから雨模様…。だったら明日(厳密にはもう「今日」でしたけど)行くしかないじゃないか!と…。けれど、遠足前の子供と同じなのか、妙に目が冴えてきて眠れない(苦笑)
この萌えプチ旅行、お花見目的もプラスされているので、天気と都合さえ合えば、寝不足でも敢行するしかなく。第1弾の二の舞は踏みたくはないですけど、更に寝不足だった第2弾、実は自転車で行って、でも全然平気だったので、ちょっと迷ったものの、それよりは多少長く寝てましたし、第3弾も自転車で強行突破することに。自宅から公共交通機関を使って行くのは、微妙に不便なので…。但し、仁和寺までの最短距離というのが、緩やかにカーブを描きつつアップダウンする長い坂道。その前にも結構キツイ坂があったりで、もう息の上がることと言ったら…(遠い目)
さてさて。その仁和寺ですけど、まず、その人出に圧倒された私。立地的にもっと観光しやすい二条城よりもスゴイ! けれど、それもすぐに納得。満開の御室桜は本当に見応えがありました〜!
遙か3の春の下鴨神社CGは、実際よりも、桜が誇張して描かれてましたが(苦笑)仁和寺は、あのCG以上に桜にあふれている…と、いうか桜に埋もれる感じ! あまり丈が大きくなく、根元辺りから花をつける品種なので、ちび白龍の目の高さでも十分、間近にその枝ぶりを鑑賞出来るのです。そりゃ神子に見せたくもなるでしょう♪
そんな目前すぐに迫る春爛漫な景色を愛でるだけで軽く1時間半ほど経過。それでも一向に厭きませんでしたが、3度目の正直、今回初めて、宸殿拝観の時間に間に合ったので、そちらの見学へ。
そこは、さっきまでとは打って変わり、それこそ永泉さんに似合いそうな静かで落ち着いた雰囲気。お庭を眺めていると、心が洗われるよう…。とか言いながら、実際、脳内は…(笑)
春の仁和寺は予想以上に良かったのですが、ただ、惜しむらくは、その人の多さ故? 見かけたのが、多分、エライお坊さんなのでしょうが、年配の方ばかりだったことです。
実は去年の5月末に行った時は、平日で宸殿拝観時間も過ぎたような時間。だからなのか、お堂で修行中というか、ごく普通に生活中という感じの僧侶の姿を何人か見かけたのですが、それが皆さん、若くて、しかもなかなかの美男! 不謹慎と言われようと、思わず目を奪われずには…!(笑)
もちろん剃髪されてますけど、永泉さん風なときめきお坊さんに出会えるとしたら、時期外れのそんな微妙な時間帯が狙い目かもしれません。
この後は再び恐怖の坂道――の前に、仁和寺の門前でふと目にした看板地図。
それが私の運命を狂わせるのでした……
萌えプチ旅行? 担当:サホ
2005年4月20日やけに寒い日も続きましたけど、すっかり春景色。私の中で今年は“遙か年”と認定されたことでもありますし、お花見がてら、行きやすいところから、ひとり、ふらりと遙か的名所めぐりをはじめることにしたのです。
今回はそのお粗末レポートをお送りしたいと思います。
遙かといえば、やっぱり春の神泉苑は外せぬポイントですよね!
スタートはここからと即決したはいいのですが、一応、地元民ながら、場所すら知らない私…。
地図を見たら二条城のすぐ南側。え? そんなのあったっけ??? という状態でしたが; 行けばきっと分かるはずと、ジモティーらしからぬ様子できょろきょろ探し歩き、無事発見!
というか、ここがそうだったの? というのが正直な感想。ずっと料亭だと思っていたところがそうで(これも間違いではなかったのですが)、神泉苑って結構小さいというのはウワサに聞いていましたけど、本当にちっちゃい(苦笑)
遙かプレイしていると、それこそ広大な敷地のような印象ですけど、今の広さからすると、花断ちの剣技披露するだけでも危なさそう。修行の身ならば、先生のマスク破るくらいじゃ済まないかも…! 雨乞いの舞も、 舞えはしても、あんなにギャラリーは置けないだろうなぁ。ましてや、1の時みたいに龍神なんて、とてもじゃないけど呼べなさそう……。
そんな現実とロマンのギャップを感じつつも、お花見も出来て、願いが叶うという橋も渡りましたし(笑)
九郎さんの許婚宣言は、義経と静御前の出逢いをモチーフにしたものでしょうけど、あの婉曲した朱色の橋に満開の桜というシチュエーションは、確かにそんな乙女的展開がとっても様になる感じ♪
その橋の横で、遙かファンなのかな?と思しき女の子2人組も見かけたりで(洩れ聞こえた「ヒノエ」という単語に、つい耳が反応する私)なかなか感慨深かったです。
可愛いアヒルにも出合えましたし、無料で見られるのも嬉しい(笑)週末でしたけど、人も少なかったですしね。
その後、せっかくなので幕末浪漫にも浸ろうと二条城にも寄ったのですが、中に入ったのは、もう記憶にないような幼い頃の1回だけだったので、思いの他、時間も体力も取られ(苦笑)
面積も広いですけど、城の中を見学したり、お庭の花を愛でたりで、かなり歩く感じ。
天守閣跡の階段の段差が激しいのですが、そこでトドメを刺されました。
実はその日、うららかな天候に急遽ツアー決行したのは良いものの、寝不足と、うららかを通り越して、外は夏日に近いような気温。そんな中、グルグル歩いたりしたので、かなりクラクラな軟弱サホ。
フラつきながらも、まだ他にもめぐる気で、ひとまずバスで京都駅へ。その途中、九郎さんの六条堀川のお邸付近を通るわけですが、それだけでちょっぴり嬉しくなる萌え心(笑)もちろん、街並みにそんな雰囲気は皆無ですけど。
そんな心身ともに熱くなってたせいか、京都駅に着いたら、何やらかる〜く眩暈が! こりゃヤバイと、クールダウンすべく、駅前の某百貨店でお茶をしたのですが、実はそこ、私が遙か1&3を購入したお店も入ってまして。
休憩後、微かな期待を込めて、その売り場に向かうと、ぎゃっ! 遙か3のプレミアムBOXがまだ残ってるーーー!!
新春、そこで遙か3を購入した時も、もちろ売ってましたけど、その時は「さすがにそこまではねー」と迷うことなく通常版を手に取ったのですが、よもや、その3ヵ月後、迷うことなくプレミアムBOXを手にレジに並ぼうとは誰が予測し得たでしょうか。ネオロマ効果は絶大です(笑)
ただ、この思わぬ収穫のせいか、どうやら休憩もすっかりムダに(苦笑)予定ではもっと制覇したかったのですが、妙に動悸を感じて、今日はこれ以上、フラフラ出歩くのは危険かしらと、おとなしく家路へ。
――けれども、旅はまだ終わらなかったのです。
部屋で「八葉歳時記」をかけながら、のんびりお茶でもするか…と、思ったのが、これまた過ちでした。
早く聞いてみたいばかりに、これが“ネオロマ”だということを失念していた私。座ってはいても、その語りに、胸の鼓動は激しく、脳内はどこまで萌え旅に出ちゃうのよ、みたいな。
萌え死に寸前にまで至った甲斐もあり、ネタもいくつか仕込んで、その日の旅はようやく終了(笑)
そして、日を改め、萌えプチツアー第2弾。
向かう先は上賀茂神社&下鴨神社。どちらも何度も行ってますけど、遙かデビューしてからは初めて。まさか、こんな萌え心を抱いて訪れることになろうとは、人生、どう転ぶか分からないものです(笑)
上賀茂神社は1の方にしか出てきませんけど、泰明さんに連れられ、立砂の前で、気の調和でしたっけ? 深呼吸させられるのを思い出し、思わず実践したくなる私でしたが、撮影中の観光客もちらほらで、敢無く断念(笑)
ゲームのCGに描かれている立砂の奥には、実際、桜はないのですが、境内の桜は満開。特に、枝垂れ桜の古木が幽玄の世界を醸し出すかのようで、とても趣が。そんな雰囲気のシリアスねたでも浮かべばいいのに…と、ちょっと遠い目になるサホ(苦笑)
その後、賀茂川の桜並木を愛でつつ、下鴨神社へ。
下鴨神社というと、1では糺の森の連理の賢木、3では楼閣と桜(秋は紅葉)。
で、ヒノエお気に入りの桜の名所ということになってますが、あの楼閣の手前の桜並木辺りって、確か連理の賢木だったような…。
今まで下鴨神社へは初詣とか夏くらいにしか行ったことがなく、桜のイメージが全く浮かばず。それを確かめようというのが目的でした。
で、行ってみたら、やっぱり、あのCGのアングルで見えるのは桜ではなくは連理の賢木なんですよね。
その、もっと手前に大きな桜の木が2本あったのですが、1本は既に半分近く散ってしまっていて、かなり残念。もっと早くに調査に訪れるべきだった…。おのれー。
行ったついでに糺の森の中をじっくり散策。そこで、にらねーさんSSの風景に近いかもしれない跡を発見し、しばし妄想に耽る私。
人気のかなり少ない森の中、ひとり、にんまりしてる女――考えると、相当危険人物っぽい(笑)
第2弾と銘打っている割には、実はその近くに用事があって、そのついでに実行されただけでしたけど、ぽんた三姉妹のサホとしては、これはなかなかの収穫でした♪
そんなこんなで、サホの萌えプチ旅行、まだ続きます。
今回はそのお粗末レポートをお送りしたいと思います。
遙かといえば、やっぱり春の神泉苑は外せぬポイントですよね!
スタートはここからと即決したはいいのですが、一応、地元民ながら、場所すら知らない私…。
地図を見たら二条城のすぐ南側。え? そんなのあったっけ??? という状態でしたが; 行けばきっと分かるはずと、ジモティーらしからぬ様子できょろきょろ探し歩き、無事発見!
というか、ここがそうだったの? というのが正直な感想。ずっと料亭だと思っていたところがそうで(これも間違いではなかったのですが)、神泉苑って結構小さいというのはウワサに聞いていましたけど、本当にちっちゃい(苦笑)
遙かプレイしていると、それこそ広大な敷地のような印象ですけど、今の広さからすると、花断ちの剣技披露するだけでも危なさそう。修行の身ならば、先生のマスク破るくらいじゃ済まないかも…! 雨乞いの舞も、 舞えはしても、あんなにギャラリーは置けないだろうなぁ。ましてや、1の時みたいに龍神なんて、とてもじゃないけど呼べなさそう……。
そんな現実とロマンのギャップを感じつつも、お花見も出来て、願いが叶うという橋も渡りましたし(笑)
九郎さんの許婚宣言は、義経と静御前の出逢いをモチーフにしたものでしょうけど、あの婉曲した朱色の橋に満開の桜というシチュエーションは、確かにそんな乙女的展開がとっても様になる感じ♪
その橋の横で、遙かファンなのかな?と思しき女の子2人組も見かけたりで(洩れ聞こえた「ヒノエ」という単語に、つい耳が反応する私)なかなか感慨深かったです。
可愛いアヒルにも出合えましたし、無料で見られるのも嬉しい(笑)週末でしたけど、人も少なかったですしね。
その後、せっかくなので幕末浪漫にも浸ろうと二条城にも寄ったのですが、中に入ったのは、もう記憶にないような幼い頃の1回だけだったので、思いの他、時間も体力も取られ(苦笑)
面積も広いですけど、城の中を見学したり、お庭の花を愛でたりで、かなり歩く感じ。
天守閣跡の階段の段差が激しいのですが、そこでトドメを刺されました。
実はその日、うららかな天候に急遽ツアー決行したのは良いものの、寝不足と、うららかを通り越して、外は夏日に近いような気温。そんな中、グルグル歩いたりしたので、かなりクラクラな軟弱サホ。
フラつきながらも、まだ他にもめぐる気で、ひとまずバスで京都駅へ。その途中、九郎さんの六条堀川のお邸付近を通るわけですが、それだけでちょっぴり嬉しくなる萌え心(笑)もちろん、街並みにそんな雰囲気は皆無ですけど。
そんな心身ともに熱くなってたせいか、京都駅に着いたら、何やらかる〜く眩暈が! こりゃヤバイと、クールダウンすべく、駅前の某百貨店でお茶をしたのですが、実はそこ、私が遙か1&3を購入したお店も入ってまして。
休憩後、微かな期待を込めて、その売り場に向かうと、ぎゃっ! 遙か3のプレミアムBOXがまだ残ってるーーー!!
新春、そこで遙か3を購入した時も、もちろ売ってましたけど、その時は「さすがにそこまではねー」と迷うことなく通常版を手に取ったのですが、よもや、その3ヵ月後、迷うことなくプレミアムBOXを手にレジに並ぼうとは誰が予測し得たでしょうか。ネオロマ効果は絶大です(笑)
ただ、この思わぬ収穫のせいか、どうやら休憩もすっかりムダに(苦笑)予定ではもっと制覇したかったのですが、妙に動悸を感じて、今日はこれ以上、フラフラ出歩くのは危険かしらと、おとなしく家路へ。
――けれども、旅はまだ終わらなかったのです。
部屋で「八葉歳時記」をかけながら、のんびりお茶でもするか…と、思ったのが、これまた過ちでした。
早く聞いてみたいばかりに、これが“ネオロマ”だということを失念していた私。座ってはいても、その語りに、胸の鼓動は激しく、脳内はどこまで萌え旅に出ちゃうのよ、みたいな。
萌え死に寸前にまで至った甲斐もあり、ネタもいくつか仕込んで、その日の旅はようやく終了(笑)
そして、日を改め、萌えプチツアー第2弾。
向かう先は上賀茂神社&下鴨神社。どちらも何度も行ってますけど、遙かデビューしてからは初めて。まさか、こんな萌え心を抱いて訪れることになろうとは、人生、どう転ぶか分からないものです(笑)
上賀茂神社は1の方にしか出てきませんけど、泰明さんに連れられ、立砂の前で、気の調和でしたっけ? 深呼吸させられるのを思い出し、思わず実践したくなる私でしたが、撮影中の観光客もちらほらで、敢無く断念(笑)
ゲームのCGに描かれている立砂の奥には、実際、桜はないのですが、境内の桜は満開。特に、枝垂れ桜の古木が幽玄の世界を醸し出すかのようで、とても趣が。そんな雰囲気のシリアスねたでも浮かべばいいのに…と、ちょっと遠い目になるサホ(苦笑)
その後、賀茂川の桜並木を愛でつつ、下鴨神社へ。
下鴨神社というと、1では糺の森の連理の賢木、3では楼閣と桜(秋は紅葉)。
で、ヒノエお気に入りの桜の名所ということになってますが、あの楼閣の手前の桜並木辺りって、確か連理の賢木だったような…。
今まで下鴨神社へは初詣とか夏くらいにしか行ったことがなく、桜のイメージが全く浮かばず。それを確かめようというのが目的でした。
で、行ってみたら、やっぱり、あのCGのアングルで見えるのは桜ではなくは連理の賢木なんですよね。
その、もっと手前に大きな桜の木が2本あったのですが、1本は既に半分近く散ってしまっていて、かなり残念。もっと早くに調査に訪れるべきだった…。おのれー。
行ったついでに糺の森の中をじっくり散策。そこで、にらねーさんSSの風景に近いかもしれない跡を発見し、しばし妄想に耽る私。
人気のかなり少ない森の中、ひとり、にんまりしてる女――考えると、相当危険人物っぽい(笑)
第2弾と銘打っている割には、実はその近くに用事があって、そのついでに実行されただけでしたけど、ぽんた三姉妹のサホとしては、これはなかなかの収穫でした♪
そんなこんなで、サホの萌えプチ旅行、まだ続きます。
私と瀬戸壬生 担当:もぞ
2005年4月17日「ゆにおんぽんたは遙か3ばかり語って、ガンパレのことは何も語らないのねっ」
そう言われちゃうとグゥのネも出ない私です。
が、去年の夏頃はガンパレの語り系コンテンツを作ろうと思っていました。
結局、計画は頓挫というか挫折してしまったのですが、その理由を自分なりに考えてみると――
?ガンパレをプレイしてからサイトを運営するまでの時間が長かった
?ゲームプレイ時、リアルタイムにガンパレの馬鹿丸出しな萌えトークを誰ともしなかった
?すでに「神」なサイト様の影響を受けていて、語るに語れなかった
ということではないかと思ってます。
実際、只今のゆにぽんは瀬戸壬生贔屓なサイトですがゲームプレイ時は二人のことなどどうでも良かった記憶があります。
そもそもゲームの自由度や戦闘の面白さにはドップリつかっておりましたが、速水と芝村舞、そして善行司令以外のキャラクターに当初あまり思い入れがなかったというのが正しいのかもしれません。
ファーストマーチ。
主人公は言うまでもなく速水厚志。その時選んだカダヤは迷うことなく舞でした。
本当に一杯いっぱいな状態でプレイをしていたので、速水以外の男性陣に興味を持つこともなく、舞以外の女性に近付く度胸もなく、無難にSランクでプレイを終わらせました。
セカンドマーチ。
ファーストマーチで戦闘にこだわりすぎたことを反省し、次は見た目がかなり好みの加藤祭をセレクト。
当初、速水厚志とラブラブでしたが、途中で気が変わりカダヤを茜大介に変更。
茜がかなり可愛かったので、最後までそれでつっぱしりました。
で、肝心の瀬戸壬生ですが。
ゲーム中は瀬戸口隆之という男が苦手で仕方がありませんでした。
どこか冷たい印象を受けていて、何より簡単にはつかまらないし、語らせれば偉そうなことを言っているし(ごめん)――あまり触手は動かず。
壬生屋は可愛いと思ったけれど、ファーストマーチでは舞と争奪戦を繰り広げてくれるおかげで追いかけることも出来ず。またセカンドマーチのPCが祭だった関係上、あまり深入りすることもなく終わりました。
もちろん校舎修理のイベントは好きでした。
ただ二人に介入する気持ちよりは遠巻きに見守りたい気持ちの方が強かったです。
それがどうして瀬戸壬生にドップリ状態になったのか。
…それはもうファンサイト様方の萌えに刺激されたからとしか言いようがありません。
もともと瀬戸壬生は前世の因縁や千年を超える想い等、女性の心をくすぐる要素がありました。
しかし攻略本を読んだくらいでは、ログを読んだくらいでは、私の想像力が広がることはありませんでした(恥)
それがファンサイト様のイラストやSSを拝読するにつれ「あれ、瀬戸口って思ったよりも格好良くないですかぃ?」「壬生屋も女の子らしくてギュってしたくないですか?」と染められていき、気がつけば大好きなカップリングになってました。
つまり私の瀬戸壬生熱はゲームから派生したモノではなくてファンサイト様なくして成立しなかったということ。
そう思うとき、私は自分の語りで茶を濁すよりは素敵サイト様を皆さまに知って貰いたい欲求に負けてしまうのです。
そう言われちゃうとグゥのネも出ない私です。
が、去年の夏頃はガンパレの語り系コンテンツを作ろうと思っていました。
結局、計画は頓挫というか挫折してしまったのですが、その理由を自分なりに考えてみると――
?ガンパレをプレイしてからサイトを運営するまでの時間が長かった
?ゲームプレイ時、リアルタイムにガンパレの馬鹿丸出しな萌えトークを誰ともしなかった
?すでに「神」なサイト様の影響を受けていて、語るに語れなかった
ということではないかと思ってます。
実際、只今のゆにぽんは瀬戸壬生贔屓なサイトですがゲームプレイ時は二人のことなどどうでも良かった記憶があります。
そもそもゲームの自由度や戦闘の面白さにはドップリつかっておりましたが、速水と芝村舞、そして善行司令以外のキャラクターに当初あまり思い入れがなかったというのが正しいのかもしれません。
ファーストマーチ。
主人公は言うまでもなく速水厚志。その時選んだカダヤは迷うことなく舞でした。
本当に一杯いっぱいな状態でプレイをしていたので、速水以外の男性陣に興味を持つこともなく、舞以外の女性に近付く度胸もなく、無難にSランクでプレイを終わらせました。
セカンドマーチ。
ファーストマーチで戦闘にこだわりすぎたことを反省し、次は見た目がかなり好みの加藤祭をセレクト。
当初、速水厚志とラブラブでしたが、途中で気が変わりカダヤを茜大介に変更。
茜がかなり可愛かったので、最後までそれでつっぱしりました。
で、肝心の瀬戸壬生ですが。
ゲーム中は瀬戸口隆之という男が苦手で仕方がありませんでした。
どこか冷たい印象を受けていて、何より簡単にはつかまらないし、語らせれば偉そうなことを言っているし(ごめん)――あまり触手は動かず。
壬生屋は可愛いと思ったけれど、ファーストマーチでは舞と争奪戦を繰り広げてくれるおかげで追いかけることも出来ず。またセカンドマーチのPCが祭だった関係上、あまり深入りすることもなく終わりました。
もちろん校舎修理のイベントは好きでした。
ただ二人に介入する気持ちよりは遠巻きに見守りたい気持ちの方が強かったです。
それがどうして瀬戸壬生にドップリ状態になったのか。
…それはもうファンサイト様方の萌えに刺激されたからとしか言いようがありません。
もともと瀬戸壬生は前世の因縁や千年を超える想い等、女性の心をくすぐる要素がありました。
しかし攻略本を読んだくらいでは、ログを読んだくらいでは、私の想像力が広がることはありませんでした(恥)
それがファンサイト様のイラストやSSを拝読するにつれ「あれ、瀬戸口って思ったよりも格好良くないですかぃ?」「壬生屋も女の子らしくてギュってしたくないですか?」と染められていき、気がつけば大好きなカップリングになってました。
つまり私の瀬戸壬生熱はゲームから派生したモノではなくてファンサイト様なくして成立しなかったということ。
そう思うとき、私は自分の語りで茶を濁すよりは素敵サイト様を皆さまに知って貰いたい欲求に負けてしまうのです。
ふたりのかんけい 担当:もぞ
2005年4月11日例えば私が年を重ねて家族が出来ても、ずっと名前で呼んでほしい。
そんな些細な私の願いを、彼は笑って否定した。
子供が出来れば「お父さん、お母さん」、子供の友達が遊びに来たら「おじちゃん、おばちゃん」――それの何が不服なの?
そう言われて私はムッとする。
だって私は私。
私のことを好きで一緒にいるなら、私を「個」として見るのが当然でしょう?
好きだと言って。
愛の言葉を忘れないで。
大事にして。
余所見をしないで。
無視しないで。
笑っていて。
優しくして。
ワガママもきいて。
甘やかして。
私を絶対否定しないで――
――名前を呼ばなくなったからって、それと君を否定することとは違うんだよ。
言葉には力があるから。
役割で呼び合うことで生まれる、育まれる関係というのもある。
素のままで生きていくことが本当に幸せだと思うのかい?
相手がいて、もっとたくさんの誰かがいて、そして自分がいる。
そのことを忘れちゃいけないよ。
「じいさん、ばあさん」と呼び合える関係は何より素敵だと思うけど?
笑顔でそんなこと言われたら、何も言えなくなるじゃない。
いつもそうやって私をコントロールして。
…でもそういう関係は嫌いじゃないから、よい子のフリして騙されておく。
とりあえず私は今の関係を楽しもう。
***
恋愛小説のつもりで書いてみたが、こっぱずかしぃねぇ…はは。
そんな些細な私の願いを、彼は笑って否定した。
子供が出来れば「お父さん、お母さん」、子供の友達が遊びに来たら「おじちゃん、おばちゃん」――それの何が不服なの?
そう言われて私はムッとする。
だって私は私。
私のことを好きで一緒にいるなら、私を「個」として見るのが当然でしょう?
好きだと言って。
愛の言葉を忘れないで。
大事にして。
余所見をしないで。
無視しないで。
笑っていて。
優しくして。
ワガママもきいて。
甘やかして。
私を絶対否定しないで――
――名前を呼ばなくなったからって、それと君を否定することとは違うんだよ。
言葉には力があるから。
役割で呼び合うことで生まれる、育まれる関係というのもある。
素のままで生きていくことが本当に幸せだと思うのかい?
相手がいて、もっとたくさんの誰かがいて、そして自分がいる。
そのことを忘れちゃいけないよ。
「じいさん、ばあさん」と呼び合える関係は何より素敵だと思うけど?
笑顔でそんなこと言われたら、何も言えなくなるじゃない。
いつもそうやって私をコントロールして。
…でもそういう関係は嫌いじゃないから、よい子のフリして騙されておく。
とりあえず私は今の関係を楽しもう。
***
恋愛小説のつもりで書いてみたが、こっぱずかしぃねぇ…はは。
井上さん歴・・・というかタダの日記 担当:にら
2005年4月8日ネタがないもんで、今日はにらの「井上和彦さん歴」についてつらつらと書いてみます。
最初の出会いは歌の途中で台詞が挿入されるOPが印象的な「蒼き流星SPTレイズナー」。
リアルタイムではなくて、夏休み早い時間にまとめて放送されていたのを数話たまたま見たのですが、ファーストインプレッション(?)は「この主人公らしき人、若く見える割りにしぶい声だな〜」でした。もう当時から重いストーリーそっちのけで声に反応していたわけですな(笑)
で、運命のセカンドインプレッション(だったかはうろ覚え;)は、OVA「妖刀伝」。
(順番的には「シュラト」が先だったかもしれないが・・・)この作品で間違いなく井上さんに堕ちました。
当時「萌え」という言葉がすでにあったなら、友達と「左近さんモエ〜♪」と往来で恥ずかしげもなく言えるくらいには燃えてたと思います;
今でも、レンタルにあったりするのでしょうか?よし、ゲオに走ろう明日にでも(笑)
もし、興味のある方はぜひ見てみて下さいね。切ないストーリーも絵も美麗でいいですよ〜。
キャラクターデザインの大貫健一さんの著作で角川書店からコミックも出ていますが、これは完結していない模様。
話がそれますが、大貫さんと言えばキャラデザや作画監督として「アーシアン」、「遙かなる時空の中で〜紫陽花夢語り〜」等、多くのアニメに関わってらっしゃいます。
大貫さんキャラデザで一番おすすめというか、私的にクリーンヒットだったのは「暗黒神伝承 武神」の主人公「朱砂晃一」。
実はこのキャラも井上さんが声をあててらっしゃって、レンタルとしてビデオが出る前からチェックしてました。
主人公君は高校生だったので、まあ、はっきりいって井上さんの声では渋すぎるのですが、なんというかストーリーも地味というか・・・もごもごだったりするのですが、とにかくかっこよくてかぶりつきで見てました。
ぜひっと薦めるには好みが分かれるんですけでも、井上さん絡みで思い出深い作品です。
その後、「シュラト」でオカマな井上さんに出会い。「らんま」でヘンタイな井上さんに出会い。「グリーンウッド」でお兄ちゃんな井上さんに出会い・・・そして「遙か」の友雅さんで完全に堕ちる、と・・・
考えてみれば15年ですね。井上さんにメロメロやられ続けてるわけです。すごいことだなぁ。
最初の出会いは歌の途中で台詞が挿入されるOPが印象的な「蒼き流星SPTレイズナー」。
リアルタイムではなくて、夏休み早い時間にまとめて放送されていたのを数話たまたま見たのですが、ファーストインプレッション(?)は「この主人公らしき人、若く見える割りにしぶい声だな〜」でした。もう当時から重いストーリーそっちのけで声に反応していたわけですな(笑)
で、運命のセカンドインプレッション(だったかはうろ覚え;)は、OVA「妖刀伝」。
(順番的には「シュラト」が先だったかもしれないが・・・)この作品で間違いなく井上さんに堕ちました。
当時「萌え」という言葉がすでにあったなら、友達と「左近さんモエ〜♪」と往来で恥ずかしげもなく言えるくらいには燃えてたと思います;
今でも、レンタルにあったりするのでしょうか?よし、ゲオに走ろう明日にでも(笑)
もし、興味のある方はぜひ見てみて下さいね。切ないストーリーも絵も美麗でいいですよ〜。
キャラクターデザインの大貫健一さんの著作で角川書店からコミックも出ていますが、これは完結していない模様。
話がそれますが、大貫さんと言えばキャラデザや作画監督として「アーシアン」、「遙かなる時空の中で〜紫陽花夢語り〜」等、多くのアニメに関わってらっしゃいます。
大貫さんキャラデザで一番おすすめというか、私的にクリーンヒットだったのは「暗黒神伝承 武神」の主人公「朱砂晃一」。
実はこのキャラも井上さんが声をあててらっしゃって、レンタルとしてビデオが出る前からチェックしてました。
主人公君は高校生だったので、まあ、はっきりいって井上さんの声では渋すぎるのですが、なんというかストーリーも地味というか・・・もごもごだったりするのですが、とにかくかっこよくてかぶりつきで見てました。
ぜひっと薦めるには好みが分かれるんですけでも、井上さん絡みで思い出深い作品です。
その後、「シュラト」でオカマな井上さんに出会い。「らんま」でヘンタイな井上さんに出会い。「グリーンウッド」でお兄ちゃんな井上さんに出会い・・・そして「遙か」の友雅さんで完全に堕ちる、と・・・
考えてみれば15年ですね。井上さんにメロメロやられ続けてるわけです。すごいことだなぁ。
越谷オサム「ボーナス・トラック」(新潮社) 担当:にら
2005年4月6日 *
* 「なんでいるのよ」
* 「なんでとおっしゃられましてもねぇ」
* 「轢かれてた人、だよね」
* 「そうっす」
*
ハンバーガーショップで働く社会人二年目の草野は、仕事帰りに轢き逃げ事件に遭遇したことから、その被害者の大学生、横井亮太の幽霊と寝起きをともにすることになる。
霊というには説得力が無さ過ぎる亮太の人懐っこさと調子の良さに影響されるうち、仕事に追われ「洗濯掃除寝る」でつぶれるだけの味気ない休日を送っていた草野の生活は一変する・・・
草野視点の三人称と幽霊亮太の一人称で進んでいくストーリーはするするするーと入ってきて、いつのまにか読めちゃったよという清涼飲料水のような読感。でも、決して軽くはないと思う。
轢き逃げ事件を目撃した草野や当事者の亮太より、先に読んでる方がどきどきしながら犯人推理をさせられてしまう伏線の配置がいい。
草野をはじめ登場人物はみんな普通の人よりちょっとずつ善人で、一生懸命。
幽霊の亮太は、主人公に仕事上のアドバイスをしたり、バイトの女子高生に惚れちゃったり、人助けならぬ他の幽霊助けもしちゃったりする。そして、最後まで死んだことに対する怒りを他にぶつけたりはしない。
あまり思い悩んだりしない軽いノリは現代っぽいけれど、底には優しや思いやりがちゃんとあるんだなぁとほっこりします。
現実にはこんなうまい話はないけど、だから本を読むのっていいと思わせてくれる作品です。
* 「なんでいるのよ」
* 「なんでとおっしゃられましてもねぇ」
* 「轢かれてた人、だよね」
* 「そうっす」
*
ハンバーガーショップで働く社会人二年目の草野は、仕事帰りに轢き逃げ事件に遭遇したことから、その被害者の大学生、横井亮太の幽霊と寝起きをともにすることになる。
霊というには説得力が無さ過ぎる亮太の人懐っこさと調子の良さに影響されるうち、仕事に追われ「洗濯掃除寝る」でつぶれるだけの味気ない休日を送っていた草野の生活は一変する・・・
草野視点の三人称と幽霊亮太の一人称で進んでいくストーリーはするするするーと入ってきて、いつのまにか読めちゃったよという清涼飲料水のような読感。でも、決して軽くはないと思う。
轢き逃げ事件を目撃した草野や当事者の亮太より、先に読んでる方がどきどきしながら犯人推理をさせられてしまう伏線の配置がいい。
草野をはじめ登場人物はみんな普通の人よりちょっとずつ善人で、一生懸命。
幽霊の亮太は、主人公に仕事上のアドバイスをしたり、バイトの女子高生に惚れちゃったり、人助けならぬ他の幽霊助けもしちゃったりする。そして、最後まで死んだことに対する怒りを他にぶつけたりはしない。
あまり思い悩んだりしない軽いノリは現代っぽいけれど、底には優しや思いやりがちゃんとあるんだなぁとほっこりします。
現実にはこんなうまい話はないけど、だから本を読むのっていいと思わせてくれる作品です。
そこそこ面白い鉄人28号 担当:ぬりかべ
2005年4月2日一言コメント:危なく、すき焼きなのにニンジンを入れるところだったぜぇ
『そこそこ面白い鉄人28号』
ロボットアニメの醍醐味は、やはり終盤ロボットが出てきて、ドンガラガッシャーンっとやってしまうところにある。しかし、ロボットが出てきて暴れ回るだけでは駄目駄目。前半、愚かな人間どもが右往左往、人間ドラマに明け暮れて、ああもうどうしよう、解決のしようがないよ、いったいどうしたらいいんだぁ――、などと騒ぎ立てていなければならない。
先日リメイクされた鉄人28号(もちろんアニメの方)は、そこいらを押さえた造りになっていて、そこそこ面白い。
人体実験をしていた施設跡などを目の前にして、
「仕方がなかったんだ。悪いことだとは思っていた。しかし、それが戦争だったんだ」
と博士が問題を提起すれば、
「それじゃ、人類の未来はどうなるんです。また同じ過ちを繰り返すんですか」
少年探偵の正太郎君は、解答を導けずに苦悩する。
問題は解決しないまま物語はクライマックスを迎え、ついに鉄人28号が登場。施設とか敵ロボットをダイナミックに破壊し始めるが、当たり前だが根本的な問題は全く解決していない。しかし、
「鉄人、お前は…」
情緒深い音楽が流れ始め、雄々しく戦う鉄人を見ながら登場人物がおのおの脳内妄想で自分なりの解決を見つけ始めるのだ。理屈はない。しかし――、
これがいい! ここに爽快感がある。
論理的な理屈はいらない。というかあってはいけない。問題がそこにあるのなら問題そのものを壊してしまえという超破壊的な発想がそこにある。
同類の爽快さとしては、「こんな壁があるからいけねぇんだよ」と生徒の部屋の壁を壊し始めるGTOとか、「こんな部屋が…(以下略)」で屋敷ごと蹴り壊すワンピースのルフィーとか、「今からそいつを殴りに行こうか」のチャゲ&飛鳥などが挙げられる。現実世界で行えば、ことごとく犯罪か騒乱になること想像に難くない。
実はこれはロボットアニメの手法というより、ゴジラとかガメラとかの物言わぬ怪獣映画の手法に近いと思う。古い作品から換骨奪胎して、というより鉄人28号自体が古い作品だったわけだが、融合させて新しい作品を作ったわけである。
そこから考えても、文章作品の作り手側として作品には二つのポイントがあるというのが分かる。
1 どのような材料を用いて文章作品を作り上げるのかということ。
2 読む人にどんなポイントで楽しさを感じてもらうかということ。
例えば先ほどの怪獣映画だが、面白いとぬりかべが主張するのに、ニラなどは怪獣映画というだけで拒絶をしてしまう。人によって古典小説など読む気もしないというのはこれに近いかもしれない。
文章作品の作り手側としては、差別なく様々な作品に触れて、「萌え」を探す必要があるのかなぁと思った。
『そこそこ面白い鉄人28号』
ロボットアニメの醍醐味は、やはり終盤ロボットが出てきて、ドンガラガッシャーンっとやってしまうところにある。しかし、ロボットが出てきて暴れ回るだけでは駄目駄目。前半、愚かな人間どもが右往左往、人間ドラマに明け暮れて、ああもうどうしよう、解決のしようがないよ、いったいどうしたらいいんだぁ――、などと騒ぎ立てていなければならない。
先日リメイクされた鉄人28号(もちろんアニメの方)は、そこいらを押さえた造りになっていて、そこそこ面白い。
人体実験をしていた施設跡などを目の前にして、
「仕方がなかったんだ。悪いことだとは思っていた。しかし、それが戦争だったんだ」
と博士が問題を提起すれば、
「それじゃ、人類の未来はどうなるんです。また同じ過ちを繰り返すんですか」
少年探偵の正太郎君は、解答を導けずに苦悩する。
問題は解決しないまま物語はクライマックスを迎え、ついに鉄人28号が登場。施設とか敵ロボットをダイナミックに破壊し始めるが、当たり前だが根本的な問題は全く解決していない。しかし、
「鉄人、お前は…」
情緒深い音楽が流れ始め、雄々しく戦う鉄人を見ながら登場人物がおのおの脳内妄想で自分なりの解決を見つけ始めるのだ。理屈はない。しかし――、
これがいい! ここに爽快感がある。
論理的な理屈はいらない。というかあってはいけない。問題がそこにあるのなら問題そのものを壊してしまえという超破壊的な発想がそこにある。
同類の爽快さとしては、「こんな壁があるからいけねぇんだよ」と生徒の部屋の壁を壊し始めるGTOとか、「こんな部屋が…(以下略)」で屋敷ごと蹴り壊すワンピースのルフィーとか、「今からそいつを殴りに行こうか」のチャゲ&飛鳥などが挙げられる。現実世界で行えば、ことごとく犯罪か騒乱になること想像に難くない。
実はこれはロボットアニメの手法というより、ゴジラとかガメラとかの物言わぬ怪獣映画の手法に近いと思う。古い作品から換骨奪胎して、というより鉄人28号自体が古い作品だったわけだが、融合させて新しい作品を作ったわけである。
そこから考えても、文章作品の作り手側として作品には二つのポイントがあるというのが分かる。
1 どのような材料を用いて文章作品を作り上げるのかということ。
2 読む人にどんなポイントで楽しさを感じてもらうかということ。
例えば先ほどの怪獣映画だが、面白いとぬりかべが主張するのに、ニラなどは怪獣映画というだけで拒絶をしてしまう。人によって古典小説など読む気もしないというのはこれに近いかもしれない。
文章作品の作り手側としては、差別なく様々な作品に触れて、「萌え」を探す必要があるのかなぁと思った。
速水と瀬戸口 担当:ぬりかべ
2005年4月1日 無粋にも、速水と瀬戸口を能力的に比較したとき、
――両者とも、まぁ同じものかなぁ
という気がした。
どちらも切れるし抜け目ない。
加えて、高い潜在能力を持つという設定を与えられ、5121小隊の人間関係のなかで重要な位置を占めている。二人とも欠かせない登場人物である。
だから、ぬりかべが速水を語る上で瀬戸口は欠かせないと思った。
似た者の瀬戸口と対比させれば、速水の特徴が際立つに違いないと思ったわけである。
そう、速水と瀬戸口では、能力は同程度でも個性は全く違う。
違う部分はたくさんあるが、前世の因縁とか宿命とかそんな面倒臭いものを取り除いて、両者の違いとして真っ先にぬりかべが挙げられるもの――それは。
苦しみを前にした人間の暗さの質。
誰でも苦しみを持っている。苦しんでいない人間はいないとも言える。苦しみの大小が人間を分けるのではなく、そこは苦しむポイントが異なっていたり、外部に露出のさせ方が異っている。加えて、苦しみを乗り越えて新しい苦しみを見つけ苦しむ人間と、同じ苦しみに苦しみ続ける人間がいる。
前者が速水で、後者が瀬戸口と言える。大きな苦しみを背負っているところは同じでも、
速水は乗り越えられる。
しかし、瀬戸口は乗り越えられない。というか、乗り越えない。
瀬戸口は足踏みをするのだ、そこに留まってしまう。乗り越える為に失ってしまうものの大きさに躊躇してしまう、それが瀬戸口という男なのだと思う。
これが決定的に瀬戸口という人間を暗くする。瀬戸口を好きになる人間は彼の心の闇まで愛さなければ好きには至れない。うつむいて立ち上がれない惰弱な瀬戸口こそ愛すべきものということになる。
速水は違う。速水は乗り越える。だから、心の闇を愛さなくても、乗り越える瞬間の速水を好きになればいい。逆境を明るく踏破していく速水の姿こそ、愛すべきものということになる。
書く方の立場から言い換えれば、速水は明るく描くことができ、また明るく描くことこそが速水の本質を描くことにもなる。しかし、瀬戸口は暗く描かなければ、その本質部分に迫ることができない。
言ってしまえば、人間としての器が速水の方が大きいのだ。
瀬戸口の器は明らかに小さい。しかしこれは、瀬戸口は愚かだとか優しくないといった領域の話じゃあない。
――速水も瀬戸口も賢くて優しいに決まっている。
問題は、賢さと優しさが周りの人間の理解できる範疇に収まっているかどうかということだ。ちなみに瀬戸口は収まっている。分かりやすい優しさで、いろいろな人間をフォローし、またフォローされてしまうのが瀬戸口。善行にはこしゃくな奴と思われても、茜には瀬戸口の優しさが分かる。
しかし速水の賢さと優しさは、恐らく常人の理解できる範疇ではない。苦しみを乗り越えて、やがて最強に至らなければならない速水は、他人の理解の及ばないレベルでの賢さと優しさを発揮する。当然、誰も速水のことを理解しない。有り難がられることはない。速水のことが誰にも分からない。滝川には不気味がられ、茜には狡い奴ぐらいにしか思われない。
速水は絶対的に孤独なのだ。瀬戸口の孤独とはまた質が違う。
瀬戸口が大地を駆ける一匹狼であれば、速水は天空を滑空する鷹である。
狼には暖かい森があっても、鷹には吹きすさぶ寒風があるのみだ。しかし、速水はそれでいい。それが速水だ。どうしようと思っても、どうにもならない。物心ついたときからそうだったはずだ。この他世界とは完全に孤立した、才能の及ぼす孤独こそ速水の最大の心の闇。
変化をし続ける速水についてこれることが出来るのは、世界でただ一人、芝村舞だけ、ということになる。
――両者とも、まぁ同じものかなぁ
という気がした。
どちらも切れるし抜け目ない。
加えて、高い潜在能力を持つという設定を与えられ、5121小隊の人間関係のなかで重要な位置を占めている。二人とも欠かせない登場人物である。
だから、ぬりかべが速水を語る上で瀬戸口は欠かせないと思った。
似た者の瀬戸口と対比させれば、速水の特徴が際立つに違いないと思ったわけである。
そう、速水と瀬戸口では、能力は同程度でも個性は全く違う。
違う部分はたくさんあるが、前世の因縁とか宿命とかそんな面倒臭いものを取り除いて、両者の違いとして真っ先にぬりかべが挙げられるもの――それは。
苦しみを前にした人間の暗さの質。
誰でも苦しみを持っている。苦しんでいない人間はいないとも言える。苦しみの大小が人間を分けるのではなく、そこは苦しむポイントが異なっていたり、外部に露出のさせ方が異っている。加えて、苦しみを乗り越えて新しい苦しみを見つけ苦しむ人間と、同じ苦しみに苦しみ続ける人間がいる。
前者が速水で、後者が瀬戸口と言える。大きな苦しみを背負っているところは同じでも、
速水は乗り越えられる。
しかし、瀬戸口は乗り越えられない。というか、乗り越えない。
瀬戸口は足踏みをするのだ、そこに留まってしまう。乗り越える為に失ってしまうものの大きさに躊躇してしまう、それが瀬戸口という男なのだと思う。
これが決定的に瀬戸口という人間を暗くする。瀬戸口を好きになる人間は彼の心の闇まで愛さなければ好きには至れない。うつむいて立ち上がれない惰弱な瀬戸口こそ愛すべきものということになる。
速水は違う。速水は乗り越える。だから、心の闇を愛さなくても、乗り越える瞬間の速水を好きになればいい。逆境を明るく踏破していく速水の姿こそ、愛すべきものということになる。
書く方の立場から言い換えれば、速水は明るく描くことができ、また明るく描くことこそが速水の本質を描くことにもなる。しかし、瀬戸口は暗く描かなければ、その本質部分に迫ることができない。
言ってしまえば、人間としての器が速水の方が大きいのだ。
瀬戸口の器は明らかに小さい。しかしこれは、瀬戸口は愚かだとか優しくないといった領域の話じゃあない。
――速水も瀬戸口も賢くて優しいに決まっている。
問題は、賢さと優しさが周りの人間の理解できる範疇に収まっているかどうかということだ。ちなみに瀬戸口は収まっている。分かりやすい優しさで、いろいろな人間をフォローし、またフォローされてしまうのが瀬戸口。善行にはこしゃくな奴と思われても、茜には瀬戸口の優しさが分かる。
しかし速水の賢さと優しさは、恐らく常人の理解できる範疇ではない。苦しみを乗り越えて、やがて最強に至らなければならない速水は、他人の理解の及ばないレベルでの賢さと優しさを発揮する。当然、誰も速水のことを理解しない。有り難がられることはない。速水のことが誰にも分からない。滝川には不気味がられ、茜には狡い奴ぐらいにしか思われない。
速水は絶対的に孤独なのだ。瀬戸口の孤独とはまた質が違う。
瀬戸口が大地を駆ける一匹狼であれば、速水は天空を滑空する鷹である。
狼には暖かい森があっても、鷹には吹きすさぶ寒風があるのみだ。しかし、速水はそれでいい。それが速水だ。どうしようと思っても、どうにもならない。物心ついたときからそうだったはずだ。この他世界とは完全に孤立した、才能の及ぼす孤独こそ速水の最大の心の闇。
変化をし続ける速水についてこれることが出来るのは、世界でただ一人、芝村舞だけ、ということになる。
将臣さん 担当:サホ
2005年3月26日それは忘れ得ぬ御名。
『円舞曲は白いドレスで』(さいとうちほ著・小学館)の登場人物、鬼堂院将臣さんのことです。
私が初めてこの作品を読んだのは確か中学生の頃のことでしたが、そのビジュアルといい、性格といい、海軍士官という肩書きといい、ついでにその軍服姿も、もう何もかもが激烈に私のタイプで(笑)
将臣さんスキーが高じて『ジパング』アニメにはまったようなものですし、映画『ローレライ』も観に行きたくて仕方ない今日この頃。こちらは他にも興味ポイントが多々あるのですが、あまり好きでない映画館で上映されているのでDVD待ち濃厚ですけども。。。
さて。
その「将臣さん」ですが、主人公・湖都が恋に落ちる英国軍人サジットの恋敵という役どころ。なので、その結末はズバリ報われない最後なのです。物語の展開そのものとしては、それが王道なわけですが、けれど、その理由があまりにも切なすぎて……。
で、その後日譚になる将臣さん主役の読み切り『紫丁香夜想曲』も、湖都以外の別の誰かと…なんていうのは正直見たくない私でしたが、かといって、これまた切なさ滲むオチ…。。。
将臣さんのあまりの報われなさに、もう売り払おうと決めた頃。一番の類友が私に思いがけない情報をもたらしてくれたのでした。それは
「アカンって! 続編でめちゃくちゃ将臣さん美味しいのにっ」
というもの。
は? 続編? しかも美味しいって、えええーーーっ???
その友人とは高2からの付き合いですが、その情報を教えてくれたのが、いつだったか忘れましたけど、もっと後になってからのこと。
『白木蘭円舞曲』というその続編の存在を、私、実は知ってはいたのですが、円舞曲シリーズだとは全く思っていなくて、機会があれば読んでもいいかな〜、という程度でさっくりスルーしていたという…;;;
タイトルをちゃんと最後まで読んでいたら簡単に気付けそうなものを…嗚呼っ。
言い訳すると、目にしたのが1巻だったというのも不運でした。同じマンガ家さんなので、以前の作品のキャラと絵柄が似てても不思議はないよね〜、と…。サジットではなく将臣さんが表紙飾っていれば飛びついたことでしょうに……!!!
(ちなみにサジットも嫌いではないのですが、将臣さんには勝てないということで)
そんなわけで、己の不覚さに打ちひしがれながらも、ともかく、これほどまでに有益な情報を教えてくれた友に最大の感謝を捧げました。さすが一番の類友!
しかも、その時まで、お互い、将臣さんスキーだとは知らなかったんですよね。彼女もさいとうさんの作品を好きで、その話題から徒然と「円舞曲シリーズなら当然、将臣さん!」という流れになり、そこで「でも、報われないから処分リスト入り」と私が嘆かなければ、この新事実が改めて話題に上ったかどうか…。
本当に彼女とは驚くほど趣味趣向が共通しているので、さいとうさんの作品ファンだとか、将臣さんスキーだという事実は意外でも何でもなく、むしろ、彼女は、私がこの続編をチェックしてなかったところに驚愕してましたしねぇ(笑)
で、その後もしばし「将臣さん」話で花を咲かせていたのですが、そこで「将来、男の子を産んだら、絶対“将臣”って名付けるつもり!」と、私でも言わないような熱い語りを聞かせてくれた彼女。
――いや、確かに“将臣”って名前自体も格好いいけど、その由来をだんな様に説明することは出来るの…?
と、ちょっぴり疑問に思ったサホ(笑)
あれからまた数年経ち、彼女が今もそう名付けるつもりでいるのかどうかは定かではありませんが、遙か3の将臣くんの名に、ふと、そんな懐かしい思い出が甦るとともに、思えば、私の友人で遙か3布教の余地があるのも、彼女ただ一人……。
我が子に名付けたいくらい憧れの名前のキャラもいることですし、何とか牙城を切り崩せないものかと目論み中の今日この頃。
ストレス溜まりまくりな大変堅い業種にお勤めの彼女なので、こう甘いささやきで疲れた心を癒してほしいなぁという友の願いを込めて(笑)
もっとも、彼女の最も御気に召しそうなのは「将臣くん」よりも、クレイジーな某退廃的武将さんの予感なので、甘いささやきという点においては……ははは。
そんなこんなで話が逸れてきてますが、この円舞曲シリーズ、メロドラマ好きな方にはとってもオススメのマンガです。但し、古き良き「少女マンガ」的乙女ちっく展開をお望みの方には鬼門かもしれませんが…。
そして、将臣さんスキーの方は特に『恋物語』8巻もお見逃しなく♪円舞曲シリーズラストとなるお話が収録されていますので。こちらは将臣さん表紙だったので、店頭で目にした瞬間、即買いした私。裏表紙で内容紹介されているのは別作品ですけども(笑)
『円舞曲は白いドレスで』(さいとうちほ著・小学館)の登場人物、鬼堂院将臣さんのことです。
私が初めてこの作品を読んだのは確か中学生の頃のことでしたが、そのビジュアルといい、性格といい、海軍士官という肩書きといい、ついでにその軍服姿も、もう何もかもが激烈に私のタイプで(笑)
将臣さんスキーが高じて『ジパング』アニメにはまったようなものですし、映画『ローレライ』も観に行きたくて仕方ない今日この頃。こちらは他にも興味ポイントが多々あるのですが、あまり好きでない映画館で上映されているのでDVD待ち濃厚ですけども。。。
さて。
その「将臣さん」ですが、主人公・湖都が恋に落ちる英国軍人サジットの恋敵という役どころ。なので、その結末はズバリ報われない最後なのです。物語の展開そのものとしては、それが王道なわけですが、けれど、その理由があまりにも切なすぎて……。
で、その後日譚になる将臣さん主役の読み切り『紫丁香夜想曲』も、湖都以外の別の誰かと…なんていうのは正直見たくない私でしたが、かといって、これまた切なさ滲むオチ…。。。
将臣さんのあまりの報われなさに、もう売り払おうと決めた頃。一番の類友が私に思いがけない情報をもたらしてくれたのでした。それは
「アカンって! 続編でめちゃくちゃ将臣さん美味しいのにっ」
というもの。
は? 続編? しかも美味しいって、えええーーーっ???
その友人とは高2からの付き合いですが、その情報を教えてくれたのが、いつだったか忘れましたけど、もっと後になってからのこと。
『白木蘭円舞曲』というその続編の存在を、私、実は知ってはいたのですが、円舞曲シリーズだとは全く思っていなくて、機会があれば読んでもいいかな〜、という程度でさっくりスルーしていたという…;;;
タイトルをちゃんと最後まで読んでいたら簡単に気付けそうなものを…嗚呼っ。
言い訳すると、目にしたのが1巻だったというのも不運でした。同じマンガ家さんなので、以前の作品のキャラと絵柄が似てても不思議はないよね〜、と…。サジットではなく将臣さんが表紙飾っていれば飛びついたことでしょうに……!!!
(ちなみにサジットも嫌いではないのですが、将臣さんには勝てないということで)
そんなわけで、己の不覚さに打ちひしがれながらも、ともかく、これほどまでに有益な情報を教えてくれた友に最大の感謝を捧げました。さすが一番の類友!
しかも、その時まで、お互い、将臣さんスキーだとは知らなかったんですよね。彼女もさいとうさんの作品を好きで、その話題から徒然と「円舞曲シリーズなら当然、将臣さん!」という流れになり、そこで「でも、報われないから処分リスト入り」と私が嘆かなければ、この新事実が改めて話題に上ったかどうか…。
本当に彼女とは驚くほど趣味趣向が共通しているので、さいとうさんの作品ファンだとか、将臣さんスキーだという事実は意外でも何でもなく、むしろ、彼女は、私がこの続編をチェックしてなかったところに驚愕してましたしねぇ(笑)
で、その後もしばし「将臣さん」話で花を咲かせていたのですが、そこで「将来、男の子を産んだら、絶対“将臣”って名付けるつもり!」と、私でも言わないような熱い語りを聞かせてくれた彼女。
――いや、確かに“将臣”って名前自体も格好いいけど、その由来をだんな様に説明することは出来るの…?
と、ちょっぴり疑問に思ったサホ(笑)
あれからまた数年経ち、彼女が今もそう名付けるつもりでいるのかどうかは定かではありませんが、遙か3の将臣くんの名に、ふと、そんな懐かしい思い出が甦るとともに、思えば、私の友人で遙か3布教の余地があるのも、彼女ただ一人……。
我が子に名付けたいくらい憧れの名前のキャラもいることですし、何とか牙城を切り崩せないものかと目論み中の今日この頃。
ストレス溜まりまくりな大変堅い業種にお勤めの彼女なので、こう甘いささやきで疲れた心を癒してほしいなぁという友の願いを込めて(笑)
もっとも、彼女の最も御気に召しそうなのは「将臣くん」よりも、クレイジーな某退廃的武将さんの予感なので、甘いささやきという点においては……ははは。
そんなこんなで話が逸れてきてますが、この円舞曲シリーズ、メロドラマ好きな方にはとってもオススメのマンガです。但し、古き良き「少女マンガ」的乙女ちっく展開をお望みの方には鬼門かもしれませんが…。
そして、将臣さんスキーの方は特に『恋物語』8巻もお見逃しなく♪円舞曲シリーズラストとなるお話が収録されていますので。こちらは将臣さん表紙だったので、店頭で目にした瞬間、即買いした私。裏表紙で内容紹介されているのは別作品ですけども(笑)
古典ノススメ 担当:サホ
2005年3月24日去年の夏、ある能を見る機会がありまして。狂言は学生時代から何度か、歌舞伎も1度だけ見たことがあったのですが、ちゃんと能を見るのはそれが初めてのこと。
序盤こそ、ちょっぴり夢路に旅立ちかけましたが; そこを越えると鳥肌モノで見入るばかり!
もちろん、その内容にも圧倒されていたのですが…実はその時、脳内では、壬生屋というかシオネ妄想が激しく沸き起こっていたりして(苦笑)
能なので殺陣とは言わないでしょうね。その所作に、彼女の戦いっぷりって、こんな感じかなぁと思ったのです。
その時はガンパレ妄想しか広がりませんでしたが、今なら、もう間違いなく、めくるめく遙か萌えが展開されることでしょう。私が遙か3に興味を持った理由の1つが“平敦盛”が出ているということでしたが、それはこの能の影響。
平家物語や源平の時代については、昔、学校でちょろっと習ったくらいの知識しかなく(正直なところ、これまではあまり好きではない時代で;)、その能の演目にも敦盛自体は出てこないのですが、ゲームの中の平敦盛も同じような設定なのかなぁ?と思い、敦盛ネオロマ的EDが見てみたくなったからというもの。
で、この能の主人公はというと、それは弁慶。
それもNHK大河のマツケン弁慶より、ずっと遙か寄りな人物設定。なんてったって怨霊と対決ですもの! 調伏する姿は激烈に格好良いっvvv
でもって義経には、今なら、ちび白龍妄想を広げてますね!(笑)
古典芸能の世界では弁慶の凄味を際立たせるために、義経の年齢は無視して子供が演じるというのが慣わしなのだとか。私が見たのも、義経役は、やはりお子さんでしたが、それがまたほんと可愛らしくて!
…と、こんなことをいうと、もうバレてしまったかもしれませんが、白状すると、この能でシオネ妄想がむくむく沸き起こったのは、弁慶に調伏される怨霊に対してでした。
女性でもなければ、正義のために戦う人物でもないというのが、激しく妄想に走ってしまっている証(苦笑)
しかも、ガンパレ&遙か3プレイ経験アリの方には本当に有り得ない妄想です。と、いうのも、その怨霊って某退廃的武将さんのことなのですから…。
最初は、単純に舞うようなその足捌きに、絢爛舞踏のそれを重ねて見ていたのですが、だんだん、その怨霊の鬼気迫る立ち回りに切な系シオネ妄想が、そして、いつしかダーク瀬戸壬生妄想が…あーれー?
あくまでも、これ、弁慶と怨霊の対決場面ですのに。本当に私は一体何を見ていたのでしょう(苦笑)
こういう内容のものを見ていて、例えばラブコメ妄想するのもおかしな話ですが、どうあっても私の脳内は暗黒世界に誘われてしまうのかなぁと思うと、それはそれで、ちょっぴり青筋入るような気分にもなったり…。
古典芸能というと、やはり多少の敷居の高さを感じなくはないですが、源平の頃の時代を題材にしたものも多いようですし、遙か3&大河影響でいろいろ見てみたいなぁと思う今日この頃。けれど、こんな私には、やはり邪目線が過ぎる鑑賞になってしまうのでしょうか?(笑)
序盤こそ、ちょっぴり夢路に旅立ちかけましたが; そこを越えると鳥肌モノで見入るばかり!
もちろん、その内容にも圧倒されていたのですが…実はその時、脳内では、壬生屋というかシオネ妄想が激しく沸き起こっていたりして(苦笑)
能なので殺陣とは言わないでしょうね。その所作に、彼女の戦いっぷりって、こんな感じかなぁと思ったのです。
その時はガンパレ妄想しか広がりませんでしたが、今なら、もう間違いなく、めくるめく遙か萌えが展開されることでしょう。私が遙か3に興味を持った理由の1つが“平敦盛”が出ているということでしたが、それはこの能の影響。
平家物語や源平の時代については、昔、学校でちょろっと習ったくらいの知識しかなく(正直なところ、これまではあまり好きではない時代で;)、その能の演目にも敦盛自体は出てこないのですが、ゲームの中の平敦盛も同じような設定なのかなぁ?と思い、敦盛ネオロマ的EDが見てみたくなったからというもの。
で、この能の主人公はというと、それは弁慶。
それもNHK大河のマツケン弁慶より、ずっと遙か寄りな人物設定。なんてったって怨霊と対決ですもの! 調伏する姿は激烈に格好良いっvvv
でもって義経には、今なら、ちび白龍妄想を広げてますね!(笑)
古典芸能の世界では弁慶の凄味を際立たせるために、義経の年齢は無視して子供が演じるというのが慣わしなのだとか。私が見たのも、義経役は、やはりお子さんでしたが、それがまたほんと可愛らしくて!
…と、こんなことをいうと、もうバレてしまったかもしれませんが、白状すると、この能でシオネ妄想がむくむく沸き起こったのは、弁慶に調伏される怨霊に対してでした。
女性でもなければ、正義のために戦う人物でもないというのが、激しく妄想に走ってしまっている証(苦笑)
しかも、ガンパレ&遙か3プレイ経験アリの方には本当に有り得ない妄想です。と、いうのも、その怨霊って某退廃的武将さんのことなのですから…。
最初は、単純に舞うようなその足捌きに、絢爛舞踏のそれを重ねて見ていたのですが、だんだん、その怨霊の鬼気迫る立ち回りに切な系シオネ妄想が、そして、いつしかダーク瀬戸壬生妄想が…あーれー?
あくまでも、これ、弁慶と怨霊の対決場面ですのに。本当に私は一体何を見ていたのでしょう(苦笑)
こういう内容のものを見ていて、例えばラブコメ妄想するのもおかしな話ですが、どうあっても私の脳内は暗黒世界に誘われてしまうのかなぁと思うと、それはそれで、ちょっぴり青筋入るような気分にもなったり…。
古典芸能というと、やはり多少の敷居の高さを感じなくはないですが、源平の頃の時代を題材にしたものも多いようですし、遙か3&大河影響でいろいろ見てみたいなぁと思う今日この頃。けれど、こんな私には、やはり邪目線が過ぎる鑑賞になってしまうのでしょうか?(笑)
菜の花に吼えろ? 担当:もぞ
2005年3月23日いわゆる殺し文句が何だったのかは不明である。
一説によると「このままだと太っちゃうよ」という失礼極まりないセリフを言われたからだとか、結局にらという人物も所詮イベント好きなだけだったからだとか、色々想像されてはいるものの真実は分からない。
ただ、一つの事実として、昨年の1月、彼女はマラソン会場のスタート地点に立っていた。
私とぬりかべは彼女が参加するまでに何度か踏破済みなので、これといった危機感も薄かったわけだけれど、にらの危機感は彼女の両親をも巻き込んで相当なものであったらしい。
当たり前である。
のほほんとしている娘がある日突然「フルマラソンに出るのー♪」とほざけば、どんな親でも心配するに決まっているのだ。事実、私が最初に参加したときは母と大喧嘩になってしまい、関係修復までに生暖かい時間を過ごすはめになったものだ。
あまり丈夫とは言えない彼女が参加するとあっては、彼女の両親の反発も仕方がないことだったろう。
でも彼女はスタート地点に立っていた。
「ほんっとうに、痩せるんでしょうねぇ…?」
ぬりかべを威圧するにら。
彼女に威圧されるはずもないぬりかべはニヤニヤしながら「あれ、もう、効果出てるんじゃない?」と詐欺クサイ台詞を臆面もなく吐いている。
3人の基本方針は「上り坂は走らない」――今以てこの作戦は成功だったのかアウトだったのか量りかねるのだが、トレーニングを積んでいない状態での作戦というモノはそんなものに成り下がる。
その年もサラリーマン姿の青年が参加していた。
その前の年は一人で参加して「仲間はリストラされちゃったんですよー」と沿道の方々と和んでいた彼は、その年二人組で現れた。
こういう変化を毎年楽しめるのも、この大会のいいところだと私は思う。
その他、本物の看護婦さんが、本物の看護婦さんルックで参加してたり。
知っているサークルの人たちの着ぐるみ姿を楽しんだり。
…あいかわらず人間観察には事欠かない空間だ。
そしてスタート。
長い道中、何を3人で語り合ったかは覚えていない。
笑顔を振りまく時間があれば、険悪になる時間もあって、ひたすら喋っていたかと思えば、孤独な世界に浸ったりして。
たかだか8時間のあいだに様々な感情が己の中に入り乱れ、自分以外のメンツに対する怒りや依存と折り合いを付けながら、ひたすらゴールを目指す私たち。
「もうリタイアしてやるっ」
と泣き言をいえば、
「一年間、リタイアしなかった人間の奴隷になる覚悟があるなら、どーぞ♪」
と退路を塞がれ、それがまた険悪な空気を生んでいく。
人間関係を犠牲にしながら(笑)何とかゴールに辿り着いた私たちに、ぬりかべが聞いてきた。
「にら、どうでした? フルマラソン」
「…ふっふっふっ…」
「?」
「思ったよりラクショー?」
「「へぇ、楽勝だったんだ…」」
にらにとってフルマラソンは楽勝で、しかも…
「ちっとも痩せないじゃなぁいっ!」(←一ヶ月後くらいの発言)
そういう代物だったらしい…お気の毒に…
***
人間関係を険悪にさせながらも、何故この大会に参加するのか。
それはゴールの先に「何か」があるような気がするからに他ならない。
実際に何かがあるということは問題ではなく、この大会に参加した後で何かが変わるのだと思い込むことが大切だ。
イベントを成し遂げたという達成感でもいい。
苦痛の道程を乗り越えて人間が大きくなった、という勘違いでもいい。
皆に引かれる存在になった…ネタを提供できる存在になれたということでもいい。
実際、人間というのはそう簡単にかわれる訳でもないし、変わることが一概に良いことだということでもない。
しかし停滞して腐るよりは、嫌われてでも前に進める人でありたいと思っている。
仲の良い人たちと険悪になるのは精神的に厳しいけれど…いや、ほんと、辛いけれど。
それにまぁ。
ネタになるんですな。この話。
おおよそフルマラソンに参加しそうにない人間が参加した、というだけで覚えて貰えるので、色々とラクです。
風変わりだと思われるので、それを利用して新しい人間関係も構築できるし。
私という人間はそれほど強烈でもアクの強さがあるわけでもないので、こういうネタで己を偽装できるのはありがたい。
そういう観点から考えると…
日頃から「あぁ…」な性格のぬりかべさんや、伝説級の逸話を持ちすぎているにら嬢にとって参加するメリットあったのかなぁ、と思ったりするわけだけど。
まぁ、私には楽しいイベントのご紹介、ということで♪
一説によると「このままだと太っちゃうよ」という失礼極まりないセリフを言われたからだとか、結局にらという人物も所詮イベント好きなだけだったからだとか、色々想像されてはいるものの真実は分からない。
ただ、一つの事実として、昨年の1月、彼女はマラソン会場のスタート地点に立っていた。
私とぬりかべは彼女が参加するまでに何度か踏破済みなので、これといった危機感も薄かったわけだけれど、にらの危機感は彼女の両親をも巻き込んで相当なものであったらしい。
当たり前である。
のほほんとしている娘がある日突然「フルマラソンに出るのー♪」とほざけば、どんな親でも心配するに決まっているのだ。事実、私が最初に参加したときは母と大喧嘩になってしまい、関係修復までに生暖かい時間を過ごすはめになったものだ。
あまり丈夫とは言えない彼女が参加するとあっては、彼女の両親の反発も仕方がないことだったろう。
でも彼女はスタート地点に立っていた。
「ほんっとうに、痩せるんでしょうねぇ…?」
ぬりかべを威圧するにら。
彼女に威圧されるはずもないぬりかべはニヤニヤしながら「あれ、もう、効果出てるんじゃない?」と詐欺クサイ台詞を臆面もなく吐いている。
3人の基本方針は「上り坂は走らない」――今以てこの作戦は成功だったのかアウトだったのか量りかねるのだが、トレーニングを積んでいない状態での作戦というモノはそんなものに成り下がる。
その年もサラリーマン姿の青年が参加していた。
その前の年は一人で参加して「仲間はリストラされちゃったんですよー」と沿道の方々と和んでいた彼は、その年二人組で現れた。
こういう変化を毎年楽しめるのも、この大会のいいところだと私は思う。
その他、本物の看護婦さんが、本物の看護婦さんルックで参加してたり。
知っているサークルの人たちの着ぐるみ姿を楽しんだり。
…あいかわらず人間観察には事欠かない空間だ。
そしてスタート。
長い道中、何を3人で語り合ったかは覚えていない。
笑顔を振りまく時間があれば、険悪になる時間もあって、ひたすら喋っていたかと思えば、孤独な世界に浸ったりして。
たかだか8時間のあいだに様々な感情が己の中に入り乱れ、自分以外のメンツに対する怒りや依存と折り合いを付けながら、ひたすらゴールを目指す私たち。
「もうリタイアしてやるっ」
と泣き言をいえば、
「一年間、リタイアしなかった人間の奴隷になる覚悟があるなら、どーぞ♪」
と退路を塞がれ、それがまた険悪な空気を生んでいく。
人間関係を犠牲にしながら(笑)何とかゴールに辿り着いた私たちに、ぬりかべが聞いてきた。
「にら、どうでした? フルマラソン」
「…ふっふっふっ…」
「?」
「思ったよりラクショー?」
「「へぇ、楽勝だったんだ…」」
にらにとってフルマラソンは楽勝で、しかも…
「ちっとも痩せないじゃなぁいっ!」(←一ヶ月後くらいの発言)
そういう代物だったらしい…お気の毒に…
***
人間関係を険悪にさせながらも、何故この大会に参加するのか。
それはゴールの先に「何か」があるような気がするからに他ならない。
実際に何かがあるということは問題ではなく、この大会に参加した後で何かが変わるのだと思い込むことが大切だ。
イベントを成し遂げたという達成感でもいい。
苦痛の道程を乗り越えて人間が大きくなった、という勘違いでもいい。
皆に引かれる存在になった…ネタを提供できる存在になれたということでもいい。
実際、人間というのはそう簡単にかわれる訳でもないし、変わることが一概に良いことだということでもない。
しかし停滞して腐るよりは、嫌われてでも前に進める人でありたいと思っている。
仲の良い人たちと険悪になるのは精神的に厳しいけれど…いや、ほんと、辛いけれど。
それにまぁ。
ネタになるんですな。この話。
おおよそフルマラソンに参加しそうにない人間が参加した、というだけで覚えて貰えるので、色々とラクです。
風変わりだと思われるので、それを利用して新しい人間関係も構築できるし。
私という人間はそれほど強烈でもアクの強さがあるわけでもないので、こういうネタで己を偽装できるのはありがたい。
そういう観点から考えると…
日頃から「あぁ…」な性格のぬりかべさんや、伝説級の逸話を持ちすぎているにら嬢にとって参加するメリットあったのかなぁ、と思ったりするわけだけど。
まぁ、私には楽しいイベントのご紹介、ということで♪
菜の花に吼えろ? 担当:もぞ
2005年3月18日その日の九州南部は雪。
怪我人を車に残し、私はスタート地点に向かう。
スーツ姿の2人組…手にはアタッシュケース、足下はスニーカー…あ、この人たちも走るのか。
ナース姿の集団や、天使と悪魔の男たちや、ふんどし一丁の兄さんたちや、宇宙人や…もう、いろんな人たちがそこには立っていた。
それにしても寒い。
何で私はここにいるんだっけか? と自問自答しつつ、ぬりかべの言葉を思い出す。
「完走しなくていいからねー♪」
「携帯番号知ってるよね、リタイアしたくなったら電話してね☆」
…言われなくてもそうするわぃ!
怒りを胸に走り出す。
まぁ、結論から話せば、私はリタイアすることなくゴールすることが出来た。
リタイアしなかったのではなく負けず嫌いなこの性格が、リタイアすることを許さなかったとでも言うべきか。
…実際、後半の10キロは「もうやめよう」という気持ちと「ここまで来たんだから」という気持ちのせめぎ合いであった。
山川駅の手前から左足の付け根を痛めた私は走ることが出来なくなっていた。
山川は海岸沿いで、平地が続く。
平地であれば歩き続けることが出来る――そう思ってしまった自分を15分後の私は呪った。
(上り坂じゃん!)
このマラソンのコースは全行程で見ると高低差が100メートルというド素人にとっては難所である。
しかし、後半の10キロだけを見ても高低差は50メートル近くあるということを私は知らなかったのだ。
(無理だ、上り坂ってありえない…)
目の前を歩く「股間から白鳥の首を生やしたバレリーナ姿の男」の背中を睨み付けながら、ただ歩く。
おそらく彼が目の前の人間でなければ投げ出したであろう。
胸にあったのは「こんな姿の野郎にだけは負けたくない…」という馬鹿な意地である。
そして指宿市内に入り、とある神社の前で泣き崩れる女性を見つけた。
傍らには彼氏と思わしきジャージ姿の青年。
「もう、歩けないよぉ…」
「そんなこと言わないで、あと少しだから、ね? ね?」
(いいなぁ…私は一体何を一人で意地を張っているんだろ…)
あと少しがキツい距離である。
神社の横には用意されていたかのように公衆電話が設置されていた。
(ぬりかべと少し会話しよう…気分転換をしないことには、やはり一人では乗り切れそうにないや…)
番号をプッシュする。
「ツー・ツー・ツー・ツー(ガシャン)」
使えねぇ…話し中かよ、ぬりかべさんよぉっ!
新たに湧き上がる怒りに歩くスピードは増していく。
で。
そんなこんなで無事ゴールしたわけなんですが。
「やぁすっごいねぇ、まさかゴールするとは思わなかったよ♪」
………
「え? 何? すっごい不機嫌で感じ悪いよ☆」
…あんた、携帯通じないってどーゆーことよ?
「暇だから、色んな人と喋ってた♪」
あー。そうですかぁ。そいつぁまた…
「指宿まで来たんだから、温泉いこーぜ♪温泉」
疲れたからもう帰りたい。
「温泉の後は鹿児島市内で肉食おーぜ、肉」
人の話を聞けよっ!
ちなみに。
ヘトヘトでボロボロの状態であるにも関わらず、運転手は私――あんた何しに来たんだ、ぬりかべ…
そして。
ぬりかべの魔の手が一人の女にまた襲いかかろうとしていたのだった…あ、もちろん被害者はあの方です(笑)
怪我人を車に残し、私はスタート地点に向かう。
スーツ姿の2人組…手にはアタッシュケース、足下はスニーカー…あ、この人たちも走るのか。
ナース姿の集団や、天使と悪魔の男たちや、ふんどし一丁の兄さんたちや、宇宙人や…もう、いろんな人たちがそこには立っていた。
それにしても寒い。
何で私はここにいるんだっけか? と自問自答しつつ、ぬりかべの言葉を思い出す。
「完走しなくていいからねー♪」
「携帯番号知ってるよね、リタイアしたくなったら電話してね☆」
…言われなくてもそうするわぃ!
怒りを胸に走り出す。
まぁ、結論から話せば、私はリタイアすることなくゴールすることが出来た。
リタイアしなかったのではなく負けず嫌いなこの性格が、リタイアすることを許さなかったとでも言うべきか。
…実際、後半の10キロは「もうやめよう」という気持ちと「ここまで来たんだから」という気持ちのせめぎ合いであった。
山川駅の手前から左足の付け根を痛めた私は走ることが出来なくなっていた。
山川は海岸沿いで、平地が続く。
平地であれば歩き続けることが出来る――そう思ってしまった自分を15分後の私は呪った。
(上り坂じゃん!)
このマラソンのコースは全行程で見ると高低差が100メートルというド素人にとっては難所である。
しかし、後半の10キロだけを見ても高低差は50メートル近くあるということを私は知らなかったのだ。
(無理だ、上り坂ってありえない…)
目の前を歩く「股間から白鳥の首を生やしたバレリーナ姿の男」の背中を睨み付けながら、ただ歩く。
おそらく彼が目の前の人間でなければ投げ出したであろう。
胸にあったのは「こんな姿の野郎にだけは負けたくない…」という馬鹿な意地である。
そして指宿市内に入り、とある神社の前で泣き崩れる女性を見つけた。
傍らには彼氏と思わしきジャージ姿の青年。
「もう、歩けないよぉ…」
「そんなこと言わないで、あと少しだから、ね? ね?」
(いいなぁ…私は一体何を一人で意地を張っているんだろ…)
あと少しがキツい距離である。
神社の横には用意されていたかのように公衆電話が設置されていた。
(ぬりかべと少し会話しよう…気分転換をしないことには、やはり一人では乗り切れそうにないや…)
番号をプッシュする。
「ツー・ツー・ツー・ツー(ガシャン)」
使えねぇ…話し中かよ、ぬりかべさんよぉっ!
新たに湧き上がる怒りに歩くスピードは増していく。
で。
そんなこんなで無事ゴールしたわけなんですが。
「やぁすっごいねぇ、まさかゴールするとは思わなかったよ♪」
………
「え? 何? すっごい不機嫌で感じ悪いよ☆」
…あんた、携帯通じないってどーゆーことよ?
「暇だから、色んな人と喋ってた♪」
あー。そうですかぁ。そいつぁまた…
「指宿まで来たんだから、温泉いこーぜ♪温泉」
疲れたからもう帰りたい。
「温泉の後は鹿児島市内で肉食おーぜ、肉」
人の話を聞けよっ!
ちなみに。
ヘトヘトでボロボロの状態であるにも関わらず、運転手は私――あんた何しに来たんだ、ぬりかべ…
そして。
ぬりかべの魔の手が一人の女にまた襲いかかろうとしていたのだった…あ、もちろん被害者はあの方です(笑)
菜の花に吼えろ? 担当:もぞ
2005年3月17日季節は秋。
ご機嫌なぬりかべが2枚のエントリーシートを持ってきた。
「…なにこれ」
「いぶすき菜の花マラソン大会の応募兼振り込み用紙。書いて書いて」
「なんで?」
「あっはっは、参加するからに決まってるだろー!」
「だから、なんでよって聞いてんでしょーがっ!」
「だってイベントって参加しないと楽しくないじゃん」
聞けば、ぬりかべの親友S氏(いまだ拝見したことがない…実在しているのか?)も大会の常連だということ。
何より、後輩の頑張りを見て「あいつらに出来て俺に出来ないことはないよな」という変な自信を持ったらしいこと。
そして。
「『この経験はネタになる』んだろー? ネタ作ろうぜ。何年物のネタになるか楽しみだしさぁ♪」
――勘弁して下さい、ていうか一人で行ってくれば?
「ここから指宿まで一人で往復するの嫌だし。だいたい一人でイベント参加って寂しいよ☆」
………
「大体、君、運動不足だよね。何かイベントでもないと太る一方だよー♪」
粘りに粘られ、一週間後。
ついに金を払い込んだ女が一人(号泣)
それから週に3日のペースでトレーニングをすることに。
ジムに通い基礎となる筋肉をつけ、走行可能距離を伸ばす、ただそれだけのトレーニング。
私の身体には何の変化も起こらないのに、何故か引き締まっていくぬりかべの身体。
「やせないじゃん私」
「君の筋肉が全然足りなかったせいでしょうな、はっはっは」
「(おのれー)」
ド素人の私たちのマラソン戦法はただ一つ、走るのと歩くのを繰り返す、ということ。
最低でも15キロ走破出来れば、規定時間内に帰ってくることは可能だという嘘くさい試算に励まされながらトレーニングを続けていた年末のある日、事件は起こった。
その日がどんな日だったのかはよく覚えていない。
いや、いつも通りの一日だった。
その事件を知るまでは。
右ウインカーを出した軽トラックが右寄りに車体を寄せた後、左折した。
その際、直進していた後続のバイクを巻き込み、バイクに乗っていた人物が大怪我をした。
…大怪我したのがぬりかべだった。
バイクは大破し、彼は救急車で病院に運ばれたそうだ。
エンジンで足に広範囲の火傷を負い、骨折もしたらしい。
――なのに入院は断ってきたそうだ…え?
いや、びっくりしたって…そりゃ、こっちのセリフなんですけど…
毎日通院…そりゃそうだろう、だって入院薦められたんでしょ?
…は? 何?
「ごめんなー、走れなくなったから、もぞ一人で走ってきてよ、マラソン大会♪」
ちょっと待てぃ!
「大丈夫、ネタの証人として会場にはついていってあげるから♪」
一人で嫌だとほざいたのは、お前じゃなかったのか、ぬりかべさんよぉっ!
事故の衝撃より何より、マラソン大会に一人で参加するはめになったことに涙した…はぁ。
ご機嫌なぬりかべが2枚のエントリーシートを持ってきた。
「…なにこれ」
「いぶすき菜の花マラソン大会の応募兼振り込み用紙。書いて書いて」
「なんで?」
「あっはっは、参加するからに決まってるだろー!」
「だから、なんでよって聞いてんでしょーがっ!」
「だってイベントって参加しないと楽しくないじゃん」
聞けば、ぬりかべの親友S氏(いまだ拝見したことがない…実在しているのか?)も大会の常連だということ。
何より、後輩の頑張りを見て「あいつらに出来て俺に出来ないことはないよな」という変な自信を持ったらしいこと。
そして。
「『この経験はネタになる』んだろー? ネタ作ろうぜ。何年物のネタになるか楽しみだしさぁ♪」
――勘弁して下さい、ていうか一人で行ってくれば?
「ここから指宿まで一人で往復するの嫌だし。だいたい一人でイベント参加って寂しいよ☆」
………
「大体、君、運動不足だよね。何かイベントでもないと太る一方だよー♪」
粘りに粘られ、一週間後。
ついに金を払い込んだ女が一人(号泣)
それから週に3日のペースでトレーニングをすることに。
ジムに通い基礎となる筋肉をつけ、走行可能距離を伸ばす、ただそれだけのトレーニング。
私の身体には何の変化も起こらないのに、何故か引き締まっていくぬりかべの身体。
「やせないじゃん私」
「君の筋肉が全然足りなかったせいでしょうな、はっはっは」
「(おのれー)」
ド素人の私たちのマラソン戦法はただ一つ、走るのと歩くのを繰り返す、ということ。
最低でも15キロ走破出来れば、規定時間内に帰ってくることは可能だという嘘くさい試算に励まされながらトレーニングを続けていた年末のある日、事件は起こった。
その日がどんな日だったのかはよく覚えていない。
いや、いつも通りの一日だった。
その事件を知るまでは。
右ウインカーを出した軽トラックが右寄りに車体を寄せた後、左折した。
その際、直進していた後続のバイクを巻き込み、バイクに乗っていた人物が大怪我をした。
…大怪我したのがぬりかべだった。
バイクは大破し、彼は救急車で病院に運ばれたそうだ。
エンジンで足に広範囲の火傷を負い、骨折もしたらしい。
――なのに入院は断ってきたそうだ…え?
いや、びっくりしたって…そりゃ、こっちのセリフなんですけど…
毎日通院…そりゃそうだろう、だって入院薦められたんでしょ?
…は? 何?
「ごめんなー、走れなくなったから、もぞ一人で走ってきてよ、マラソン大会♪」
ちょっと待てぃ!
「大丈夫、ネタの証人として会場にはついていってあげるから♪」
一人で嫌だとほざいたのは、お前じゃなかったのか、ぬりかべさんよぉっ!
事故の衝撃より何より、マラソン大会に一人で参加するはめになったことに涙した…はぁ。
菜の花に吼えろ? 担当:もぞ
2005年3月16日今を遡ること多分5年くらい前――曖昧ですみませんな――私とぬりかべは「いぶすき菜の花マラソン大会」に出場するという後輩の応援の為、その他3名を連れて会場にやってきた。
このマラソン大会は1月第2週目の日曜日に開催されるもので、あたり一面の菜の花畑と路上で食べ物や飲み物を振る舞いながら応援してくれる地元市民の皆さまの温かさが売りの素敵なイベントである。
制限時間はあるものの、基本的には何時間かかっても大丈夫。
ゆえにとても敷居の低い大会で、参加者もコスプレ系の人が相当数いて、見た目にも面白い。
無茶が大好きな学生にとって、これほど心くすぐられるイベントはないだろう。
私が所属していたサークルでも男性3名が(ほぼ強制)参加。
3人のうち2人が「どう考えても完走は出来んだろうよ」という貧弱な体質の持ち主で、要は私たちは彼らの収容の為に会場に来たも同然であった。
「残り2人は絶対リタイアするから、ゴールで待ってようか」
応援に来た人間とは思えないセリフを吐きながら、ゴール近くの路上に立っていると「完走するだろう」という下馬評高い後輩が走ってきた。
「おーい、あいつらは?」
「完走すると約束しました。後ろから走るなり歩くなりしていると思いますっ」
「…そうなの?」
そしてその会話からおよそ2時間後、満身創痍の状態で目もうつろな男2人が本当に自力でゴール。
へたれだ、根性無しだ、虚弱体質だ、と先輩たちから罵倒され続けた2人が完走という偉業をやってのけちゃったんであります。
「凄いじゃない!」
「「………(喋れない)」」
「見直したわ、この経験はきっとネタになるわね」
「「………」」
一刻も早く帰りたがっている3人を温泉に連れて行き、遠慮する3人を車に詰め込み(彼らは電車で現地にやってきた)食事をとらせ、そして家まで送ってあげて、その日は解散と相成った。
確かにこの経験は罵倒される人生を送ってきた少年にとってはとても吉となるものだったようで、今現在の彼はとっても素敵な人間に大成長。彼を馬鹿にしていた私の同窓生や先輩たちに見せてあげたいくらいの男前へと変貌を遂げた。
一皮むけたというか、開き直ったというか。
それはともかく。
その時の私は、まさか1年後に同じ舞台で42.195キロを走るはめになろうとは考えてもみなかった。
もちろんそういうことになっちゃったのは「ぬりかべ」が原因だったりするわけですよ…
このマラソン大会は1月第2週目の日曜日に開催されるもので、あたり一面の菜の花畑と路上で食べ物や飲み物を振る舞いながら応援してくれる地元市民の皆さまの温かさが売りの素敵なイベントである。
制限時間はあるものの、基本的には何時間かかっても大丈夫。
ゆえにとても敷居の低い大会で、参加者もコスプレ系の人が相当数いて、見た目にも面白い。
無茶が大好きな学生にとって、これほど心くすぐられるイベントはないだろう。
私が所属していたサークルでも男性3名が(ほぼ強制)参加。
3人のうち2人が「どう考えても完走は出来んだろうよ」という貧弱な体質の持ち主で、要は私たちは彼らの収容の為に会場に来たも同然であった。
「残り2人は絶対リタイアするから、ゴールで待ってようか」
応援に来た人間とは思えないセリフを吐きながら、ゴール近くの路上に立っていると「完走するだろう」という下馬評高い後輩が走ってきた。
「おーい、あいつらは?」
「完走すると約束しました。後ろから走るなり歩くなりしていると思いますっ」
「…そうなの?」
そしてその会話からおよそ2時間後、満身創痍の状態で目もうつろな男2人が本当に自力でゴール。
へたれだ、根性無しだ、虚弱体質だ、と先輩たちから罵倒され続けた2人が完走という偉業をやってのけちゃったんであります。
「凄いじゃない!」
「「………(喋れない)」」
「見直したわ、この経験はきっとネタになるわね」
「「………」」
一刻も早く帰りたがっている3人を温泉に連れて行き、遠慮する3人を車に詰め込み(彼らは電車で現地にやってきた)食事をとらせ、そして家まで送ってあげて、その日は解散と相成った。
確かにこの経験は罵倒される人生を送ってきた少年にとってはとても吉となるものだったようで、今現在の彼はとっても素敵な人間に大成長。彼を馬鹿にしていた私の同窓生や先輩たちに見せてあげたいくらいの男前へと変貌を遂げた。
一皮むけたというか、開き直ったというか。
それはともかく。
その時の私は、まさか1年後に同じ舞台で42.195キロを走るはめになろうとは考えてもみなかった。
もちろんそういうことになっちゃったのは「ぬりかべ」が原因だったりするわけですよ…
楽屋裏? 担当:にら
2005年3月9日楽屋裏?の続きです。
そのまま帰るには早かったので、次にO公園に花を見に行くことになりました。思ってたよりずっと広く、バンガローまであったのはびっくり。
この公園も山の上だったので当然寒かったのですが、白梅、アセビ、蝋梅、蕗の薹、つくし、椿等、いろいろな花や木があって気付くと結構な時間散策していました。
中でも特に綺麗だったのが白梅。何か鳥がさえずってるなと思ったら五十雀が枝々を飛び回っていて、のどかな春の風情を楽しめました。
で、今回の「春の雪」に和歌を入れるきっかけとなったのが、ここで見た蝶々みたいな形の黄色の花。季節にはちょっと合わないのですが、母が言うには山吹とのこと。
「七重八重 花は咲けども山吹の 実の一つだに なきぞかなしき」
という歌を口ずさんでくれました。
響きだけ聴くと何か切なそうな感じですよね。
「七重八重 花は咲けども山吹の 実の(蓑・みの)一つだに なきぞかなしき」
とすると何となく分るでしょうか。
後拾遺和歌集におさめられている和歌で、太田道灌の逸話とともに有名ということですが、私にはその知識が無く、しかも「これは(切な系の)ネタになる」(笑)と思い即座に食いついて意味を母に聞いたのです。
ある日、狩りの途中に雨に降られた道灌が、簑でも借りられないかと近くの農家に訪ねたところ、一人の少女が出てきて黙って山吹の花を差し出した。その真意が分らなかった道灌は憤慨して帰ったが、のちに家臣にその話をすると、八重咲きの山吹の花には実がならないことと、蓑がないことをかけて醍醐天皇の皇子兼明親王が詠んだ古歌(「七重八重 花は咲けども山吹の 実の一つだになきぞかなしき」)をなぞらえたものではないかと知らされる。
つまり、
「七重八重と咲く山吹が実をひとつもつけないとは悲しいことです」
↓
「お貸しする蓑ひとつなく申し訳ないことです」
という雨具がないことを断る歌なのです。
元は高貴な身分の人が詠んだ歌なので、「蓑ひとつ用意していなくて申し訳ないことです」(親王の別荘で詠まれたものらしい)という軽い意味合いのものではないかと思われますが、少女は「(家の貧しさのあまり)蓑さえありません」という思いを込めて道灌に山吹を差し出したのです。
少女の機知に感銘を受け、逆に己の無教養を恥じた道灌はそれから歌道に励んだという逸話です。
ある意味切ない歌です。・・・そして、身につまされます、ました。。。
ちょっと今までの己を振り返りながら(滝汗)、帰り道。
母が思い立ち、今度は県内でも有名な臥竜梅を見に行くことになりました。
SSに書いたように、臥竜梅は幹が横に傾き龍のように地をはう性質があります。
見に行った先のものも元は一つだった株が繁殖して梅林をつくっていてとても綺麗でした。
きっと昔は中で花見をしていたのでしょうが、残念ながら養生のため梅林の中に入ることはできませんでした。
まあ、そんな訳で、いきあたりばったりだった割には結構濃い一日だったのでした。
ですが、ひとつ気になってるのにきけないのは…
「あの蕗の薹どした?」
ということ。
壬生屋さんはしずしずと蕗の薹を摘んだのでしょうが、うちの母ときたら…
まあ、料理するのがめんどくさくなったんでしょう。
そして「かわりに私が」という気概も料理の腕も持っていない私もだめだめなのは言うまでもなく、なのでした。(せっかく己を振り返ったのにな)
ちなみに、蕗の薹は精力のつく健康食だそうで、タン切り、咳止めの薬効があるそうです。
そのまま帰るには早かったので、次にO公園に花を見に行くことになりました。思ってたよりずっと広く、バンガローまであったのはびっくり。
この公園も山の上だったので当然寒かったのですが、白梅、アセビ、蝋梅、蕗の薹、つくし、椿等、いろいろな花や木があって気付くと結構な時間散策していました。
中でも特に綺麗だったのが白梅。何か鳥がさえずってるなと思ったら五十雀が枝々を飛び回っていて、のどかな春の風情を楽しめました。
で、今回の「春の雪」に和歌を入れるきっかけとなったのが、ここで見た蝶々みたいな形の黄色の花。季節にはちょっと合わないのですが、母が言うには山吹とのこと。
「七重八重 花は咲けども山吹の 実の一つだに なきぞかなしき」
という歌を口ずさんでくれました。
響きだけ聴くと何か切なそうな感じですよね。
「七重八重 花は咲けども山吹の 実の(蓑・みの)一つだに なきぞかなしき」
とすると何となく分るでしょうか。
後拾遺和歌集におさめられている和歌で、太田道灌の逸話とともに有名ということですが、私にはその知識が無く、しかも「これは(切な系の)ネタになる」(笑)と思い即座に食いついて意味を母に聞いたのです。
ある日、狩りの途中に雨に降られた道灌が、簑でも借りられないかと近くの農家に訪ねたところ、一人の少女が出てきて黙って山吹の花を差し出した。その真意が分らなかった道灌は憤慨して帰ったが、のちに家臣にその話をすると、八重咲きの山吹の花には実がならないことと、蓑がないことをかけて醍醐天皇の皇子兼明親王が詠んだ古歌(「七重八重 花は咲けども山吹の 実の一つだになきぞかなしき」)をなぞらえたものではないかと知らされる。
つまり、
「七重八重と咲く山吹が実をひとつもつけないとは悲しいことです」
↓
「お貸しする蓑ひとつなく申し訳ないことです」
という雨具がないことを断る歌なのです。
元は高貴な身分の人が詠んだ歌なので、「蓑ひとつ用意していなくて申し訳ないことです」(親王の別荘で詠まれたものらしい)という軽い意味合いのものではないかと思われますが、少女は「(家の貧しさのあまり)蓑さえありません」という思いを込めて道灌に山吹を差し出したのです。
少女の機知に感銘を受け、逆に己の無教養を恥じた道灌はそれから歌道に励んだという逸話です。
ある意味切ない歌です。・・・そして、身につまされます、ました。。。
ちょっと今までの己を振り返りながら(滝汗)、帰り道。
母が思い立ち、今度は県内でも有名な臥竜梅を見に行くことになりました。
SSに書いたように、臥竜梅は幹が横に傾き龍のように地をはう性質があります。
見に行った先のものも元は一つだった株が繁殖して梅林をつくっていてとても綺麗でした。
きっと昔は中で花見をしていたのでしょうが、残念ながら養生のため梅林の中に入ることはできませんでした。
まあ、そんな訳で、いきあたりばったりだった割には結構濃い一日だったのでした。
ですが、ひとつ気になってるのにきけないのは…
「あの蕗の薹どした?」
ということ。
壬生屋さんはしずしずと蕗の薹を摘んだのでしょうが、うちの母ときたら…
まあ、料理するのがめんどくさくなったんでしょう。
そして「かわりに私が」という気概も料理の腕も持っていない私もだめだめなのは言うまでもなく、なのでした。(せっかく己を振り返ったのにな)
ちなみに、蕗の薹は精力のつく健康食だそうで、タン切り、咳止めの薬効があるそうです。
楽屋裏? 担当:にら
2005年3月8日切な系お題「春の雪」は、もともとは壬生屋さん誕生(ぽんた内)祭用に考えていたものなので、甘いというか仲良し瀬戸壬生設定となってます。
3話まであるものの、区切ったひとつひとつは短い話なのにちょっと詰め込みすぎたかなというのはありますが、ほっとくと楽して「起→結」になりがちな私ですので、あえて詰め込み詰め込みで行ってみました;
はじめは桜をふたりで見に行くという内容にしようと思っていて、それが「アセビ」、「梅」、「蕗の薹」に変ったのは元ネタとなった日の天候がよく、私が同じ日にその3種類とも見る事ができたからです。
当然実際は色気のある話しではなく、3話目の「蕗の薹」の天ぷらに表れてるような食い気に終始する一日だったのですが(笑)
それで今回はその元ネタとなった一日の話。
***
T牧場に行こうと決めたのは前日の夜のこと。
母とニュースでジンギスカンが取り上げられているのを見て、食べに行こうと意見が一致したのがその朝、夕方にはT牧場でラム肉が食べられるという情報を母が仕入れてきて、ではドライブがてら行きますかとなった訳です。
その時の会話。
「場所分かる?」
「よく分からんけど、車に地図載ってるからそれで見ればいいやろ」
――この時私は淡い不安感を抱いていたりしていたのですが、持ち前の楽観的思考(え?)で前向きにスルー。
そして次の日の天気は晴れ、朝10時に出発して昼過ぎには目的地に着く予定で家を出ました。
助手席に座った私はさっそく地図を手に取り…やられた。。。
「お母様。このマップ…T牧場が載ってないんやけど?」
「え、うそ」
「…載ってないって。これ相当古い地図なの?」
「そんな古くないはずやけど」
「じゃあ、T牧場が出来たばっかりとか?」
「いやあ、そんなことは…」
(一部方言修正でお送りしております;)
いくら目を凝らしても、あると思われる場所に「T牧場」の文字がない。
てきめんに車酔いに弱い私は、十数分地図とにらめっこした後、思考を停止。
「あー…分からなければコンビニに寄って地図見ればいっか…」
「いいよ、看板とかもでてるでしょ」
ビバ!親子二代、計画性0(ゼロ)県民性!!
案の定、不親切にしか立っていない看板などが役に立つはずもなく、結局そこらへん歩いてる方々に道を聴いて
何とかお昼過ぎには辿り着く事が出来たのでした。(ちなみにコンビニは無かった…)
着いて即行、当初の目的であるジンギスカン(臭みもなくおしかった♪)で腹を満たし、売店を物色した後、T牧場を見て回ることになりました。
馬、牛、羊、ヤギ、うさぎ、鶏などが柵内で放し飼いにされていて、動物ふれあいコーナーや広場もあるので、ちょっとしたレジャーには最適です。
寒くなければ。
高原だし、2月だしで、寒いのは当たり前なんですが、南国人間なので極端に寒さには弱い。
もうふたりして、寒い寒いの連発でした。
ちょっと高原を甘く見て薄着だったせいも無きにしも非ず、ここでも県民性を大いに発揮(笑)
まあでも、歯をがちがち鳴らしながらソフトクリームを頬張るというのもなかなかオツではあります。
あと、牛(色合いはおそらくジャージー種)の着ぐるみの職員さんが空ろな目でお客さんを乗せたバストラクターを運転しながらガイドしていたのが印象的でした。
きっと園内を何往復もしてるんだろうな…と連想させるには十分な空ろ具合でした(お疲れさまです…)
?へつづく・・・
3話まであるものの、区切ったひとつひとつは短い話なのにちょっと詰め込みすぎたかなというのはありますが、ほっとくと楽して「起→結」になりがちな私ですので、あえて詰め込み詰め込みで行ってみました;
はじめは桜をふたりで見に行くという内容にしようと思っていて、それが「アセビ」、「梅」、「蕗の薹」に変ったのは元ネタとなった日の天候がよく、私が同じ日にその3種類とも見る事ができたからです。
当然実際は色気のある話しではなく、3話目の「蕗の薹」の天ぷらに表れてるような食い気に終始する一日だったのですが(笑)
それで今回はその元ネタとなった一日の話。
***
T牧場に行こうと決めたのは前日の夜のこと。
母とニュースでジンギスカンが取り上げられているのを見て、食べに行こうと意見が一致したのがその朝、夕方にはT牧場でラム肉が食べられるという情報を母が仕入れてきて、ではドライブがてら行きますかとなった訳です。
その時の会話。
「場所分かる?」
「よく分からんけど、車に地図載ってるからそれで見ればいいやろ」
――この時私は淡い不安感を抱いていたりしていたのですが、持ち前の楽観的思考(え?)で前向きにスルー。
そして次の日の天気は晴れ、朝10時に出発して昼過ぎには目的地に着く予定で家を出ました。
助手席に座った私はさっそく地図を手に取り…やられた。。。
「お母様。このマップ…T牧場が載ってないんやけど?」
「え、うそ」
「…載ってないって。これ相当古い地図なの?」
「そんな古くないはずやけど」
「じゃあ、T牧場が出来たばっかりとか?」
「いやあ、そんなことは…」
(一部方言修正でお送りしております;)
いくら目を凝らしても、あると思われる場所に「T牧場」の文字がない。
てきめんに車酔いに弱い私は、十数分地図とにらめっこした後、思考を停止。
「あー…分からなければコンビニに寄って地図見ればいっか…」
「いいよ、看板とかもでてるでしょ」
ビバ!親子二代、計画性0(ゼロ)県民性!!
案の定、不親切にしか立っていない看板などが役に立つはずもなく、結局そこらへん歩いてる方々に道を聴いて
何とかお昼過ぎには辿り着く事が出来たのでした。(ちなみにコンビニは無かった…)
着いて即行、当初の目的であるジンギスカン(臭みもなくおしかった♪)で腹を満たし、売店を物色した後、T牧場を見て回ることになりました。
馬、牛、羊、ヤギ、うさぎ、鶏などが柵内で放し飼いにされていて、動物ふれあいコーナーや広場もあるので、ちょっとしたレジャーには最適です。
寒くなければ。
高原だし、2月だしで、寒いのは当たり前なんですが、南国人間なので極端に寒さには弱い。
もうふたりして、寒い寒いの連発でした。
ちょっと高原を甘く見て薄着だったせいも無きにしも非ず、ここでも県民性を大いに発揮(笑)
まあでも、歯をがちがち鳴らしながらソフトクリームを頬張るというのもなかなかオツではあります。
あと、牛(色合いはおそらくジャージー種)の着ぐるみの職員さんが空ろな目でお客さんを乗せたバストラクターを運転しながらガイドしていたのが印象的でした。
きっと園内を何往復もしてるんだろうな…と連想させるには十分な空ろ具合でした(お疲れさまです…)
?へつづく・・・
捕らわれし者 担当:ぬりかべ
2005年3月6日一言コメント:モゾが「遙か3」をやっているのを見て、ふと思った。リズヴァーン先生は、自分の後継者を定めたりするのだろうかと。
リズ先生「九郎…。わたしも迎えの時が来たようだ」
九郎義経「そんな! 先生、しっかりして下さい」
リズ先生「ついては、お前にわたしの後を継いでもらいたい」
九郎義経「はい、どうすればいいんでしょう?」
リズ先生「なに難しいことじゃない。お前の剣の腕は充分だ。だから後は、わたしと同じ格好をしてくれるだけでいいんだ」
九郎義経「先生と同じ格好? そ、そのどこで調達してきたか分からない出所不明の黒装束と、悪趣味で意味不明のマスクですか?」
リズ先生「嫌か?」
九郎義経「はい。絶対に嫌です」
以上。
義経は登場人物のなかで、かなりマトモな方だと思うので、素でこんな感じかもしれないとか。
なお、リズヴァーン先生の息を引き取る前の最後の言葉は「セカーイニンジャ」だったそうです(嘘)
「捕らわれし者」
若い時分は、絶対的な信念とか方針などはぬりかべの性に合わないものだと思っていた。
絶対はない。絶対と言った瞬間から、世界とのズレが生じる。世界には絶対はなく変化と流転を続けているから、やがて絶対を唱えた人間は間違っていくことになる。自分と離れていく世界を否定し続けなければ生きていけないというのは、自分にも他人にも息苦しい生き方だ。
――そう思っていた。
だから、新興宗教とか思想とか政治とか、視野を狭くするようなものをひどく毛嫌いしていた時期があった。
ところが、最近はそう思わなくなってきたものだから困る。
人間は定命で、結局生きているあいだには間違うことも多々あるのだと、絶対的な信念に拠って立ち、自己満足に浸って生きるのもいいものだ、と。いや、言ってしまえば人間とはそれしかないのだと思うようになってきた。
――これが、すこぶるやばい
こうなると、何でも受容できるようになってきたからだ。
毛嫌いしていた新興宗教、固定的視野の思想、私利私欲の政治まで、そういうものだなと水が大地に染み渡るように受け入れられるようになってしまった。怒りが湧かない。悲しみも起こらない。しかし、感情がなくなってしまったかと言えばそうでもなくて、やたら哀れの感情が際だつことがある。
「強すぎてね、ワールドオーダーになっちゃった」
なんて言ってた御仁がいたが、なんかそんな感じで世の中の趨勢を見据えようという兆しが自分自身に出始めている。はっきり、やばいだろう。ぬりかべ、玖珂晋太郎になってしまうよの図式。
冗談はさておき、このまま自分自身が変化を続けると、2005年3月現在の時分から見ると、非常にいただけないキザったらしい自分に変化を遂げてしまうということが予感できる。これはなるべく食い止めようとすべきだろ?、どうよ? って、ニラとモゾに聞いてみたわけだが――、
「いや、今と変わらんし」
――本当に酷い奴らだ。
いや、ねぇ。
他人事だと思わないで、読んでいる人も考えて欲しいな。
あなたが、あなた自身やだなぁと思うような人間に変貌を遂げようとしているとき、しかもなんだか気持ちよささえ感じているようなとき、あなたはどうすべきだろう? 走って逃げるか? 観念するか?
リズ先生「九郎…。わたしも迎えの時が来たようだ」
九郎義経「そんな! 先生、しっかりして下さい」
リズ先生「ついては、お前にわたしの後を継いでもらいたい」
九郎義経「はい、どうすればいいんでしょう?」
リズ先生「なに難しいことじゃない。お前の剣の腕は充分だ。だから後は、わたしと同じ格好をしてくれるだけでいいんだ」
九郎義経「先生と同じ格好? そ、そのどこで調達してきたか分からない出所不明の黒装束と、悪趣味で意味不明のマスクですか?」
リズ先生「嫌か?」
九郎義経「はい。絶対に嫌です」
以上。
義経は登場人物のなかで、かなりマトモな方だと思うので、素でこんな感じかもしれないとか。
なお、リズヴァーン先生の息を引き取る前の最後の言葉は「セカーイニンジャ」だったそうです(嘘)
「捕らわれし者」
若い時分は、絶対的な信念とか方針などはぬりかべの性に合わないものだと思っていた。
絶対はない。絶対と言った瞬間から、世界とのズレが生じる。世界には絶対はなく変化と流転を続けているから、やがて絶対を唱えた人間は間違っていくことになる。自分と離れていく世界を否定し続けなければ生きていけないというのは、自分にも他人にも息苦しい生き方だ。
――そう思っていた。
だから、新興宗教とか思想とか政治とか、視野を狭くするようなものをひどく毛嫌いしていた時期があった。
ところが、最近はそう思わなくなってきたものだから困る。
人間は定命で、結局生きているあいだには間違うことも多々あるのだと、絶対的な信念に拠って立ち、自己満足に浸って生きるのもいいものだ、と。いや、言ってしまえば人間とはそれしかないのだと思うようになってきた。
――これが、すこぶるやばい
こうなると、何でも受容できるようになってきたからだ。
毛嫌いしていた新興宗教、固定的視野の思想、私利私欲の政治まで、そういうものだなと水が大地に染み渡るように受け入れられるようになってしまった。怒りが湧かない。悲しみも起こらない。しかし、感情がなくなってしまったかと言えばそうでもなくて、やたら哀れの感情が際だつことがある。
「強すぎてね、ワールドオーダーになっちゃった」
なんて言ってた御仁がいたが、なんかそんな感じで世の中の趨勢を見据えようという兆しが自分自身に出始めている。はっきり、やばいだろう。ぬりかべ、玖珂晋太郎になってしまうよの図式。
冗談はさておき、このまま自分自身が変化を続けると、2005年3月現在の時分から見ると、非常にいただけないキザったらしい自分に変化を遂げてしまうということが予感できる。これはなるべく食い止めようとすべきだろ?、どうよ? って、ニラとモゾに聞いてみたわけだが――、
「いや、今と変わらんし」
――本当に酷い奴らだ。
いや、ねぇ。
他人事だと思わないで、読んでいる人も考えて欲しいな。
あなたが、あなた自身やだなぁと思うような人間に変貌を遂げようとしているとき、しかもなんだか気持ちよささえ感じているようなとき、あなたはどうすべきだろう? 走って逃げるか? 観念するか?